ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【3】
ー絶命号→闘技号ー
紅「にしても、あのキノコ頭……腹立つぜ!」
悠「黒柳徹子と末成由美以外であの頭してる人間が存在しているとはな……。」
さっきまで戦っていた闘技者同士が今は談笑しながら橋を渡っている。しかし、あることが気になって久秀が口を挟んだ。
久秀「あなた、自分の会社の連中と一緒にいなくていいの?」
紅「会社のツレ?そんなものいないぞ。俺一人だけだ。」
悠「そりゃどういうことだ?」
紅「はは、知りたいか?いいぜ、教えてやる。何を隠そうSH冷凍の社長はこの俺なのさ!!」
「「ええっ!?」」
城「つ、つまり「社長兼闘技者」ってことですか?」
紅「そういうことだな。」
悠「っか、SH冷凍なんて聞いたことないぞ?」
紅「ああ、そりゃSH(すごくひえてる)冷凍はペーパーカンパーニーだからな。禅に頼んで形だけの会社を作ってもらった。」
凛「めっちゃストレートな会社名ッスね~。あれ、でも、闘技会会員証獲得代とトーナメント出場代はどうしたんスか?」
紅「借金した」
城「51億円を?!」
紅「おう。」
悠「社長兼闘技者ってことは、トーナメントで優勝した場合、紅が闘技会会長になるってことか。」
紅「あん?なんだ悠、聞いてないのか?俺が優勝した場合、小鳥遊兜馬社長を会長に「指名する」ことになってるんだ。」
悠「なんで?!」
紅「いや、俺は戦いたいだけで会長とかそういうのどうでもいいし。ああけど、代わりにその場合は51億の借金を払ってもらうって契約だ。会長権を51億で売るっていってもいい。」
悠「いつのまにそんことを……。」
紅「そういえばお前しばらく姿消えてたもんな。」
悠「っか、ナンデ親父なんだ?崇とかじゃなくて。」
紅「いやぁ、一応話はしてみたんだけど会長とか興味なかったみたいだし、俺の借金を崇さんに払わせるとかできないし。」
城「というか「指名」ってそんなことができるんですか?」
凛「できますよー。」
城「串田さん?」
凛「っていうか社長は説明してないんスか?」
久秀「聞かれなかったから説明してないわ。」
悠「おいおい…。」
凛「今大会優勝の見返りに得られるのは「闘技会会長指名権」。つまり、誰を会長にするのも優勝社次第ってわけです。」
紅「そうそう。そういうことだ。」
凛「つまり兜馬社長は、現時点で3枠確実な味方を持ってるわけですね。」
久秀「あら、久秀は味方とは言ってないのだけれどね。」
確かにこの方法なら優勝する確率も高くなる。
城「って、ちょっと待ってください……それってつまり……」
凛「あ。気づいちゃいました?お察しの通りです。他企業の代表も同じ作戦を展開している可能性が極めて高いです。」
闘技会会長。それは日本の頂点といえます。
当然、その座を獲得するためなら何でもする人たちが居るわけですねー。他の大会企業を買収・懐柔あるいは脅迫によって味方陣営に引き込む……。
久秀「このぐらいは普通におこなわれているでしょうね。」
凛「もうわかりましたよね?このトーナメントはただの力比べじゃないんスよ。」
その本質は企業VS企業の謀略合戦。何でもありのサバイバルマネーゲームってことです。
そして私の仕事は、松永社長に悪い虫が寄ってこないように監視すること。兜馬社長には色々お世話になってますからね~しっかりお勤めさせてもらいますよ~。
紅「にしても、あのキノコ頭……腹立つぜ!」
悠「黒柳徹子と末成由美以外であの頭してる人間が存在しているとはな……。」
さっきまで戦っていた闘技者同士が今は談笑しながら橋を渡っている。しかし、あることが気になって久秀が口を挟んだ。
久秀「あなた、自分の会社の連中と一緒にいなくていいの?」
紅「会社のツレ?そんなものいないぞ。俺一人だけだ。」
悠「そりゃどういうことだ?」
紅「はは、知りたいか?いいぜ、教えてやる。何を隠そうSH冷凍の社長はこの俺なのさ!!」
「「ええっ!?」」
城「つ、つまり「社長兼闘技者」ってことですか?」
紅「そういうことだな。」
悠「っか、SH冷凍なんて聞いたことないぞ?」
紅「ああ、そりゃSH(すごくひえてる)冷凍はペーパーカンパーニーだからな。禅に頼んで形だけの会社を作ってもらった。」
凛「めっちゃストレートな会社名ッスね~。あれ、でも、闘技会会員証獲得代とトーナメント出場代はどうしたんスか?」
紅「借金した」
城「51億円を?!」
紅「おう。」
悠「社長兼闘技者ってことは、トーナメントで優勝した場合、紅が闘技会会長になるってことか。」
紅「あん?なんだ悠、聞いてないのか?俺が優勝した場合、小鳥遊兜馬社長を会長に「指名する」ことになってるんだ。」
悠「なんで?!」
紅「いや、俺は戦いたいだけで会長とかそういうのどうでもいいし。ああけど、代わりにその場合は51億の借金を払ってもらうって契約だ。会長権を51億で売るっていってもいい。」
悠「いつのまにそんことを……。」
紅「そういえばお前しばらく姿消えてたもんな。」
悠「っか、ナンデ親父なんだ?崇とかじゃなくて。」
紅「いやぁ、一応話はしてみたんだけど会長とか興味なかったみたいだし、俺の借金を崇さんに払わせるとかできないし。」
城「というか「指名」ってそんなことができるんですか?」
凛「できますよー。」
城「串田さん?」
凛「っていうか社長は説明してないんスか?」
久秀「聞かれなかったから説明してないわ。」
悠「おいおい…。」
凛「今大会優勝の見返りに得られるのは「闘技会会長指名権」。つまり、誰を会長にするのも優勝社次第ってわけです。」
紅「そうそう。そういうことだ。」
凛「つまり兜馬社長は、現時点で3枠確実な味方を持ってるわけですね。」
久秀「あら、久秀は味方とは言ってないのだけれどね。」
確かにこの方法なら優勝する確率も高くなる。
城「って、ちょっと待ってください……それってつまり……」
凛「あ。気づいちゃいました?お察しの通りです。他企業の代表も同じ作戦を展開している可能性が極めて高いです。」
闘技会会長。それは日本の頂点といえます。
当然、その座を獲得するためなら何でもする人たちが居るわけですねー。他の大会企業を買収・懐柔あるいは脅迫によって味方陣営に引き込む……。
久秀「このぐらいは普通におこなわれているでしょうね。」
凛「もうわかりましたよね?このトーナメントはただの力比べじゃないんスよ。」
その本質は企業VS企業の謀略合戦。何でもありのサバイバルマネーゲームってことです。
そして私の仕事は、松永社長に悪い虫が寄ってこないように監視すること。兜馬社長には色々お世話になってますからね~しっかりお勤めさせてもらいますよ~。