ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【5】
ー願流島:コテージー
城「……んん?ふああ~~……よく寝た。……けれど、広すぎる部屋も考えものですね……」
皆さま、おはようございます。私は城厘、武術家を目指している普通の女子高生です。少し前のこと高名で武術の達人である冬花夜見さんに弟子入りを申したところ、無茶振り、酷評、雑用……いろんなことを経て今はちょっと変わった事態に巻きこまれています……。
大人が5.6人いっぺんにでも寝られそうなほどのキングサイズのベッドから身体を起こして服を着替えて広すぎるベッドルームから出ると、左目に眼帯をつけた男性が挨拶をしてくる。
「おはようございます城様。昼食の準備が整っておりますが、いかがいたしますか?」
城「ああ、吉岡さんありがとうございます。私もいただきます。」
吉岡「承知しました。すぐにご用意いたします。」
吉岡さんを見送ってペンション内の一室に向かうと松永工業社長の松永久秀さん、闘技者であり兄弟子の小鳥遊悠さん、そして秘書の串田凛さんがテーブルで昼食を取っている。
城「皆さん、おはようございます。」
串田「城さん、もうお昼ッスよ。」
悠「おれより先に寝てたくせに、おれより遅く起きてくるってどういう了見だ。」
久秀「お先にいただいてるわよ。」
串田「今日のメニューは願流島で獲れた食材のフルコースっス。」
悠「メインは鹿肉のステーキだ。」
タイのような魚を丸々ムニエルにしたもの、スープ、色とりどりの野菜のサラダ、パンにスープ、そしてドンッと大迫力のステーキが並べられている。
城「わぁ……寝起きにこれはきつい!おいしそうではあるけど……。」
吉岡「和食のご用意もありますが?」
城「あ、そうなんですか?じゃあ、お願いし様かな。」
吉岡「はい、ただいまお持ちいたします。」
この人は吉岡さん。片原会長の私兵。護衛者の二番隊隊長?を、務めているらしい。今は、私たちの身の回りの世話をしてくれています。
私たち松永工業(+串田さん)は、宿泊先をホテルからペンションに移していた。昨夜、片原会長が発表した追加ルールのせいだ。
闘技者の引き抜きを警戒する一部の企業は宿泊先の変更を希望。島内に点在するペンションで宿泊することになりました。
かくいう私たちも松永さんと小鳥遊兜馬社長が何か談合をしたうえ、このペンションに移動したのだった。
考えてみれば当然のことかな……闘技者を引き抜かれる可能性がある以上、他社との接触は極力避けたいわけですし。……まあ私は、説明されるまで新ルールのヤバさに気がつかなかったけど……。
悠「吉岡、ステーキおかわり頼む。アンタ、なかなか料理上手いじゃん。」
吉岡「お褒めに預かり光栄です。」
城「(まあ、悠さんが他社に寝返るメリットは皆無だからないだろうけど。)」
巨大なテレビには「夏休み特殊」というテレロップと共にどこかの海が映し出されている。
悠「……この島も電波が届くんだな。」
串田「夏休みシーズンっスか~…この島もリゾートみたいなモンっスけどね~…」
久秀「今日は中日だから息抜きをしてもいいわよ。」
城「ああ、そういえばペンションの近くに川があるみたいですよ。みんなで遊びに……」
「「悠ーーーーー!!」」
その時、ペンションの外から悠の名を呼ぶ女性の大声が聞こえてきた。
城「……んん?ふああ~~……よく寝た。……けれど、広すぎる部屋も考えものですね……」
皆さま、おはようございます。私は城厘、武術家を目指している普通の女子高生です。少し前のこと高名で武術の達人である冬花夜見さんに弟子入りを申したところ、無茶振り、酷評、雑用……いろんなことを経て今はちょっと変わった事態に巻きこまれています……。
大人が5.6人いっぺんにでも寝られそうなほどのキングサイズのベッドから身体を起こして服を着替えて広すぎるベッドルームから出ると、左目に眼帯をつけた男性が挨拶をしてくる。
「おはようございます城様。昼食の準備が整っておりますが、いかがいたしますか?」
城「ああ、吉岡さんありがとうございます。私もいただきます。」
吉岡「承知しました。すぐにご用意いたします。」
吉岡さんを見送ってペンション内の一室に向かうと松永工業社長の松永久秀さん、闘技者であり兄弟子の小鳥遊悠さん、そして秘書の串田凛さんがテーブルで昼食を取っている。
城「皆さん、おはようございます。」
串田「城さん、もうお昼ッスよ。」
悠「おれより先に寝てたくせに、おれより遅く起きてくるってどういう了見だ。」
久秀「お先にいただいてるわよ。」
串田「今日のメニューは願流島で獲れた食材のフルコースっス。」
悠「メインは鹿肉のステーキだ。」
タイのような魚を丸々ムニエルにしたもの、スープ、色とりどりの野菜のサラダ、パンにスープ、そしてドンッと大迫力のステーキが並べられている。
城「わぁ……寝起きにこれはきつい!おいしそうではあるけど……。」
吉岡「和食のご用意もありますが?」
城「あ、そうなんですか?じゃあ、お願いし様かな。」
吉岡「はい、ただいまお持ちいたします。」
この人は吉岡さん。片原会長の私兵。護衛者の二番隊隊長?を、務めているらしい。今は、私たちの身の回りの世話をしてくれています。
私たち松永工業(+串田さん)は、宿泊先をホテルからペンションに移していた。昨夜、片原会長が発表した追加ルールのせいだ。
闘技者の引き抜きを警戒する一部の企業は宿泊先の変更を希望。島内に点在するペンションで宿泊することになりました。
かくいう私たちも松永さんと小鳥遊兜馬社長が何か談合をしたうえ、このペンションに移動したのだった。
考えてみれば当然のことかな……闘技者を引き抜かれる可能性がある以上、他社との接触は極力避けたいわけですし。……まあ私は、説明されるまで新ルールのヤバさに気がつかなかったけど……。
悠「吉岡、ステーキおかわり頼む。アンタ、なかなか料理上手いじゃん。」
吉岡「お褒めに預かり光栄です。」
城「(まあ、悠さんが他社に寝返るメリットは皆無だからないだろうけど。)」
巨大なテレビには「夏休み特殊」というテレロップと共にどこかの海が映し出されている。
悠「……この島も電波が届くんだな。」
串田「夏休みシーズンっスか~…この島もリゾートみたいなモンっスけどね~…」
久秀「今日は中日だから息抜きをしてもいいわよ。」
城「ああ、そういえばペンションの近くに川があるみたいですよ。みんなで遊びに……」
「「悠ーーーーー!!」」
その時、ペンションの外から悠の名を呼ぶ女性の大声が聞こえてきた。