ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【8】
ー大江戸学園:林内ペンションー
皿井「小鳥遊さんは、いかがでしょう?」
悠「口で言うより、作った方が早い」
そういって立ちあがると厨房に向かった。和斗と皿井はそのあとを追った。悠は厨房に入るといった。
悠「今からいう材料をボウルに混ぜ合わせろ。オイスターソース、醤油、鶏ガラスープの素、ごま油を大さじ6、酢を大さじ2、砂糖とラー油を小さじ2、すりゴマを大さじ4、コショウ少々。これで6人前だ。」
皿井「は、はい」
皿井が作業に取り掛かると、和斗に向かっていった。
悠「ザーサイと桜えびはあるか?」
和斗「ザーサイはあります。桜えびもたしか冷蔵庫に」
悠「細かく刻んだザーサイと桜えび、小口切りにし青ネギを豆腐に乗せ、上からごま油をかけろ。」
和斗「そんな具材を乗せるとは思いませんでした。」
悠は炊飯器の蓋を開け、なかを一瞥してからふたを閉める。
悠「大根と塩昆布はあるか?」
和斗「はい」
悠は薄切りにした大根と塩昆布を少量のごま油であえたものを器に入れ、ラップをかけるように言った。これはなにかと聞いたら、大根の浅漬けだという。
皿井は調味料をボウルで混ぜ終えて、できました、と悠に声をかけた。
悠「餃子を六人分焼け」
皿井はフライパンで餃子を焼き始めた。和斗が作業を終えると
悠「小皿に酢を入れ、ブラックペッパーをたっぷり振れ。そこに千切りにしたショウガを添える。」
和斗「こんなタレも初めてです。」
悠は六玉の中華麺を寸動鍋で茹で始める。
悠「ボウルで混ぜたタレを等分に分けて、丼にいれろ。」
皿井「わかりました。」
餃子を焼き終わった皿井がボウルのタレを丼に注いでいく。悠は茹で上がった麺をザルにあけてから、すばやく丼に取り分けていく。
悠「麺にたれを絡ませてから具を乗せろ。具はラーメンと同じでいいが、刻み海苔をたせ。」
和人と皿井は一緒にチャーシュー、半熟卵、メンマ、青ネギ、刻み海苔を麺の上にトッピングした。そこでようやく、丼の中身が油そばだと分かった。
皿井「油そばですか。こんなてがあるとは思い付きませんでした。」
悠「冷やし中華でもよかったが、具材が足りない」
皿井「あ、そうか。夏といえば冷やし中華が良かったですね。」
悠「ラーメンはハードルが高いが、油そばなら簡単だし、すぐに伸びないから酒のつまみにもなる。」
和斗「あの、大根と塩昆布のやつは?」
悠「冷蔵庫にしまっといていい。出来上がった料理を運んでいけ。」
リビングに運んでいくと
飴矢「なにそれ。僕は注文してないよ。」
悠「心配するな。この分はおれのおごりだ。」
皿井「小鳥遊さんは、いかがでしょう?」
悠「口で言うより、作った方が早い」
そういって立ちあがると厨房に向かった。和斗と皿井はそのあとを追った。悠は厨房に入るといった。
悠「今からいう材料をボウルに混ぜ合わせろ。オイスターソース、醤油、鶏ガラスープの素、ごま油を大さじ6、酢を大さじ2、砂糖とラー油を小さじ2、すりゴマを大さじ4、コショウ少々。これで6人前だ。」
皿井「は、はい」
皿井が作業に取り掛かると、和斗に向かっていった。
悠「ザーサイと桜えびはあるか?」
和斗「ザーサイはあります。桜えびもたしか冷蔵庫に」
悠「細かく刻んだザーサイと桜えび、小口切りにし青ネギを豆腐に乗せ、上からごま油をかけろ。」
和斗「そんな具材を乗せるとは思いませんでした。」
悠は炊飯器の蓋を開け、なかを一瞥してからふたを閉める。
悠「大根と塩昆布はあるか?」
和斗「はい」
悠は薄切りにした大根と塩昆布を少量のごま油であえたものを器に入れ、ラップをかけるように言った。これはなにかと聞いたら、大根の浅漬けだという。
皿井は調味料をボウルで混ぜ終えて、できました、と悠に声をかけた。
悠「餃子を六人分焼け」
皿井はフライパンで餃子を焼き始めた。和斗が作業を終えると
悠「小皿に酢を入れ、ブラックペッパーをたっぷり振れ。そこに千切りにしたショウガを添える。」
和斗「こんなタレも初めてです。」
悠は六玉の中華麺を寸動鍋で茹で始める。
悠「ボウルで混ぜたタレを等分に分けて、丼にいれろ。」
皿井「わかりました。」
餃子を焼き終わった皿井がボウルのタレを丼に注いでいく。悠は茹で上がった麺をザルにあけてから、すばやく丼に取り分けていく。
悠「麺にたれを絡ませてから具を乗せろ。具はラーメンと同じでいいが、刻み海苔をたせ。」
和人と皿井は一緒にチャーシュー、半熟卵、メンマ、青ネギ、刻み海苔を麺の上にトッピングした。そこでようやく、丼の中身が油そばだと分かった。
皿井「油そばですか。こんなてがあるとは思い付きませんでした。」
悠「冷やし中華でもよかったが、具材が足りない」
皿井「あ、そうか。夏といえば冷やし中華が良かったですね。」
悠「ラーメンはハードルが高いが、油そばなら簡単だし、すぐに伸びないから酒のつまみにもなる。」
和斗「あの、大根と塩昆布のやつは?」
悠「冷蔵庫にしまっといていい。出来上がった料理を運んでいけ。」
リビングに運んでいくと
飴矢「なにそれ。僕は注文してないよ。」
悠「心配するな。この分はおれのおごりだ。」