ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【5】
ー絶命闘技会ドーム:闘技場ー
押し掛けで解説役をやってはいるが現役闘技者でもあるジェリー・タイソンは解説も忘れて、曲芸師のような動きを見せる賀露吉成に愕然としていた。
JESUS……!なんということだ。アダム・ダッドリーに匹敵する体幹の強さ。ケイザブロー・サワダと張り合えるバランス感覚。
あの巨体でなんとAMAZING…!!ヨシナリ・カロ恐ろしいFIGHTERデース!
逆さまで留まっていた上半身がスッと戻った。するといきなり賀露は前へと飛び跳ねた。勢いのままにそのまま側転へと移行し、回転しながらサーパインへと接近し始めた。
鞘香『とっ跳んだー!?』
サーパイン「!?」
この動きにはさすがのサーパインも反応が送れた。気がついた時には目の前まで巨体が迫ってきており、真上から垂直に落ちてきた足先が額のあたりを切り裂いたのだ。
ザクッと皮膚が切れる音ともに出血が起こるがバックステップで追撃を避けた。
賀露もそれ以上の深追いはせずに回転を止めて着地して小さく呟いた。
賀露「……覚悟しろ東電の犬。」
貴様らには、必ず報いを受けさせる。
サーパインは動かない。額の左側あたりが裂けたのか、はたまた左目自体を裂かれたのかはわからないが流れ出る鮮血で顔の左半分が赤く染まっている。
サーパイン「…………面白れえ。アンタ!最ッッッ高だぜッッッ!!!」
一切の気遅れもなく相変わらずの声量で叫びながら両腕を縦に構えてグッと上半身を前へと下げた。
賀露「……(前傾姿勢?)」
宿命のライバル宣言を受けている寅がフンッと鼻を鳴らした。
寅「…それでいい。小技に惑わされるな。アウトファイトで決めきれないならインファイトに切り替えるまでだ。」
いや……ありゃ最早、日本流でいうところの「特攻」だな。
この連撃で決めてやる!!俺は絶対に勝つ!!という闘魂を滾らせた眼で敵を見据えるサーパイン。
受けてやろう、その誘い。…東電の犬は全員潰す……と、同じように賀露吉成前傾姿勢を取った。
互いに敵を睨み合う刹那、両雄が前へと発射した。
鞘香『動いたアアアアアアッッ!!!!』
同時に動いた両者……激突までの数瞬、両雄、共に逡巡(しゅんじゅん)していた。
果たして、どの手が最善か?
読みを誤れば、敗北必須。
賀露は……
金的×、左ストレート×、鯖折り、頭突き、右膝蹴り×、右ストレート×、右フック×、左肘打ち、目つぶし
サーパインは……
右ミドルキック×、左フック×、前蹴り、頭突き×、右膝蹴り、右ハイキック×、右ストレート、首相撲、ショートアッパー×、肘打ち下し
先に仕掛けたのはサーパイン、初手……前蹴り。加速に全体重を乗せた蹴りが賀露の腹部に深々と突き刺さる。衝撃と威力に歯を食いしばり耐えるも盛大に血を吹きだした。しかし、賀露は両手で突き刺さっている足を掴むとそのまま真上に打振り上げて地面へと叩き落した。
一瞬の浮遊感からの圧倒的衝撃に意識が飛びかける、賀露は追撃に拳を落とそうとしたがサーパインはカッと目を見開き足を真上に伸ばして踵で賀露の蹴り上げた。身を起こして右ストレートを打とうとした瞬間、賀露の巨体が下がりサーパンに組みついてきた。そのまま吊り上げ両巨腕にすべての力を込めて絞め潰した。
決まり手は賀露吉成の……【鯖折り】
に対する、鎧塚サーパイン頸椎への肘打ち下し。
ホールドしていた賀露の腕が解けた、サーパインは着地すると後ろを向く。
サーパイン「……おっさん、アンタ「漢」だったぜ!!!」
俺達の……「海」……
押し掛けで解説役をやってはいるが現役闘技者でもあるジェリー・タイソンは解説も忘れて、曲芸師のような動きを見せる賀露吉成に愕然としていた。
JESUS……!なんということだ。アダム・ダッドリーに匹敵する体幹の強さ。ケイザブロー・サワダと張り合えるバランス感覚。
あの巨体でなんとAMAZING…!!ヨシナリ・カロ恐ろしいFIGHTERデース!
逆さまで留まっていた上半身がスッと戻った。するといきなり賀露は前へと飛び跳ねた。勢いのままにそのまま側転へと移行し、回転しながらサーパインへと接近し始めた。
鞘香『とっ跳んだー!?』
サーパイン「!?」
この動きにはさすがのサーパインも反応が送れた。気がついた時には目の前まで巨体が迫ってきており、真上から垂直に落ちてきた足先が額のあたりを切り裂いたのだ。
ザクッと皮膚が切れる音ともに出血が起こるがバックステップで追撃を避けた。
賀露もそれ以上の深追いはせずに回転を止めて着地して小さく呟いた。
賀露「……覚悟しろ東電の犬。」
貴様らには、必ず報いを受けさせる。
サーパインは動かない。額の左側あたりが裂けたのか、はたまた左目自体を裂かれたのかはわからないが流れ出る鮮血で顔の左半分が赤く染まっている。
サーパイン「…………面白れえ。アンタ!最ッッッ高だぜッッッ!!!」
一切の気遅れもなく相変わらずの声量で叫びながら両腕を縦に構えてグッと上半身を前へと下げた。
賀露「……(前傾姿勢?)」
宿命のライバル宣言を受けている寅がフンッと鼻を鳴らした。
寅「…それでいい。小技に惑わされるな。アウトファイトで決めきれないならインファイトに切り替えるまでだ。」
いや……ありゃ最早、日本流でいうところの「特攻」だな。
この連撃で決めてやる!!俺は絶対に勝つ!!という闘魂を滾らせた眼で敵を見据えるサーパイン。
受けてやろう、その誘い。…東電の犬は全員潰す……と、同じように賀露吉成前傾姿勢を取った。
互いに敵を睨み合う刹那、両雄が前へと発射した。
鞘香『動いたアアアアアアッッ!!!!』
同時に動いた両者……激突までの数瞬、両雄、共に逡巡(しゅんじゅん)していた。
果たして、どの手が最善か?
読みを誤れば、敗北必須。
賀露は……
金的×、左ストレート×、鯖折り、頭突き、右膝蹴り×、右ストレート×、右フック×、左肘打ち、目つぶし
サーパインは……
右ミドルキック×、左フック×、前蹴り、頭突き×、右膝蹴り、右ハイキック×、右ストレート、首相撲、ショートアッパー×、肘打ち下し
先に仕掛けたのはサーパイン、初手……前蹴り。加速に全体重を乗せた蹴りが賀露の腹部に深々と突き刺さる。衝撃と威力に歯を食いしばり耐えるも盛大に血を吹きだした。しかし、賀露は両手で突き刺さっている足を掴むとそのまま真上に打振り上げて地面へと叩き落した。
一瞬の浮遊感からの圧倒的衝撃に意識が飛びかける、賀露は追撃に拳を落とそうとしたがサーパインはカッと目を見開き足を真上に伸ばして踵で賀露の蹴り上げた。身を起こして右ストレートを打とうとした瞬間、賀露の巨体が下がりサーパンに組みついてきた。そのまま吊り上げ両巨腕にすべての力を込めて絞め潰した。
決まり手は賀露吉成の……【鯖折り】
に対する、鎧塚サーパイン頸椎への肘打ち下し。
ホールドしていた賀露の腕が解けた、サーパインは着地すると後ろを向く。
サーパイン「……おっさん、アンタ「漢」だったぜ!!!」
俺達の……「海」……