ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【5】
ー願流島:ペンションー
二つの女性の声が重なって悠を呼んでいる。
吉音「悠ーーーー!!」
迦楼羅「みんなで川に泳ぎに行こうーーー!!」
窓の外を見てみると水着姿の一団がいた。
家紋のワンポイントが入った赤いビキニの徳河吉音と同じく家紋のワンポイント入りの青いビキニの徳河詠美、細い青のボーダービキニの魏迦楼羅、黒ビキニのエレナ・ロビンソン、そして前日の仕合で死んだと思われていた【解剖魔】の英はじめは麦わら帽子に虫網と虫かごをもって黒いシャツと黒の短パンだが白衣を着ていた、その隣には濃紺でスリリングショットタイプの水着で救急箱をもった吉沢心美がいる。
城「ちょうどいいですね。みんなで遊びに行きましょう。あ……悠さんは、欠席ですよね……。」
悠「カルラが居たら何をされるかわかんねぇ……。っか、吉音たちといつ仲良くなったんだ……。」
小鳥遊悠は朝からどこかにいってしまったということで話がつき、ペンションに残り、吉岡を除く全員が吉音たちと遊びに出ていった。
城「こう見えて、私小さいころは川遊びによくいってて泳ぐのも釣りも得意なんですよ。」
英「かくいう私も「虫取りの天才はじめちゃん」と呼ばれていたよ、フフフ……。」
「「(子供に戻ってる)」」
吉音「悠、どこいったかひーちゃん知らないの?」
久秀「さぁね、明日の為に身体仕上げようとしてるんじゃないの?っていうか、その呼び方やめなさい。」
カルラ「悠の気配があったんだけどなぁ……」
エレナ「気のせいだったんじゃない?」
一団が離れていくのを見送ると悠は額の汗を拭った。
悠「今回もなんとか逃げ切れたな。」
吉岡「私もお供した方がよろしいでしょうか?」
悠「心配ないだろ。何があっても英がいりゃあなんとかなるだろ。……そんなことより吉岡。今から言うものすぐ集められるか?」
吉岡「島内にある物であれば、すぐにご用意できるかと。」
丁度その時、着けたままのテレビの上部に『国会議事堂他、都内数か所に爆破予告。過激派の犯行か。』とテロップが流れていた。
闘技ドームでは前日の激戦により砕かれたりひびが入った壁やくぼんだ床の補修に何人もの作業員がテキパキと働いている。
「ここのヒビはどうする?」
「これはもう放置でいいだろ。」
「次は備品のチェックだ。」
「OK」
護衛者三番隊隊長J(じぇい)がトランシーバーで連絡する。
J「闘技場の修復作業は間もなく完了だ。一時間後にそちらに合流する。」
島内の片原滅堂の別宅で護衛者一番隊隊長(総隊長)の厳城(いわき)が連絡を受けた。
厳城「こちら厳城了解した。御前。J隊が間もなくこちらに合流するとのことです。」
滅堂「ほいほい、ご苦労さん。隊長衆もわざわざ集まってもらってすまんかったのう。」
作業などで出席できない二、三番隊以外の角隊長が円卓に着席している。
四番隊:顔に傷があり茶髪のもっさりとした髪の男、船岡(ふなおか)
五番隊:ピッチリとした七三わけだがものすごく長い髪で顔を覆っている気高(けたか)
六番隊:各隊長内で一番小柄でかなり女性っぽい顔つきだが男で赤毛気味のポニーテールの名和(なわ)
七番隊:金髪のロング、顔に格子状の傷がある相生(あいおい)
八番隊:各隊長内で一番の年長者スキンヘッドだが深いひげを蓄えた桂見(かつらみ)
九番隊:白髪のツンツン頭で顔の下半分を隠した用瀬(ももがせ)
十番隊:頭上の頂点を団子にしている眼孔の鋭い三王(さんのう)
十一番隊:モヒカン頭に耳と唇にいくつものピアスをつけた三萩野(みはぎの)
出払っている隊長各員が揃っていることを確認して一番隊長厳城が口を開いた。
厳城「北の岸壁に停泊していた、無人のタンカーについてだが……調査結果、最低100名以上が乗船していた痕跡があった。それだけの人数が潜伏できる場所。考えられるのは、島内北部の森林地帯だ。本日より該当地域に護衛者の半数を派遣し徹底捜索を行う。」
船瀬「しかし、会場の守りが薄くなるぞ?」
厳城「護衛者は約500名、半数になったところで問題あるまい。それにこの作戦は極秘裏に行われる。気付く者はいまい。」
「(フフ……やはりそう動くか。)」
その会話を盗聴している者が居た。東洋電力会長の、速水勝正。
二つの女性の声が重なって悠を呼んでいる。
吉音「悠ーーーー!!」
迦楼羅「みんなで川に泳ぎに行こうーーー!!」
窓の外を見てみると水着姿の一団がいた。
家紋のワンポイントが入った赤いビキニの徳河吉音と同じく家紋のワンポイント入りの青いビキニの徳河詠美、細い青のボーダービキニの魏迦楼羅、黒ビキニのエレナ・ロビンソン、そして前日の仕合で死んだと思われていた【解剖魔】の英はじめは麦わら帽子に虫網と虫かごをもって黒いシャツと黒の短パンだが白衣を着ていた、その隣には濃紺でスリリングショットタイプの水着で救急箱をもった吉沢心美がいる。
城「ちょうどいいですね。みんなで遊びに行きましょう。あ……悠さんは、欠席ですよね……。」
悠「カルラが居たら何をされるかわかんねぇ……。っか、吉音たちといつ仲良くなったんだ……。」
小鳥遊悠は朝からどこかにいってしまったということで話がつき、ペンションに残り、吉岡を除く全員が吉音たちと遊びに出ていった。
城「こう見えて、私小さいころは川遊びによくいってて泳ぐのも釣りも得意なんですよ。」
英「かくいう私も「虫取りの天才はじめちゃん」と呼ばれていたよ、フフフ……。」
「「(子供に戻ってる)」」
吉音「悠、どこいったかひーちゃん知らないの?」
久秀「さぁね、明日の為に身体仕上げようとしてるんじゃないの?っていうか、その呼び方やめなさい。」
カルラ「悠の気配があったんだけどなぁ……」
エレナ「気のせいだったんじゃない?」
一団が離れていくのを見送ると悠は額の汗を拭った。
悠「今回もなんとか逃げ切れたな。」
吉岡「私もお供した方がよろしいでしょうか?」
悠「心配ないだろ。何があっても英がいりゃあなんとかなるだろ。……そんなことより吉岡。今から言うものすぐ集められるか?」
吉岡「島内にある物であれば、すぐにご用意できるかと。」
丁度その時、着けたままのテレビの上部に『国会議事堂他、都内数か所に爆破予告。過激派の犯行か。』とテロップが流れていた。
闘技ドームでは前日の激戦により砕かれたりひびが入った壁やくぼんだ床の補修に何人もの作業員がテキパキと働いている。
「ここのヒビはどうする?」
「これはもう放置でいいだろ。」
「次は備品のチェックだ。」
「OK」
護衛者三番隊隊長J(じぇい)がトランシーバーで連絡する。
J「闘技場の修復作業は間もなく完了だ。一時間後にそちらに合流する。」
島内の片原滅堂の別宅で護衛者一番隊隊長(総隊長)の厳城(いわき)が連絡を受けた。
厳城「こちら厳城了解した。御前。J隊が間もなくこちらに合流するとのことです。」
滅堂「ほいほい、ご苦労さん。隊長衆もわざわざ集まってもらってすまんかったのう。」
作業などで出席できない二、三番隊以外の角隊長が円卓に着席している。
四番隊:顔に傷があり茶髪のもっさりとした髪の男、船岡(ふなおか)
五番隊:ピッチリとした七三わけだがものすごく長い髪で顔を覆っている気高(けたか)
六番隊:各隊長内で一番小柄でかなり女性っぽい顔つきだが男で赤毛気味のポニーテールの名和(なわ)
七番隊:金髪のロング、顔に格子状の傷がある相生(あいおい)
八番隊:各隊長内で一番の年長者スキンヘッドだが深いひげを蓄えた桂見(かつらみ)
九番隊:白髪のツンツン頭で顔の下半分を隠した用瀬(ももがせ)
十番隊:頭上の頂点を団子にしている眼孔の鋭い三王(さんのう)
十一番隊:モヒカン頭に耳と唇にいくつものピアスをつけた三萩野(みはぎの)
出払っている隊長各員が揃っていることを確認して一番隊長厳城が口を開いた。
厳城「北の岸壁に停泊していた、無人のタンカーについてだが……調査結果、最低100名以上が乗船していた痕跡があった。それだけの人数が潜伏できる場所。考えられるのは、島内北部の森林地帯だ。本日より該当地域に護衛者の半数を派遣し徹底捜索を行う。」
船瀬「しかし、会場の守りが薄くなるぞ?」
厳城「護衛者は約500名、半数になったところで問題あるまい。それにこの作戦は極秘裏に行われる。気付く者はいまい。」
「(フフ……やはりそう動くか。)」
その会話を盗聴している者が居た。東洋電力会長の、速水勝正。