ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【4】
ーテキサス:ストリートファイト場ー
雑にブロックやコンテナ、廃車などで囲まれただけの闘技場で一組のストリートファイトたちが闘いっているが片方のストレートが顔面にさく裂した。
「決まったな。OK。次はメインイベントだ。今日も頼むぜパンク。」
パンク「……デニス。今日の相手は?」
デニス「ああ、アイツだ。最近この辺りを主戦場にしているNewBeE(新人)。なんでも全米のストリートファイトを荒らしまわっているらしいぜ。アダムダッドリー。まだ28歳の若造だ。」
パンクが狭い闘技場の真ん中に立つとアダムも対面に並んだ。ピーピー、ワァワァと観客たちの声援や下品なヤジが飛び交う。
パンク「……(この若造、強いな……。だが、関係ない。相手が何者だろうが殴り倒すのみ。これが俺のジャスティスだ!)」
レフリー「よし!二人とも準備はいいな!…ReadyFIGHT!!」
先に動いたのはパンクだった。巨体に見合わないスピードで間合いを潰して腕を振るった。アダムは両腕を顔の前で構えてその攻撃をガードする。
アダム「ヒューッ、いきなり肘(エルボー)できたねぇ。えげつねぇなァとっつぁん。」
パンク「抜かせッッ!!」
ストライカーの本領。剛拳によるラッシュが襲う。アダムはそれを硬く硬くガードし続ける。
デニス「バカな奴だ。」
よりにもよってパンクに挑戦するとは……ここはお上品なリングの上じゃねぇんだ。ストリートじゃパンクにかなう奴なんていねぇよ。
アダム「(ヒュー!すんげえラッシュだぜ!)」
ここは一旦距離を取っとうかね?
っと、後ろに下がろうとしたアダムだったがドンッと何かにぶつかった。コンテナ、それを角に追い込まれている。
デニス「Good。野郎、これで袋の鼠だ。」
アダム「SHIT!(まんまと乗せられちまった。路上慣れしてやがらぁ。)」
パンク「覚えときな若造。これが路上の妙ってやつだ。メキシコまで吹っ飛びな!」
トドメとばかりにパンクの巨体が猛進する。観客たちもそれにヒートアップしていく。
「パンクが行った―!」
「もう逃げ場はねえぞピンプ(ポン引き)野郎!」
「構わねぇ殺しちまえパンクーー!!」
デニム「はぁ」
やれやれ。口ほどにもない坊やだったぜ。まぁ、パンク相手なら仕方ねぇか……。
そのとき一陣の風が舞った砂を巻き上げて観客たちに振りかかった。
SHIT!これだから砂漠は嫌なんだ!目の中に砂が入り一番いいところで瞑ってしまったのだが、その耳にドゴォッ、ドッという異音。そしてウオォォォォォッという歓声が聞こえる。
な……なんだ今の音!?それにこの歓声は、いったい何が……とデニムが目を開けた。
アダム「…………へっ!派手にぶっ飛んだじゃねえか。」
横っ面が大きく凹み…いや、そんな生易しいものではない潰れ、廃車の山に叩きつけられてピクピクと瀕死のパンクだった。
デニム「パッ、パンクゥゥゥッ!パンクーしっかりしろパンクー!」
「な、なんだありゃあ……まるで交通事故じゃねぇかいったい何が起こったってんだ!!」
アダム「……へっ!脆い脆い!楽勝だぜー!hahaha!誰でもいい俺に勝てる奴はいねぇのか!HUH!?」
その観客の中に居た奇抜なメイクと恰好をした男、ボスバーガーの社長ロナルド原口は目を向いて驚いていた。
ロナルド「見つけた……見つけてしまった!」
闘技試合出場経験もあるパンク・アボット。奴を代表闘技者候補として勧誘するつもりだったが……圧倒的不利からの驚異的な逆転勝ち。
アダム・ダッドリー、この男なら……狙える!!
雑にブロックやコンテナ、廃車などで囲まれただけの闘技場で一組のストリートファイトたちが闘いっているが片方のストレートが顔面にさく裂した。
「決まったな。OK。次はメインイベントだ。今日も頼むぜパンク。」
パンク「……デニス。今日の相手は?」
デニス「ああ、アイツだ。最近この辺りを主戦場にしているNewBeE(新人)。なんでも全米のストリートファイトを荒らしまわっているらしいぜ。アダムダッドリー。まだ28歳の若造だ。」
パンクが狭い闘技場の真ん中に立つとアダムも対面に並んだ。ピーピー、ワァワァと観客たちの声援や下品なヤジが飛び交う。
パンク「……(この若造、強いな……。だが、関係ない。相手が何者だろうが殴り倒すのみ。これが俺のジャスティスだ!)」
レフリー「よし!二人とも準備はいいな!…ReadyFIGHT!!」
先に動いたのはパンクだった。巨体に見合わないスピードで間合いを潰して腕を振るった。アダムは両腕を顔の前で構えてその攻撃をガードする。
アダム「ヒューッ、いきなり肘(エルボー)できたねぇ。えげつねぇなァとっつぁん。」
パンク「抜かせッッ!!」
ストライカーの本領。剛拳によるラッシュが襲う。アダムはそれを硬く硬くガードし続ける。
デニス「バカな奴だ。」
よりにもよってパンクに挑戦するとは……ここはお上品なリングの上じゃねぇんだ。ストリートじゃパンクにかなう奴なんていねぇよ。
アダム「(ヒュー!すんげえラッシュだぜ!)」
ここは一旦距離を取っとうかね?
っと、後ろに下がろうとしたアダムだったがドンッと何かにぶつかった。コンテナ、それを角に追い込まれている。
デニス「Good。野郎、これで袋の鼠だ。」
アダム「SHIT!(まんまと乗せられちまった。路上慣れしてやがらぁ。)」
パンク「覚えときな若造。これが路上の妙ってやつだ。メキシコまで吹っ飛びな!」
トドメとばかりにパンクの巨体が猛進する。観客たちもそれにヒートアップしていく。
「パンクが行った―!」
「もう逃げ場はねえぞピンプ(ポン引き)野郎!」
「構わねぇ殺しちまえパンクーー!!」
デニム「はぁ」
やれやれ。口ほどにもない坊やだったぜ。まぁ、パンク相手なら仕方ねぇか……。
そのとき一陣の風が舞った砂を巻き上げて観客たちに振りかかった。
SHIT!これだから砂漠は嫌なんだ!目の中に砂が入り一番いいところで瞑ってしまったのだが、その耳にドゴォッ、ドッという異音。そしてウオォォォォォッという歓声が聞こえる。
な……なんだ今の音!?それにこの歓声は、いったい何が……とデニムが目を開けた。
アダム「…………へっ!派手にぶっ飛んだじゃねえか。」
横っ面が大きく凹み…いや、そんな生易しいものではない潰れ、廃車の山に叩きつけられてピクピクと瀕死のパンクだった。
デニム「パッ、パンクゥゥゥッ!パンクーしっかりしろパンクー!」
「な、なんだありゃあ……まるで交通事故じゃねぇかいったい何が起こったってんだ!!」
アダム「……へっ!脆い脆い!楽勝だぜー!hahaha!誰でもいい俺に勝てる奴はいねぇのか!HUH!?」
その観客の中に居た奇抜なメイクと恰好をした男、ボスバーガーの社長ロナルド原口は目を向いて驚いていた。
ロナルド「見つけた……見つけてしまった!」
闘技試合出場経験もあるパンク・アボット。奴を代表闘技者候補として勧誘するつもりだったが……圧倒的不利からの驚異的な逆転勝ち。
アダム・ダッドリー、この男なら……狙える!!