ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【2】

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

寅「暑いなぁ」

悠「確かにな。」

はな「なにか冷たいのはいかがですか?」

寅「とりあえず茶ぁ」

悠「二つお願い」

はな「はーいです」

悠「ところでさトランザクションは暇なのか?」

寅「暇だな。っか、お前今なんった?」

悠「寅ちゃん」

寅「……」

悠「トランザクション」

寅「ぶっ殺すぞ!」

悠「ちょっとした冗談だろ。」

寅「ちっ。暑いのに余計な体力使わせんじゃねぇよ。」

悠「それについては謝るわ」

寅「っていうかよぉ。お前もソロソロ完全回復したんだろ。そろそろリベンジマッチしようぜ」

悠「痛いのパス」

寅「ちっ、こんなんなら天狗党があったほうが……」

想「滅多なことはいわないでくださいね。左京山さん」

寅「あん?」

悠「あ、逢岡さん。いらっしゃいませ」

想「こんにちは。毎日暑いですね。」

悠「いや、本当洒落にならないですよ。あ、こちらにどうぞ今メニュー持ってきますから」

寅「俺とは対応が随分と違うな。」

悠「気のせいだ。逢岡さんどうぞ」

想「あ、ありがとうございます」

寅「しかし、あちぃ…」

悠「寅は暑いの苦手か?」

寅「普通だな。お前は?」

悠「おれは夏特化型だ。代わりに冬場は死にかけのミミズより弱いけどな」

寅「意味が解らん」

悠「兎に角、暑いのはいいが寒いのは嫌いなんだ。あ、かき氷くう?」

寅「かき氷か……」

想「いいですね。私もひとつお願いします。」

悠「あいよ。」

~氷砕中~

寅「おー冷てぇな」

逢岡「夏といえばこれですよね」

はな「いただきますです」

悠「逢岡さん、今日は非番ですか?」

想「はい。それで近くを通りかかったもので寄らせてもらいました。」

悠「逢岡さんなら毎日でも来てくれていいですよ。むしろ来てください」

はな「なに、寝言いってるです」

悠「寝言ってひどいな」

吉音「あー、皆で美味しそうなの食べてるー!」

悠「今まで寝てたのに、起きたとたんそれかい。」

吉音「ねぇねぇ、私のは!」

悠「あーもーほれ、おれのやるよ」

吉音「やったー!」

想「徳田さんたら…」

はな「むしろ呆れるのは悠さんの甘さです」

悠「あれぇ…おれぇ?」

想「ふふ、小鳥遊君は優しいですからね」

悠「逢岡さん……。」

寅「お優しい奴がひとの手首へし折るとはおもわねぇけどな」

悠「そっちはアバラもっててくれたよなぁ?」

寅「ふんっ。ごっそーさん。」

悠「まいどあり」

はな「仲がいいのか悪いのかわからないです」

吉音「ねぇー、ねぇー悠」

悠「あー?」

吉音「かき氷おかわりっ♪」

悠「はは……。りょーかい」
63/100ページ
スキ