ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【6】
ー絶命闘技会ドーム:闘技場ー
賭けの締め切りとなり闘技場の中央に二人の男が対面して立つ。
鞘香『三回戦第二仕合、両闘技者が出そろいました!!』
金剛「……」
鞘香『極東の怪力無双ッッ!!』
凍夜「……」
鞘香『伝説の傭兵ッッ!!ここでゲストの紹介です。金剛選手と親交があり、二回戦で凍夜選手と対戦したマーヴェラス・セキ選手の盟友でもある…関林ジュン選手にお越しいただきました!』
実況解説席で関林は紹介を受けて立ち上がる。
関林「ハァッ!!」
「「「「ワァァァァッ!」」」」
鞘香『関林選手、よろしくお願いします!』
関林『はい、よろしくお願いします。』
ジェリー『(あ、「素」はこんな感じなんだ……。)』
鞘香『それでは早速、両選手の分析と仕合の見どころを教えていただけますか?』
関林『はい、まず金剛選手ですが、皆さんご存じのように、金剛選手の筋肉は特性ですからね、パワーで対抗できるのは、二回戦で戦ったユリウス選手ぐらいでしょう。普通の打撃一発一発が必殺技みたいな威力ですからね。……ですが、どうでしょう?』
ジェリー『What?』
関林『相手は凍夜選手ですからねー。一回戦の室淵選手、二回戦のユリウス選手、この二人は真正面からぶつかってくるタイプでした。そういう意味では金剛選手とは相性のいいタイプですが。今回対戦する凍夜選手は、先の二人と違ってクレバーな闘い方をする選手です。金剛選手の土俵には、上がってくれないでしょう。心臓突きや目つきといった強力な技も持っています。一発で戦局をひっくり返せるという意味では、金剛選手の打撃に引けを取りません。仕合形式での戦闘経験の少なさがいささか不安要素でしたが、一、二回戦できっちり経験不足を補ってきました。傭兵という職業柄なのか終盤まで深追いせず慎重に攻めるファイトスタイルですね、金剛選手は嫌がるはずです。つまりこの仕合金剛選手は如何に打撃戦に持ち込めるか、凍夜選手は、金剛選手とかみ合わないように逃げ切れるか、これが勝敗の分かれ目になると思われますね、はい。』
鞘香『な・る・ほ・ど!さすが現役闘技者!わかりやすい解説ありがとうございます!』
ジェリー『サヤカSUN…私も現役なんだケド……』
選手登場口では岩美重工社長の東郷とまりが仁王立ちで闘技場を見つめている。その背後にいるガンダイ社長の鹿野玄がいった。
鹿野「馬鹿に落ち着いてるじゃないか。凍夜はまだ目が感知している様子じゃない。金剛の強さを知らないわけじゃないだろう?」
とまり「黙ってろ角ハゲ。すぐに面白いものがみられるぜ。」
鹿野「(角ハゲ……)」
賭けの締め切りとなり闘技場の中央に二人の男が対面して立つ。
鞘香『三回戦第二仕合、両闘技者が出そろいました!!』
金剛「……」
鞘香『極東の怪力無双ッッ!!』
凍夜「……」
鞘香『伝説の傭兵ッッ!!ここでゲストの紹介です。金剛選手と親交があり、二回戦で凍夜選手と対戦したマーヴェラス・セキ選手の盟友でもある…関林ジュン選手にお越しいただきました!』
実況解説席で関林は紹介を受けて立ち上がる。
関林「ハァッ!!」
「「「「ワァァァァッ!」」」」
鞘香『関林選手、よろしくお願いします!』
関林『はい、よろしくお願いします。』
ジェリー『(あ、「素」はこんな感じなんだ……。)』
鞘香『それでは早速、両選手の分析と仕合の見どころを教えていただけますか?』
関林『はい、まず金剛選手ですが、皆さんご存じのように、金剛選手の筋肉は特性ですからね、パワーで対抗できるのは、二回戦で戦ったユリウス選手ぐらいでしょう。普通の打撃一発一発が必殺技みたいな威力ですからね。……ですが、どうでしょう?』
ジェリー『What?』
関林『相手は凍夜選手ですからねー。一回戦の室淵選手、二回戦のユリウス選手、この二人は真正面からぶつかってくるタイプでした。そういう意味では金剛選手とは相性のいいタイプですが。今回対戦する凍夜選手は、先の二人と違ってクレバーな闘い方をする選手です。金剛選手の土俵には、上がってくれないでしょう。心臓突きや目つきといった強力な技も持っています。一発で戦局をひっくり返せるという意味では、金剛選手の打撃に引けを取りません。仕合形式での戦闘経験の少なさがいささか不安要素でしたが、一、二回戦できっちり経験不足を補ってきました。傭兵という職業柄なのか終盤まで深追いせず慎重に攻めるファイトスタイルですね、金剛選手は嫌がるはずです。つまりこの仕合金剛選手は如何に打撃戦に持ち込めるか、凍夜選手は、金剛選手とかみ合わないように逃げ切れるか、これが勝敗の分かれ目になると思われますね、はい。』
鞘香『な・る・ほ・ど!さすが現役闘技者!わかりやすい解説ありがとうございます!』
ジェリー『サヤカSUN…私も現役なんだケド……』
選手登場口では岩美重工社長の東郷とまりが仁王立ちで闘技場を見つめている。その背後にいるガンダイ社長の鹿野玄がいった。
鹿野「馬鹿に落ち着いてるじゃないか。凍夜はまだ目が感知している様子じゃない。金剛の強さを知らないわけじゃないだろう?」
とまり「黙ってろ角ハゲ。すぐに面白いものがみられるぜ。」
鹿野「(角ハゲ……)」