ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【2】
ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー
寅「いつからここはテキ屋になったんだ?」
悠「おー、いらっしゃい。成り行きだ。どうだもうすぐ材料無くなるから一枚」
寅「じゃ……もらうか。」
悠「まーいど♪はなちゃーん。タネ追加」
はな「はーいです」
吉音「あたひもおひゃわりっ!!!」
悠「テメェはもう食うな!!」
吉音「ぶっー」
寅「……お前さ」
悠「あー?」
寅「こっちのがやれてんじゃね?茶屋より」
悠「ま、正直和菓子みたいな繊細なもん作るよりはこっちまが楽だな。」
寅「確かにお前は繊細とは無縁だ。」
悠「失礼だな。ほれ、焼けたぞ」
寅「事実だろ」
由真「ちょっと……これ、なんの騒ぎよ」
悠「お、由真。ちょうどよかった。よいしょ。ほい、お好み焼き三枚。持ってていいぞ」
由真「は?何でよ。」
悠「もう最後だからサービス。唯ちゃんと結花さんによろしく」
寅「待て。俺のは有料かよ」
悠「トランジスタは注文しただろ」
寅「ちっ……テメェ、また変なこと言いやがったなコラ」
悠「ちょ、ブレイク、ブレイク。焼けた鉄板の近くで暴れるのは危ない」
「おい、コラァ!!なんだ、これは!!」
悠「あー?」
寅「あん?」
「おう、コラ。誰に断って勝手に屋台なんて広げてんだ。」
寅「なんっ……」
おれは喰いかかろうとする寅を制して男の前に一歩出ていった。
悠「いえ、許可は特にとってません。うちの店のまえですし」
「おぅ、コラ。ナメテンのか兄ちゃんオウ。」
悠「いえ、スイマセン。もう今日は店じまいなので。もし、許可が必要なら後日、奉行所の方に……」
「口答えしてんじゃねぇぞ!!」
悠「スミマセン。どうか、お引き取りを…」
「オラァ!!」
いちゃもんをつけてきた男は、不格好に蹴りあげてきた。おれの二の腕に当たるも、相手は勝手によろめいて二歩三歩と下がった。
悠「……」
「っ……」
悠「勘弁してください。どーも。」
おれが笑顔で頭を下げると男は舌打ちをして、立ち去った。なんとか、穏便に済ませてもらえたようだ。おれはホッとため息をついた。
寅「なんで無事に帰した。」
悠「あのなぁ、暴れられたら怖いだろ。」
寅「おい……ふざけんなよ。てめぇはそんなタマじゃねぇだろ。」
拳二「まぁまぁ、落ち着けや兄ちゃん。少し冷静になって考えろ。さっきの奴がただのチンピラならいいが後ろになんかついたらどーするよ。こいつがボコられるのはいいが周りのもんが迷惑をこーむったら困るだろ。何事も……」
寅「うるせぇ!!」
寅はそう叫んで行ってしまった。まぁ、お好み焼きはしっかり持ってたし本気でキレてる訳じゃないから大丈夫だろう。
拳二「かっかっか。威勢はいいな。」
悠「威勢も腕も本物だよ。少し気性は荒いけどな」
拳二「かっかっか。男はそのぐれぇの方がいい。」
金剛「悠、材料が無くなったぞ」
悠「おー、さすが金剛。ただ助けに来てくれなかったのはどーなんだろうな。いぢめられるところだったぞ」
金剛「邪魔しちゃ悪いと思ってな。」
悠「いやいや……そーやないやろ。」
寅「いつからここはテキ屋になったんだ?」
悠「おー、いらっしゃい。成り行きだ。どうだもうすぐ材料無くなるから一枚」
寅「じゃ……もらうか。」
悠「まーいど♪はなちゃーん。タネ追加」
はな「はーいです」
吉音「あたひもおひゃわりっ!!!」
悠「テメェはもう食うな!!」
吉音「ぶっー」
寅「……お前さ」
悠「あー?」
寅「こっちのがやれてんじゃね?茶屋より」
悠「ま、正直和菓子みたいな繊細なもん作るよりはこっちまが楽だな。」
寅「確かにお前は繊細とは無縁だ。」
悠「失礼だな。ほれ、焼けたぞ」
寅「事実だろ」
由真「ちょっと……これ、なんの騒ぎよ」
悠「お、由真。ちょうどよかった。よいしょ。ほい、お好み焼き三枚。持ってていいぞ」
由真「は?何でよ。」
悠「もう最後だからサービス。唯ちゃんと結花さんによろしく」
寅「待て。俺のは有料かよ」
悠「トランジスタは注文しただろ」
寅「ちっ……テメェ、また変なこと言いやがったなコラ」
悠「ちょ、ブレイク、ブレイク。焼けた鉄板の近くで暴れるのは危ない」
「おい、コラァ!!なんだ、これは!!」
悠「あー?」
寅「あん?」
「おう、コラ。誰に断って勝手に屋台なんて広げてんだ。」
寅「なんっ……」
おれは喰いかかろうとする寅を制して男の前に一歩出ていった。
悠「いえ、許可は特にとってません。うちの店のまえですし」
「おぅ、コラ。ナメテンのか兄ちゃんオウ。」
悠「いえ、スイマセン。もう今日は店じまいなので。もし、許可が必要なら後日、奉行所の方に……」
「口答えしてんじゃねぇぞ!!」
悠「スミマセン。どうか、お引き取りを…」
「オラァ!!」
いちゃもんをつけてきた男は、不格好に蹴りあげてきた。おれの二の腕に当たるも、相手は勝手によろめいて二歩三歩と下がった。
悠「……」
「っ……」
悠「勘弁してください。どーも。」
おれが笑顔で頭を下げると男は舌打ちをして、立ち去った。なんとか、穏便に済ませてもらえたようだ。おれはホッとため息をついた。
寅「なんで無事に帰した。」
悠「あのなぁ、暴れられたら怖いだろ。」
寅「おい……ふざけんなよ。てめぇはそんなタマじゃねぇだろ。」
拳二「まぁまぁ、落ち着けや兄ちゃん。少し冷静になって考えろ。さっきの奴がただのチンピラならいいが後ろになんかついたらどーするよ。こいつがボコられるのはいいが周りのもんが迷惑をこーむったら困るだろ。何事も……」
寅「うるせぇ!!」
寅はそう叫んで行ってしまった。まぁ、お好み焼きはしっかり持ってたし本気でキレてる訳じゃないから大丈夫だろう。
拳二「かっかっか。威勢はいいな。」
悠「威勢も腕も本物だよ。少し気性は荒いけどな」
拳二「かっかっか。男はそのぐれぇの方がいい。」
金剛「悠、材料が無くなったぞ」
悠「おー、さすが金剛。ただ助けに来てくれなかったのはどーなんだろうな。いぢめられるところだったぞ」
金剛「邪魔しちゃ悪いと思ってな。」
悠「いやいや……そーやないやろ。」