ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【4】
ー絶命闘技会ドーム:フードエリアー
何処からでも食事をしながら眺められるように無数のモニターが吊るされたり設置されたりしている。その一席に治療を終えたアダム・ダッドリー(一回戦敗退)が画面に映る雷庵を見ていた。
アダム「FUCK…」
気にいらねぇ野郎だ。虫の息だった糞神父(ファッキンプリースト)にダメ押しをしやがった。とんだ、ASSHOLEだぜ。
摩耶「なーに怒ってんの?」
アダム「お前…」
自分を倒した男、摩耶が右手は氷の入った袋を頬に当て、左手をひらひらと振りながら近づいてくる。
摩耶「やっほー、良かった。探してたんだよね。どうしてもひとこと言いたくってさ。アダムさん、ホント強かったよ。今回は僕が勝ったけど、正直ギリだったし。アダムさんの闘いかた、僕は好きだよいつかまた闘ろうね。」
アダム「……HEY、BOY言われるまでもねえよ。テメーにはいつか必ずREVENGEしてやる!!こんなFUCKINトーナメントさっさと優勝しちまいな。俺がブッ倒すまで誰にも負けんじゃねぇぞ!!」
摩耶「うんっありがとう!アダムさんの分も頑張るよ!」
アダム「……(チッ!調子狂うぜ…闘ってた時とは別人じゃねぇか。)」
どうにも毒気をぬかれるアダム。そんな二人のやり取りを見ていた西品治警備保障の社長西品治明と桜花鈴猫が声をかけた。
西品治「二人とも、話はあとにしないか?」
鈴猫「そろそろ悠の仕合が始まるよ。」
摩耶「あ、大変だ!アダムさんもこんなところじゃなくもっと闘技場に見に行こうよ。悠君は見逃せない存在だよ。」
腕を掴まれ連れていかれるアダム。そのころ闘技場ではようやく雷庵で冷えた空気が解され鞘香が中央に立って実況を始めていた。周りには「第四仕合」と書かれたプレートを持ったバニーガールやキャット(チーター)ガール達が観客たちへとアピールしている。
鞘香「さあ、茂吉選手の容態も気になりますが……まもなく第四仕合開始です!!ベッドは間もなく締め切りますよー!券のお買い求めはお近くの移動販売員にお知らせください!自動券売機もありまーす。」
移動販売員「はーい、順番にお伺いいたしまーす。」
「ペナソニックに500」
「ペナに3000ね」
「松永に300!」
「ペナに2000!」
「うちは因幡に2000万掛けましたよ。」
「まあ鉄板でしょう。」
「いや~一回戦のアダムは大穴を当てたと思ったんだけどなぁ~」
「ハハハ!それは冒険しましたね~」
「まあ、負けた分は闘技会への寄付だと思えばね。」
「そうそう、しょせんお遊びですよ。この程度の賭けでムキになる会員はいないでしょう。」
「ですな。破産するわけじゃあるまいし。」
という会話をする背後の席でカリカリと親指の爪を噛んでいる若い女性が絶望的な表情をしていた。
すいません…破産しかけています。
何処からでも食事をしながら眺められるように無数のモニターが吊るされたり設置されたりしている。その一席に治療を終えたアダム・ダッドリー(一回戦敗退)が画面に映る雷庵を見ていた。
アダム「FUCK…」
気にいらねぇ野郎だ。虫の息だった糞神父(ファッキンプリースト)にダメ押しをしやがった。とんだ、ASSHOLEだぜ。
摩耶「なーに怒ってんの?」
アダム「お前…」
自分を倒した男、摩耶が右手は氷の入った袋を頬に当て、左手をひらひらと振りながら近づいてくる。
摩耶「やっほー、良かった。探してたんだよね。どうしてもひとこと言いたくってさ。アダムさん、ホント強かったよ。今回は僕が勝ったけど、正直ギリだったし。アダムさんの闘いかた、僕は好きだよいつかまた闘ろうね。」
アダム「……HEY、BOY言われるまでもねえよ。テメーにはいつか必ずREVENGEしてやる!!こんなFUCKINトーナメントさっさと優勝しちまいな。俺がブッ倒すまで誰にも負けんじゃねぇぞ!!」
摩耶「うんっありがとう!アダムさんの分も頑張るよ!」
アダム「……(チッ!調子狂うぜ…闘ってた時とは別人じゃねぇか。)」
どうにも毒気をぬかれるアダム。そんな二人のやり取りを見ていた西品治警備保障の社長西品治明と桜花鈴猫が声をかけた。
西品治「二人とも、話はあとにしないか?」
鈴猫「そろそろ悠の仕合が始まるよ。」
摩耶「あ、大変だ!アダムさんもこんなところじゃなくもっと闘技場に見に行こうよ。悠君は見逃せない存在だよ。」
腕を掴まれ連れていかれるアダム。そのころ闘技場ではようやく雷庵で冷えた空気が解され鞘香が中央に立って実況を始めていた。周りには「第四仕合」と書かれたプレートを持ったバニーガールやキャット(チーター)ガール達が観客たちへとアピールしている。
鞘香「さあ、茂吉選手の容態も気になりますが……まもなく第四仕合開始です!!ベッドは間もなく締め切りますよー!券のお買い求めはお近くの移動販売員にお知らせください!自動券売機もありまーす。」
移動販売員「はーい、順番にお伺いいたしまーす。」
「ペナソニックに500」
「ペナに3000ね」
「松永に300!」
「ペナに2000!」
「うちは因幡に2000万掛けましたよ。」
「まあ鉄板でしょう。」
「いや~一回戦のアダムは大穴を当てたと思ったんだけどなぁ~」
「ハハハ!それは冒険しましたね~」
「まあ、負けた分は闘技会への寄付だと思えばね。」
「そうそう、しょせんお遊びですよ。この程度の賭けでムキになる会員はいないでしょう。」
「ですな。破産するわけじゃあるまいし。」
という会話をする背後の席でカリカリと親指の爪を噛んでいる若い女性が絶望的な表情をしていた。
すいません…破産しかけています。