ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【4】
ー絶命闘技会ドーム:廊下ー
首をよじって喉の絞めをずらしながら横向いた柔らかい塊が頬を押す。
悠「お前…」
城「魏一族の…カルラさん?」
迦楼羅「おめでとう悠!ずっと応援してたよ♪さあ!今すぐ私と子を作ろう!」
そういうと足で悠の胴体をホールドしたまま黒セーラーの上着を脱ぎ始めた。白いブラに収まったなかなかに大きな胸とうっすらと割れた腹筋があらわになる。
城「ちょ!ちょっと人前で何してんですか!!」
騒ぎの中、呆れたように見ていた久秀に震えた女性の声が聞こえてきた。
「あの…松永社長……」
久秀「は?」
振り返るとピンク色のドレスを着た女性が突然土下座をして叫んだ。
「ありがとうございました!!」
久秀「え、なに……。」
さすがの久秀も面食らった。彼女の名は周防みほの。松永工業の勝利によって大穴を当て救われた幸運な女である。
みほの「私、周防みほのといいます。せめてものお礼です踏んでください……。」
土下座の姿勢のまま頭をわずかに浮かせた。その顔は泣いてるのか笑顔なのか色んな感情が降り混ざったような表情をしている。
久秀「アンタ、何言ってんの…」
みほの「松永社長のおかげで会社が救われました!このお礼はいつか必ず!あ、これは私の名刺でございます!」
ぺこぺこと何度も頭を下げて恭しく名刺を差し出した。理由も状況も分からないが久秀はこの先何かに使えるかもしれないと名刺はしっかりと受け取っておいた。
悠「あ、そうだ。おい、城。靴、靴は?」
城「え?あ、靴なら……ここに。」
仕合前に渡した靴をそのまま差し出す。
悠「いや、そのままじゃなくて新しいの探しとけっていっただろ。」
城「す、すいません。仕合を見たくて……」
迦楼羅「んーーっ!ん?アレ……その靴は悠のなのか?」
未だにへばりついている迦楼羅が城の手元に目をやった。ややくたびれ気味の黒いバスケットシューズ。
城「あ、はい……ちょっと仕合前に片方飛ばして無くしたらしくて…。」
迦楼羅「……そうか!そうなのか!」
カルラはニッコリと微笑むと完全に首を両手でホールドしてさらに距離を詰めようとするが悠は頭を掴んでそれを阻止する。
みほの「あの、小鳥遊悠さん。」
悠「あ?」
なかなか派手に取り込み中の悠にもみほのは声をかけた。
みほの「アナタにもお礼をしないと……今の私に差し上げられるものはこれしかありません…。」
右手でカルラの頭を掴みつつ、左手でみほのが差し出してきた何かを受け取った。二つ折りにされた紙が落とされる。
悠「紙切れ?」
みほの「ヒソヒソ(私の部屋番号です。いつでもいらしてくださいね♪)」
迦楼羅「んーっ♪」
みほのはそう伝えるとハートを飛ばしながら去っていく。ちなみにカルラもハートを飛ばしまくって今だ張り付いている。
城「……(この人、天然のタラシだなぁ。)」
悠「おい、城、これなんとかしろ。」
城「ええ!?私!!?」
廊下の角にひとり忍び立つ者が居た。それは皇桜学園グループ代表闘技者の桐生刹那。興奮し全身を震わし、黒いズボンの股間のあたりが膨れている。
刹那「おかえり……スーー、ハァハァ、本当に長かったよ…ついに戻ってきてくれたんだね……」
あの日、僕に絶望をくれた君が……今度こそ誰も邪魔はさせないよ……小鳥遊悠!
首をよじって喉の絞めをずらしながら横向いた柔らかい塊が頬を押す。
悠「お前…」
城「魏一族の…カルラさん?」
迦楼羅「おめでとう悠!ずっと応援してたよ♪さあ!今すぐ私と子を作ろう!」
そういうと足で悠の胴体をホールドしたまま黒セーラーの上着を脱ぎ始めた。白いブラに収まったなかなかに大きな胸とうっすらと割れた腹筋があらわになる。
城「ちょ!ちょっと人前で何してんですか!!」
騒ぎの中、呆れたように見ていた久秀に震えた女性の声が聞こえてきた。
「あの…松永社長……」
久秀「は?」
振り返るとピンク色のドレスを着た女性が突然土下座をして叫んだ。
「ありがとうございました!!」
久秀「え、なに……。」
さすがの久秀も面食らった。彼女の名は周防みほの。松永工業の勝利によって大穴を当て救われた幸運な女である。
みほの「私、周防みほのといいます。せめてものお礼です踏んでください……。」
土下座の姿勢のまま頭をわずかに浮かせた。その顔は泣いてるのか笑顔なのか色んな感情が降り混ざったような表情をしている。
久秀「アンタ、何言ってんの…」
みほの「松永社長のおかげで会社が救われました!このお礼はいつか必ず!あ、これは私の名刺でございます!」
ぺこぺこと何度も頭を下げて恭しく名刺を差し出した。理由も状況も分からないが久秀はこの先何かに使えるかもしれないと名刺はしっかりと受け取っておいた。
悠「あ、そうだ。おい、城。靴、靴は?」
城「え?あ、靴なら……ここに。」
仕合前に渡した靴をそのまま差し出す。
悠「いや、そのままじゃなくて新しいの探しとけっていっただろ。」
城「す、すいません。仕合を見たくて……」
迦楼羅「んーーっ!ん?アレ……その靴は悠のなのか?」
未だにへばりついている迦楼羅が城の手元に目をやった。ややくたびれ気味の黒いバスケットシューズ。
城「あ、はい……ちょっと仕合前に片方飛ばして無くしたらしくて…。」
迦楼羅「……そうか!そうなのか!」
カルラはニッコリと微笑むと完全に首を両手でホールドしてさらに距離を詰めようとするが悠は頭を掴んでそれを阻止する。
みほの「あの、小鳥遊悠さん。」
悠「あ?」
なかなか派手に取り込み中の悠にもみほのは声をかけた。
みほの「アナタにもお礼をしないと……今の私に差し上げられるものはこれしかありません…。」
右手でカルラの頭を掴みつつ、左手でみほのが差し出してきた何かを受け取った。二つ折りにされた紙が落とされる。
悠「紙切れ?」
みほの「ヒソヒソ(私の部屋番号です。いつでもいらしてくださいね♪)」
迦楼羅「んーっ♪」
みほのはそう伝えるとハートを飛ばしながら去っていく。ちなみにカルラもハートを飛ばしまくって今だ張り付いている。
城「……(この人、天然のタラシだなぁ。)」
悠「おい、城、これなんとかしろ。」
城「ええ!?私!!?」
廊下の角にひとり忍び立つ者が居た。それは皇桜学園グループ代表闘技者の桐生刹那。興奮し全身を震わし、黒いズボンの股間のあたりが膨れている。
刹那「おかえり……スーー、ハァハァ、本当に長かったよ…ついに戻ってきてくれたんだね……」
あの日、僕に絶望をくれた君が……今度こそ誰も邪魔はさせないよ……小鳥遊悠!