ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【4】
ー巌流島:屋外ビッフェエリアー
闘技者同士、また代表同士の交流や対立、果ては暗躍する者たちも一様に時間を過ごし、日が沈み夜がやってきたころ、各々ディナータイムに入っていた。
一流のシェフたちによる料理でも自由に焼けるバーベキューが楽しめる屋外ビッフェエリアの一席を確保した悠たち一行も食事を楽しんでいた。
悠「しかし、聞いてないぞ。寅に金剛、摩耶、しまいには氷室さんまで……参加してたなんて」
紅「俺は知ってたけどな」
悠「言えよ!!」
紅「なにも聞かなかったし、そもそもお前島につくなり走り回ってたじゃん」
悠「追われてたからなっ!!」
久秀「無駄に体力使うのはやめなさいよね。」
城「そういえばどこに居たんですか?」
悠「いや、もう走り回って泳ぎまわって自分でもどこに居たのやら……。」
凛「大変だったんッスね。」
吉音「モグモグ、でも、いきなりモグモグ、女の子に追いまわされるなんてさすがゴクン!悠だね!」
詠美「食べながら話さないの!あと、流石の使い方もおかしいから!」
大江戸学園代表来賓【右将軍】徳河吉音と【左将軍】徳河詠美そしてここにはいないが【知謀深遠】水都光姫も島に合流していた。
悠「……それで、吉音たちはともかく何でアンタがここに居るんだ?」
悠の視線の先にはガッシリとした黒い肉体に白い歯をキラッと光られる22世紀ファックスコーポレーションの闘技者ジェリー・タイソンがフレンドリーに声をかけてくる。
ジェリー「Hi!ユウsun!私の事はジェリーとCALLME!我々絶命号TEAMは予選の後、巌流島に向かいマシタ!!皆さんより半日も早く到着しちまったのでBerry暇デシタね!Hahahah!」
久秀「そうか、絶命号には闘技会会員ものっていたものね。仕合を見届ける義務があるというわけね。」
城「仕合……そうか…そうなんですよね…和やかすぎてすっかり忘れてました……もうじき始まるんですよね。想像を絶する戦いが…。闘技者の皆さんがあまりにリラックスしてるから気がつきませんでした。」
ジェリー「フム…?リラックス……ねぇ?」
私にはそうは見エナイがね。
闘技者たちの内心は皆分かっていた。
この不自然な日程の目的は、闘技者同士に互いの戦力を分析させること。肉のつき方、動き、性格……判断材料はゴロゴロある。
今日、姿を見せていない連中は、手のうちをさらすことを避けたい。
みみっちい連中だ。何が狙いか知らねえが、好きなだけ分析すりゃいいじゃねえか!
勝つのは俺だ!!
夜もふけ、まだまだ騒ぎは続く中、その様子をホテルの一室から眺めている人物が居た。
滅堂「ホヒョヒョ!客人たちは楽しんでくれとるようじゃの♪……して烈よ?準備はどうじゃ?」
黒服たちの中のひとり、赤毛で左側の髪を編んでたらし、顔が見えている右目に文字のような刺青が縦に入った若い男。
片原滅堂の息子にして護衛者別動隊:殲滅部隊隊長、片原烈堂(かたはられつどう)は髪をひと撫でしていった。
烈堂「万全だぜ、親父殿。」
滅堂「そうか……では、集まってきてもらうとするかのぉ。」
闘技者同士、また代表同士の交流や対立、果ては暗躍する者たちも一様に時間を過ごし、日が沈み夜がやってきたころ、各々ディナータイムに入っていた。
一流のシェフたちによる料理でも自由に焼けるバーベキューが楽しめる屋外ビッフェエリアの一席を確保した悠たち一行も食事を楽しんでいた。
悠「しかし、聞いてないぞ。寅に金剛、摩耶、しまいには氷室さんまで……参加してたなんて」
紅「俺は知ってたけどな」
悠「言えよ!!」
紅「なにも聞かなかったし、そもそもお前島につくなり走り回ってたじゃん」
悠「追われてたからなっ!!」
久秀「無駄に体力使うのはやめなさいよね。」
城「そういえばどこに居たんですか?」
悠「いや、もう走り回って泳ぎまわって自分でもどこに居たのやら……。」
凛「大変だったんッスね。」
吉音「モグモグ、でも、いきなりモグモグ、女の子に追いまわされるなんてさすがゴクン!悠だね!」
詠美「食べながら話さないの!あと、流石の使い方もおかしいから!」
大江戸学園代表来賓【右将軍】徳河吉音と【左将軍】徳河詠美そしてここにはいないが【知謀深遠】水都光姫も島に合流していた。
悠「……それで、吉音たちはともかく何でアンタがここに居るんだ?」
悠の視線の先にはガッシリとした黒い肉体に白い歯をキラッと光られる22世紀ファックスコーポレーションの闘技者ジェリー・タイソンがフレンドリーに声をかけてくる。
ジェリー「Hi!ユウsun!私の事はジェリーとCALLME!我々絶命号TEAMは予選の後、巌流島に向かいマシタ!!皆さんより半日も早く到着しちまったのでBerry暇デシタね!Hahahah!」
久秀「そうか、絶命号には闘技会会員ものっていたものね。仕合を見届ける義務があるというわけね。」
城「仕合……そうか…そうなんですよね…和やかすぎてすっかり忘れてました……もうじき始まるんですよね。想像を絶する戦いが…。闘技者の皆さんがあまりにリラックスしてるから気がつきませんでした。」
ジェリー「フム…?リラックス……ねぇ?」
私にはそうは見エナイがね。
闘技者たちの内心は皆分かっていた。
この不自然な日程の目的は、闘技者同士に互いの戦力を分析させること。肉のつき方、動き、性格……判断材料はゴロゴロある。
今日、姿を見せていない連中は、手のうちをさらすことを避けたい。
みみっちい連中だ。何が狙いか知らねえが、好きなだけ分析すりゃいいじゃねえか!
勝つのは俺だ!!
夜もふけ、まだまだ騒ぎは続く中、その様子をホテルの一室から眺めている人物が居た。
滅堂「ホヒョヒョ!客人たちは楽しんでくれとるようじゃの♪……して烈よ?準備はどうじゃ?」
黒服たちの中のひとり、赤毛で左側の髪を編んでたらし、顔が見えている右目に文字のような刺青が縦に入った若い男。
片原滅堂の息子にして護衛者別動隊:殲滅部隊隊長、片原烈堂(かたはられつどう)は髪をひと撫でしていった。
烈堂「万全だぜ、親父殿。」
滅堂「そうか……では、集まってきてもらうとするかのぉ。」