ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【3】
ー小鳥遊邸:大広間ー
悠「はー……我が家は落ち着くわぁ~。」
真桜「帰るなら早めに連絡入れろなの。」
悠「仕方ないだろ。こちとはどこか知らない場所に拉致られてたんだから……。携帯も持ってなかったし。」
ゆうな「お父さんはいつも持ってないよね。」
ゆえ「けいたいふけいたい……。」
悠「はは、あれ、ゆうは?」
ゆうな「お母さんはお店の方に寝泊まりしてるよ。」
ゆえ「しこみがだいじだからね……。」
悠「なるほど、それはおいといて……お前らはなんでウチまでついてきたわけ?」
久秀「これからの打ち合わせとかいろいろ話すっていったでしょ。」
夜見「あの場所は俺じゃないと辿り着けんからな。」
城「お邪魔しています。」
真桜「松永と夜見のことはともかく……さいごのは誰だなの。」
悠「この嬢ちゃんは城厘で……えーと…………」
ゆうな「えーと?」
悠「あ、そういえばおれコイツの事は名前だけしか知らないわ。なんの説明も話も聞いてなかったし、自分のことで手いっぱいだったし」
夜見「俺の弟子になりたいといってきてな。適当にあしらったらそのうちめげると思ったんだが……。」
真桜「らしくないことをするからなの。」
駒狸「城、城さん……って、もしかして十禅寺高校の理事長さんの関係者ですか?」
城「はい、そうです。孫娘でそこに通っています。」
悠「駒狸さん知ってんの?」
駒狸「おばあちゃんと城治(ぎつぎおさむ)さん、厘さんのおじいさんと知り合いなんです。」
真桜「ああ、いわれてみれば夜見と治も知り合いだったなの。それで本気で追い返さないってことかなの。」
夜見「ふんっ」
城「あの、あちらのお嬢さんは……?」
悠「秋宵月真桜、四季家の秋の頭だ。つまり端的に言えば夜見と同じぐらいスゴイって思っとけ。」
城「ひえぇ…。」
悠「そういえばメタラと蓬明はどうした?」
城「それが……。」
夜見「じゃまだから追い返した。しばらく嬢ちゃんのことより自分らを見つめ直せといってな。」
城「ぼそぼそ(本当ももっとエグイ言い方してました。)」
悠「なんとなくそれは分かった。」
夜見「あの女共も教師としての仕事もあるだろうしな。」
悠「ん、あれ?……っか、あの二人が教師で……高校にかよってるってお前いくつだ?」
城「17ですけど」
悠「えええええっ!?うっそだろマリアと同じぐらいのチュウボウだと思ってだぞ?!」
城「中学生って……。」
話していると急に久秀がパンッと手を叩いた。
久秀「はい、雑談はそのぐらいにして先の話をしましょうか。もう残り3ヶ月しかないのよ。それまでに鍛錬は終わるのかしら?」
悠「おれはもう十分だと思ってる。」
夜見「阿呆か。」
真桜「阿呆なの。」
悠「アホアホいうんじゃない!ほんとにもうコツはだいたいつかめてきてるんだよ!」
久秀「とにかく手形は手に入ったから本戦までもう他に試合をする必要はないけど逆に言えばそれまでに今以上に身体が壊れてたり出られなかったするのはマズいのよ?」
真桜「悠の戯言はともかく本戦に支障が出ないギリギリまでの予定はキッチリと考えて組んでおくべきなの。」
悠「戯言って、もうちょっとおれの意見も……」
次の瞬間、夜見の手がおれの首根っこに伸びてキュッとされて意識が飛んだ。
夜見「これで静かになったな真面目に考えるとしよう。」
駒狸「ゆうなちゃん、ゆえちゃん悠くんを布団まで運んでくれるかな?」
ゆうな「了解でーす。」
ゆえ「あいあいさー……。」
城「えぇ……。」
悠「はー……我が家は落ち着くわぁ~。」
真桜「帰るなら早めに連絡入れろなの。」
悠「仕方ないだろ。こちとはどこか知らない場所に拉致られてたんだから……。携帯も持ってなかったし。」
ゆうな「お父さんはいつも持ってないよね。」
ゆえ「けいたいふけいたい……。」
悠「はは、あれ、ゆうは?」
ゆうな「お母さんはお店の方に寝泊まりしてるよ。」
ゆえ「しこみがだいじだからね……。」
悠「なるほど、それはおいといて……お前らはなんでウチまでついてきたわけ?」
久秀「これからの打ち合わせとかいろいろ話すっていったでしょ。」
夜見「あの場所は俺じゃないと辿り着けんからな。」
城「お邪魔しています。」
真桜「松永と夜見のことはともかく……さいごのは誰だなの。」
悠「この嬢ちゃんは城厘で……えーと…………」
ゆうな「えーと?」
悠「あ、そういえばおれコイツの事は名前だけしか知らないわ。なんの説明も話も聞いてなかったし、自分のことで手いっぱいだったし」
夜見「俺の弟子になりたいといってきてな。適当にあしらったらそのうちめげると思ったんだが……。」
真桜「らしくないことをするからなの。」
駒狸「城、城さん……って、もしかして十禅寺高校の理事長さんの関係者ですか?」
城「はい、そうです。孫娘でそこに通っています。」
悠「駒狸さん知ってんの?」
駒狸「おばあちゃんと城治(ぎつぎおさむ)さん、厘さんのおじいさんと知り合いなんです。」
真桜「ああ、いわれてみれば夜見と治も知り合いだったなの。それで本気で追い返さないってことかなの。」
夜見「ふんっ」
城「あの、あちらのお嬢さんは……?」
悠「秋宵月真桜、四季家の秋の頭だ。つまり端的に言えば夜見と同じぐらいスゴイって思っとけ。」
城「ひえぇ…。」
悠「そういえばメタラと蓬明はどうした?」
城「それが……。」
夜見「じゃまだから追い返した。しばらく嬢ちゃんのことより自分らを見つめ直せといってな。」
城「ぼそぼそ(本当ももっとエグイ言い方してました。)」
悠「なんとなくそれは分かった。」
夜見「あの女共も教師としての仕事もあるだろうしな。」
悠「ん、あれ?……っか、あの二人が教師で……高校にかよってるってお前いくつだ?」
城「17ですけど」
悠「えええええっ!?うっそだろマリアと同じぐらいのチュウボウだと思ってだぞ?!」
城「中学生って……。」
話していると急に久秀がパンッと手を叩いた。
久秀「はい、雑談はそのぐらいにして先の話をしましょうか。もう残り3ヶ月しかないのよ。それまでに鍛錬は終わるのかしら?」
悠「おれはもう十分だと思ってる。」
夜見「阿呆か。」
真桜「阿呆なの。」
悠「アホアホいうんじゃない!ほんとにもうコツはだいたいつかめてきてるんだよ!」
久秀「とにかく手形は手に入ったから本戦までもう他に試合をする必要はないけど逆に言えばそれまでに今以上に身体が壊れてたり出られなかったするのはマズいのよ?」
真桜「悠の戯言はともかく本戦に支障が出ないギリギリまでの予定はキッチリと考えて組んでおくべきなの。」
悠「戯言って、もうちょっとおれの意見も……」
次の瞬間、夜見の手がおれの首根っこに伸びてキュッとされて意識が飛んだ。
夜見「これで静かになったな真面目に考えるとしよう。」
駒狸「ゆうなちゃん、ゆえちゃん悠くんを布団まで運んでくれるかな?」
ゆうな「了解でーす。」
ゆえ「あいあいさー……。」
城「えぇ……。」