ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【2】

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

吉音「ふあぁ…おはよー……」

悠「お、やっと起きてきたか。」

っか、授業中もずっと寝てて、店に来てからもさらに寝て。そんなに寝てて夜寝られるのかって思うけど……寝てるんだろうなきっと、夜も変わらず。

吉音「あっ!ミッキーとゆかりんだぁ!おはよー!」

由佳里「おはようございます、新さん!」

光姫「おはようというには日が傾き過ぎとるがのう」

吉音「むむむっ!二人ともなんか美味しそうなの食べてるー!二人だけズルい!」

悠「ズルいもなにも、二人はお客さんだからなJK」

光姫「じぇーけー?」

悠「常識的に考えて、の略です。この場合、女子高生の略じゃないです」

光姫「ほほぅ。なるほど、じぇーけーで「常識的に考えて」か」

吉音「ねぇねぇ悠、あたしは?あたしの分は?」

悠「ねぇよ!」

由佳里「JKですか~?」

悠「そうそう。そんな感じ」

吉音「えぇーっ!なんでよー、ケチぃー」

悠「あー?用心棒代の昼飯は出してやってるだろ?おれだってそんなに余裕ないんだぞ。」

光姫「よいではないか、わしが奢るでの。新さんの分もだしてやれ」

悠「えっ、あの……いいんすか?」

光姫「構わんよ。ほれ新さんもこっちに来て一緒に座るといい」

吉音「わーいっ!ありがとうミッキー!」

光姫「かっかっか、いいんじゃよ。」

光姫さんの好意に素直に甘える吉音。その二人の雰囲気ら、やりとりがおばあちゃんと孫娘のように見えてしまう。

悠「(見た目は若いのになぁ、光姫さん。)」

光姫「ん?悠、おぬしいま失礼なことを考えていたじゃろ?」

悠「うえっ?い、いやそんなこと……」

光姫「老練ではなく、大人の魅力と理解してもらいたいもんじゃな」

悠「はぁ……といわれましても」

目の前の光姫さんと大人の魅力というフレーズがどうにも繋がらない。むしろロリ…コホン。

光姫「失礼なやつじゃな。わしだって下着くらいかわいいのを履いておる」

表情からおれのいぶかしみを鋭く察したか、光姫さんは口を尖らす。

悠「……」

光姫「なんじゃ、その反応は。さては信用しておらんな。よし、確認させてやりから、よく見ておれ。」

悠「はい?」

光姫「ほれ、よく見よ。れえすのかわいいパンツじゃろ?」

突然ズボンをずらしてパンツを見せだす光姫さん。

悠「分かりました、光姫さんの大人の魅力!だから早く隠して!」

光姫「なんで見せられたお前の方が恥ずかしくなっておるのじゃ。わしまで恥ずかしくなってきたではないか…」

悠「勘弁してくださいよ…。」

少しムッとした様子の光姫さんの言葉に、おれは逃げるように奥に引っ込んだ。恐るべし、副将軍。
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