ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【7】

ー大江戸学園:茶屋小鳥遊堂ー

城「おはようございます。あれ?おはようございまーす?……悠さん?」
ガララッ

悠「ぐぅぐぅ…」
吉音「すぅすぅ…」

城「わっ!わっつ!!」

悠「あぁん?うるせぇな……なんだ?……ああ、お前か」

城「す、すいません!すいません!!」

悠「ああもう、うるせぇうるせぇ。黙れ。」
スコンッ!
城「痛い!?」

悠「ちょっとそっちで待ってろ。」

城「は、はい」

悠「吉音、よーしーねー。起きろー。」

吉音「うにゃん…」

悠「ほら、朝だぞ。朝ごはん作ってやるから」

吉音「朝ごはん!」

悠「はい、おはよう。シャワー浴びてきな。その間に何か作っとくから」

吉音「はーい!あ、悠」

悠「なんだ?」

吉音「チュッ」

悠「んっ」

吉音「えへへー、じゃあ、シャワー借りるねぇー。」

悠「んんっー、はーー……さて、何か作るか。」

城「あ、あのー……」

悠「なんだよ。」

城「何かスイマセン、帰ったほうがいいですか?」

悠「別にいいよ。来る時間を指定してなかく鍵をかけてなかったおれも少しだけ悪い部分があった。」

城「少しだけですか…」

悠「ちなみにおれがこっちに泊まってるときは基本誰かと居るからな。それは分かっとけよ。」

城「誰かとって……吉音さんとってことですよね。」

悠「吉音の場合もあるし他の娘の場合もある」

城「…えぇ!?」

悠「うるせぇ、朝っぱらから大声出すな。」

城「そ、それって……身体だけの関係の女性がたくさんいると……?」

悠「……」
ツカツカ、スパァン!
城「いたぁーい!?」

悠「ふざけたこと言うと殴るぞ」

城「もう殴ってるじゃないですか!?」

悠「全員ちゃんとした関係だ。」

城「全員て……いったい何人いるんですか……。」

悠「……さて、朝飯なんにするかなぁ」

城「えぇ…。」

吉音「はー……さっぱりしたぁ。あれ、城ちゃんだ。おはよー。」

城「お、おはようございます。」

吉音「こんな朝からどうかしたの?」

悠「ああ、コイツ今、バイト見習いとして雇ってるんだよ」

吉音「バイト…見習い?」

悠「……とりあえず雑用だ雑用。これからちょくちょく店に居ると思うから適当によろしくしてやってくれ。」

吉音「そうなんだ。よろしくねー。」

城「はい、よろしくお願いします。」

吉音「それで朝ご飯は?」

悠「もうちょっと待ってくれ。っか、ちゃんと髪乾かせよ。風邪ひいちゃうから。」

吉音「はーい」

城「(吉音さんには優しい…)」
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