ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【4】
ー絶命闘技会ドーム:闘技場ー
鞘香「闘技者、入場!ゲーム業界からの刺客!史上最強の自宅警備員、リングに立つ!果たしてトーナメントは全クリできるか!身長242センチ体重315キロ闘技仕合戦績4戦0敗!企業獲得資産3102億4600万円!NENTENDO河野春男!!」
春男「ヴオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!」
鞘香「ってウワッ!?」
【デストロイヤー】河野春男が雄たけびを上げながら入場した。その姿は丸眼鏡にべったりとした髪で特注サイズのサロペット……という姿だ。
闘技者たちも観客たちも、その姿に目を丸くする。なんというか……兎に角デカい、デカいのだ横にも縦にも規格外にデカいのだ。
春男「フーーーッフーフー、ねえ、お菓子ちょーだい」
鞘香「えっ!?い、今はダメですよ!」
観客席からではなく通路の窓から春男の登場をどこかのんびり眺めている着物の女性がいた。対戦相手である若桜生命の社長檜山瞬花である。
瞬花「わあ……すっごくおっきい…燃費が悪そうだな~……さて、こっちも準備しないと。聞こえるかい、阿古谷?」
イヤホンがついた手のひらに収まるほど小さな機械に話しかけた。
選手の登場用通路で壁に背を預けてる清秋が返事を返す。
阿古谷「ああ、問題ない。」
瞬花「そう、良かった。思った通り、ドーム内は妨害電波を使用してないね。これで超小型骨伝道インプラントが使えるね。……まぁ、他に方法がないわけじゃないけど。できれば君に「切り札」を使って欲しくないな。」
阿古谷「……わかっている。行くぞ檜山。正義執行の時間だ。」
某月某日東京某所、とある廃ビル。
「ギィエエエエェエエエッッ!」
ゴリュゴリュという水けのある何かを削る音と絶望の悲鳴が部屋中に響く。
「あ……ああ……」
肉屋の様な格好をした不気味な男が工具のドリルで吊るされた男の身体に穴を開けて拷問というかなぶり殺している。それを手を縛られ壁際に捕えられた茶髪の男が眺めさせられているのだが恐怖のあまり悲鳴も出ない。
何度目かのドリルが身体に刺さっていき大きく血を拭きだすと吊るされていた男はついに叫び声をあげなくなった。
『ふぅ…残念。お友達は死んじゃったよ。じゃあ次、死んでみよっか。』
口から出はなく喉にはめ込まれた機械から人工的な音で会話する指定暴力団・剛道会構成員「兼」始末屋の三村散臓が悍ましい笑みを浮かべて茶髪の男を指さした。
茶髪の男「~~ッッむ…むぁ……マジ……か……」
三村『アンタらも運が悪いねー。うちの組長を怒らせちゃうんだもん。そのうえ始末するのが俺なんてねぇー。大丈夫大丈夫♪運が良ければ小一時間で終わるから。それじゃ始めよっか。』
使い終わったドリルを布で綺麗にし終わると手に小さなナイフを持って近づく。すると誰かの声がした。
「そこまでだ」
三村「!」
茶髪の男「?」
三村『何アンタ?』
「……」
全身黒いプロテクターとラバーの特殊なスーツ?みたいなものを着た何者かが近づいてくる。
三村『ちょっといい所なんだから邪魔しないでよね?』
警察?この場所を知っているのは組長だけのはず。組みにガサいれがはいったか?
「……」
謎の侵入者はなにも言わずにさらに距離を詰めてくる。
三村『あらー?聞く耳なしってわけ。じゃ、さくっと死んどいて!!』
後ろに手を回して腰に突っこんでいた銃を素早く抜くと引き金を引いた。パァンッと発砲音をたて侵入者の胸に着弾するも、一瞬だけ停止してすぐに動きだす。
防弾かよ~!準備良いねぇ~~……。
「……これより正義を執行する。」
侵入者が腰を落として走る体勢に入った。
鞘香「闘技者、入場!ゲーム業界からの刺客!史上最強の自宅警備員、リングに立つ!果たしてトーナメントは全クリできるか!身長242センチ体重315キロ闘技仕合戦績4戦0敗!企業獲得資産3102億4600万円!NENTENDO河野春男!!」
春男「ヴオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!」
鞘香「ってウワッ!?」
【デストロイヤー】河野春男が雄たけびを上げながら入場した。その姿は丸眼鏡にべったりとした髪で特注サイズのサロペット……という姿だ。
闘技者たちも観客たちも、その姿に目を丸くする。なんというか……兎に角デカい、デカいのだ横にも縦にも規格外にデカいのだ。
春男「フーーーッフーフー、ねえ、お菓子ちょーだい」
鞘香「えっ!?い、今はダメですよ!」
観客席からではなく通路の窓から春男の登場をどこかのんびり眺めている着物の女性がいた。対戦相手である若桜生命の社長檜山瞬花である。
瞬花「わあ……すっごくおっきい…燃費が悪そうだな~……さて、こっちも準備しないと。聞こえるかい、阿古谷?」
イヤホンがついた手のひらに収まるほど小さな機械に話しかけた。
選手の登場用通路で壁に背を預けてる清秋が返事を返す。
阿古谷「ああ、問題ない。」
瞬花「そう、良かった。思った通り、ドーム内は妨害電波を使用してないね。これで超小型骨伝道インプラントが使えるね。……まぁ、他に方法がないわけじゃないけど。できれば君に「切り札」を使って欲しくないな。」
阿古谷「……わかっている。行くぞ檜山。正義執行の時間だ。」
某月某日東京某所、とある廃ビル。
「ギィエエエエェエエエッッ!」
ゴリュゴリュという水けのある何かを削る音と絶望の悲鳴が部屋中に響く。
「あ……ああ……」
肉屋の様な格好をした不気味な男が工具のドリルで吊るされた男の身体に穴を開けて拷問というかなぶり殺している。それを手を縛られ壁際に捕えられた茶髪の男が眺めさせられているのだが恐怖のあまり悲鳴も出ない。
何度目かのドリルが身体に刺さっていき大きく血を拭きだすと吊るされていた男はついに叫び声をあげなくなった。
『ふぅ…残念。お友達は死んじゃったよ。じゃあ次、死んでみよっか。』
口から出はなく喉にはめ込まれた機械から人工的な音で会話する指定暴力団・剛道会構成員「兼」始末屋の三村散臓が悍ましい笑みを浮かべて茶髪の男を指さした。
茶髪の男「~~ッッむ…むぁ……マジ……か……」
三村『アンタらも運が悪いねー。うちの組長を怒らせちゃうんだもん。そのうえ始末するのが俺なんてねぇー。大丈夫大丈夫♪運が良ければ小一時間で終わるから。それじゃ始めよっか。』
使い終わったドリルを布で綺麗にし終わると手に小さなナイフを持って近づく。すると誰かの声がした。
「そこまでだ」
三村「!」
茶髪の男「?」
三村『何アンタ?』
「……」
全身黒いプロテクターとラバーの特殊なスーツ?みたいなものを着た何者かが近づいてくる。
三村『ちょっといい所なんだから邪魔しないでよね?』
警察?この場所を知っているのは組長だけのはず。組みにガサいれがはいったか?
「……」
謎の侵入者はなにも言わずにさらに距離を詰めてくる。
三村『あらー?聞く耳なしってわけ。じゃ、さくっと死んどいて!!』
後ろに手を回して腰に突っこんでいた銃を素早く抜くと引き金を引いた。パァンッと発砲音をたて侵入者の胸に着弾するも、一瞬だけ停止してすぐに動きだす。
防弾かよ~!準備良いねぇ~~……。
「……これより正義を執行する。」
侵入者が腰を落として走る体勢に入った。