ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【3】

ー闘技号:総裁室ー

時間も深夜から明け方に渡り初めたころ、各所での動きが終結し始めていた。

滅堂「もうじき夜が明ける。決戦の地への到着も近い。そろそろ各自決めておるじゃろう。己の運命を担う代表闘技者を。」


廊下を歩きながら話す二人が居る。

摩耶「いや~楽しいなあ!船旅って超楽しいね。金剛君、またいつか一緒に旅行しようよ。」

金剛「おいおい遊びじゃないんだぞ。」

摩耶「そんなことないよ~?遊びも仕合も楽しんだもの勝ちでしょ?」

企業序列第26位:西品治警備保障&桜花フラワー【黒天白夜(ブラック&ホワイト)】摩耶

金剛「まったく……摩耶にはかなわんなぁ」

企業序列第5位:小鳥遊製薬【金剛】鉄剛


パーティーホールでひときわ巨体で『超日本プロレス』と書かれたシャツを着たドレッドヘアーの男がジョッキを両手に持って同時に一気に飲み干すと叫んだ。

「おう!ねえちゃん!酒をドンドン持ってきな!ぐわはははっ!祭りが近いってのに寝る馬鹿がどこに居るよ!!?」

企業序列第13位:ガンダイ(株)【獄天使】関林ジュン

ウェイトレス「は、はいただ今お持ちします。」

関林「船の酒を根こそぎ飲み干してやるぜ!がははは!まぁ、そういうわけだ!アンタにはとことん付き合ってもらうぜ!」

隣のテーブルには体格は関林に負けず劣らずスキンヘッドに立派なひげを蓄えた男が髭についた泡を拭いながら言った。

賀露「構わんよ。酒は嫌いじゃない。」

企業序列第382位:網代水産【日本海の大入道】賀露吉成

関林「おう!よく言った!どんどんいこうぜ!」

巨体同士が肩を組んむ後ろで、ムキムキのマッチョが小柄な着物の男を取り押さえている。

大久保「か~~ね~~だ~~」

末吉「痛い痛い痛い痛い!!」

大久保「昨日は結局勝ち逃げしよったのぉコラ!」

末吉「ちょっ!死んじゃう!!死んじゃいますって!!」

企業序列第19位:義伊國屋書店【大物喰い(ジャイアントキラー)】金田末吉

大久保「こちらとお前が帰ってこんかったせいでなぁ!あのあともさんざんカモにされたんやぞ!」

企業序列第4位ムジナテレビ:【格闘王】大久保直也

末吉「へ?あの後も賭け将棋やってたんですか?」

小さな声で、負けたのは自分のせいでしょともつけたした。

大久保「おう!自慢じゃねぇがボロ負けや!お、噂をすればあのニイちゃんや。ひょっとするとあのニイちゃん、お前より将棋が強いかもしれへんぞ?」

視線の先には上下紫に縦のラインが入った悪趣味なスーツに金髪で短い借り上げ頭の眼鏡の男と短いポニテを結った白いシャツと黒いパンツの男がいる。

義武「私は先に部屋に戻るわ。窈ちゃんはどうする?」

義武不動産社長:義武啓郎はしなしなとした仕草とおねえ言葉で話しかけた。

窈「お疲れ様です。俺はもう少し様子を見て回ります。」

企業序列第22位義武不動産:【顔のない男(ナイアーラトテップ)】小鳥遊窈
94/100ページ
スキ