ｰ大江戸学園:茶屋小鳥遊堂ｰ

悠「なるほどな。それじゃあ、お疲れ」
ガラッ
ガシッ
城「とりあえず締め出そうとするのやめてもらっていいですか?」

吉音「立ち話より中に入って座って話さない?」

悠「仕方ない。お前は地面に正座な」

城「小姑かなにかですか!?」

悠「半分は冗談だ」

城「つまり半分は本気じゃないですか…」

悠「茶を入れてくる。」

吉音「お菓子も!」

悠「はいはい」

城「はぁ……」

～～

悠「で、ここ最近はどんな感じだった?」

城「はい……というか悠さんは何も聞いてないんですか?」

悠「どの範囲のことをいってるのか知らんが……とりあえずこういう場合、何も聞いてないというていで話をしろ。」

城「わかりました。私は松永さんに同行を求められた後、串田さんと合流して周防製鉄さんの所に行きました。」

吉音「周防製鉄っていうと……」

悠「みほののところだな。借金が返せた上に最終仕合までに大分賭けに勝って十二分な儲けが出たって言ってた。」

吉音「全掛けして借金返済したってすごい勇気だね。」

悠「おれの仕合は全体的におれのオッズは低かったからな。競馬とかで言うなら大穴だった。それに全掛けしたんだから実際大した勝負師だと思うわ(土下座してきたのは引いたが)。……っと、それは置いといて続けていいぞ」

城「はい、当然アポ(イント)を取っていたみたいでしたけどかなりの待遇で案内されました。」

吉音「おお、すごい!」

悠「それで?」

城「はい、そこから周防さんと松永さんでしばらく話をしてました。私にはよくわからなかったんですけど業務提携とかそんな話を色々としていました。」

悠「それだけか?」

城「すいません……おそらくそれだけだと思います。何分、難しい話が多かったので」

吉音「でもさ、ひーちゃんって花火作ってるところなのに製鉄所と提携してなにするんだろう。」

悠「花火は主力製品ではあるが久秀は工場持ってるからな、着実に事業を広げてやがる。」

吉音「そうなんだ。すごいね。」

悠「それなのにおれにしっかりと参加費を回収しようとするのはどうなんだよ。ズズッ……」

城「で、その後は……小鳥遊兜馬さんのところにいきました。」

悠「ブッ!」

城「ぎゃぁっ!」

悠「親父のところ!?なんで……あ、そうか、親父は今、闘技会の頭だもんな」

城「うぅ……お茶まみれ……」