ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【6】
ー絶命闘技会ドーム:地下システム区画ー
戦局をひっくり返し始めたフロアも出てきたが追い込まれてしまうエリアも当然存在する。
元プロボクサーにして今は闘技者の【ロシアの死神】イワン・カラエフと同じく元総合プロにして今は闘技者の【仁王の駒】駒田茂が筆頭に迎え撃っていたのだが……。
イワン「クソッ!コイツ等強すぎる!!」
茂「このままじゃ負けるぞ!!」
その時、ドゴォッとひときは大きな音が響いて闘技者のひとりが倒れた。頭部が割られたのか真っ赤に水が床に広がっている。
巨体な駒田よりもさらに巨体な男が巨大な金棒を片手で振り上げながら前へと踏み出た。
【守護者ランキング7位】大郷
濃い顎髭と角刈りの頭で褐色の肌の大男が口を開いた。
大郷「しつこい雑魚だ。潰す。」
たとえ武器を持っていなくても、大郷ひとりだったとしても、ここに居る闘技者連合では勝てない……と全員が感じ取ってしまった。
茂「クッ。」
イワン「無念ッ……!」
背後にタンクやパイプ、機材が所狭しに設置されてもはや退路もない。絶体絶命の中……呟きが聞こえた。
「もう……」
イワンたちの背後、本来なら人ひとりが入るのもギリギリな隙間の壁奥に【血染めの象牙】坂東洋平が金属製の拘束具で身体を固定され極太のベルトで壁に張りつけになっている。
坂東「……騒がしいなぁ。」
ゴキッ、ベキョッとブキミな音を立てたあと大よそ人間では本来あり得ない動きでズルリズルリと拘束具から超軟体の怪物が抜け出した……。
やや上層フロアでは床が揺れるほどの振動と共に極太の丸太が数本突きだされ武装したガーディアンたちがゴミのように吹き飛ばされていく。
「「「ひーふのみっ(一二三)!!!ひーふのみっ(一二三)!!!」」」」
守護者のひとりが手に持った武器を落としながら呟いた。
「……悪夢か…?なんで力士の集団!??」
「「「ひーふのみっ(一二三)!!!ひーふのみっ(一二三)!!!」」」」
「「「ひーふのみっ(一二三)!!!ひーふのみっ(一二三)!!!」」」」
丸太を担いだ力士が廊下いっぱいに前へ前へと突貫していく。こうなってしまえば重戦車に潰されるも同じ……蹂躙だ。
【横綱】の二人、虎王山忍と龍王山堅が腕を組んでその様子を眺めている。
龍王山「壮観でごわすなぁ。」
虎王山「関取衆!!相撲協会にはないしょだぞ!!昔の血が騒ぐぜ……なあ兄貴?」
龍王山「……さあ?なんのことやら?おいは、昔も今も相撲一筋でごわすよ。」
悪い顔をして笑う関取二人の背後でこぼれたガーディアンに張り手をぶちかましながら鬼王山は思った。
尊「(…そういや、兄貴たちも若いころはやんちゃだったって……俺のこと言えた義理かよ……)」
戦局をひっくり返し始めたフロアも出てきたが追い込まれてしまうエリアも当然存在する。
元プロボクサーにして今は闘技者の【ロシアの死神】イワン・カラエフと同じく元総合プロにして今は闘技者の【仁王の駒】駒田茂が筆頭に迎え撃っていたのだが……。
イワン「クソッ!コイツ等強すぎる!!」
茂「このままじゃ負けるぞ!!」
その時、ドゴォッとひときは大きな音が響いて闘技者のひとりが倒れた。頭部が割られたのか真っ赤に水が床に広がっている。
巨体な駒田よりもさらに巨体な男が巨大な金棒を片手で振り上げながら前へと踏み出た。
【守護者ランキング7位】大郷
濃い顎髭と角刈りの頭で褐色の肌の大男が口を開いた。
大郷「しつこい雑魚だ。潰す。」
たとえ武器を持っていなくても、大郷ひとりだったとしても、ここに居る闘技者連合では勝てない……と全員が感じ取ってしまった。
茂「クッ。」
イワン「無念ッ……!」
背後にタンクやパイプ、機材が所狭しに設置されてもはや退路もない。絶体絶命の中……呟きが聞こえた。
「もう……」
イワンたちの背後、本来なら人ひとりが入るのもギリギリな隙間の壁奥に【血染めの象牙】坂東洋平が金属製の拘束具で身体を固定され極太のベルトで壁に張りつけになっている。
坂東「……騒がしいなぁ。」
ゴキッ、ベキョッとブキミな音を立てたあと大よそ人間では本来あり得ない動きでズルリズルリと拘束具から超軟体の怪物が抜け出した……。
やや上層フロアでは床が揺れるほどの振動と共に極太の丸太が数本突きだされ武装したガーディアンたちがゴミのように吹き飛ばされていく。
「「「ひーふのみっ(一二三)!!!ひーふのみっ(一二三)!!!」」」」
守護者のひとりが手に持った武器を落としながら呟いた。
「……悪夢か…?なんで力士の集団!??」
「「「ひーふのみっ(一二三)!!!ひーふのみっ(一二三)!!!」」」」
「「「ひーふのみっ(一二三)!!!ひーふのみっ(一二三)!!!」」」」
丸太を担いだ力士が廊下いっぱいに前へ前へと突貫していく。こうなってしまえば重戦車に潰されるも同じ……蹂躙だ。
【横綱】の二人、虎王山忍と龍王山堅が腕を組んでその様子を眺めている。
龍王山「壮観でごわすなぁ。」
虎王山「関取衆!!相撲協会にはないしょだぞ!!昔の血が騒ぐぜ……なあ兄貴?」
龍王山「……さあ?なんのことやら?おいは、昔も今も相撲一筋でごわすよ。」
悪い顔をして笑う関取二人の背後でこぼれたガーディアンに張り手をぶちかましながら鬼王山は思った。
尊「(…そういや、兄貴たちも若いころはやんちゃだったって……俺のこと言えた義理かよ……)」