ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【3】
ー???:???ー
夜見「ふむ、思ったより封禁を解いてきてるか。なら、少しだけ見えないものを見せてやる。」
夜見は両手を払うように振った。すると腕が……消えた。シャツの袖部分だけを残して両腕が消えたのだ。
悠「……」
「「「!!?」」」
夜見「いっておくが「速さ」じゃねーぞ。その証拠に見えるだろ?たまにフッと……」
落ち着いて目を凝らすと確かに見える。全体像ではないが幽霊が一瞬現れて消えるように手のひらが浮き上がり消え、腕の一部が浮き上がり消えてを繰り返す。
悠「その動き…なるほど、蠅か。」
メタラ「は、ハエ?」
城「そうか!部屋の中にたまにハエが飛んでるでしょ。そのハエを目で追ってるとふいに消えたように見失うことがある。」
そう特別速い動きでもない。目で追ってた予想方向を急激に裏切る動きで姿を見失う。それを超高度にした動きなのだ。
悠「……ふーーっ、はーーっ。こんな、感じかっ!」
おれはやや前傾姿勢をとって手を振るう。見様見真似の消える腕を発動する。
夜見「ほう食い下がるな。じゃあ、特別サービスしてやろう。これならどうだ?」
悠「……!?」
おれは動かしていた手が止まった。夜見の消えている部分は腕だけだったが、今は全身が消えている。
蓬明「うわっきっ、キモ!!」
メタラ「かっ……体がバラバラに見えル!?」
頭だけを残してほかの部分が消えたり現れたりするせいで新手の怪物のようだ。
悠「オーケー、参った。鳥肌もんだ。」
おれは両手を上にあげて降参のポーズをとる。すると斑状に崩れていた夜見の体が完全に消えた。
夜見「降参するのは勝手だがこっちは止める気はないぞ。」
姿が現れたのはおれの背後、そして後頭部をつかまれると、そまのの地面へとたたきつけられた。
悠「ぎぃゃぁっ!」
夜見「急に油断するからそういうことになる。」
さっき避けたことを完全に根に持っての仕打ちだろという言葉を吐きかけてやりたいのを必死に耐えた。
城「夜見さん、今の!技は!」
興奮気味にカメラを回しながら城が駆け寄ってくる。
夜見「消える手に関しては技というほどのものではない。アレは技に入る前の予備動作のオマケだ体の方もな。手だけでなく全身で作用しただけのこと。」
城「では、最後に見せた動きは?」
夜見「予備動作から技に入った結果だな。歩法の一種で、俺は「風歩(ふうぶ)」と呼んでいる。」
城「ふうぶ…。」
夜見「小僧がもう少し気合を入れてたなら、その上の「雷歩(らいぶ)」の触りくらいは見せてやろうと思ったんだがな」
城「まだ上があるんですか!!」
夜見「全力を出せばそらにその上の出せんことはないが……さすがに小僧をひき肉にするのは問題があるからな。おら、いつまで寝ている起きろ。」
悠「いででっ!髪を引っ張るな!いいか、投げても蹴っても殴ってもいいが、髪を引っ張るな!もう一度言う、髪の毛は引っ張るなっ!!」
夜見「やかましい!」
城「その上のさらに上……」
いったい……いったい100%の夜見さんはどれほどの高みに達しているのだろう……。
夜見「ふむ、思ったより封禁を解いてきてるか。なら、少しだけ見えないものを見せてやる。」
夜見は両手を払うように振った。すると腕が……消えた。シャツの袖部分だけを残して両腕が消えたのだ。
悠「……」
「「「!!?」」」
夜見「いっておくが「速さ」じゃねーぞ。その証拠に見えるだろ?たまにフッと……」
落ち着いて目を凝らすと確かに見える。全体像ではないが幽霊が一瞬現れて消えるように手のひらが浮き上がり消え、腕の一部が浮き上がり消えてを繰り返す。
悠「その動き…なるほど、蠅か。」
メタラ「は、ハエ?」
城「そうか!部屋の中にたまにハエが飛んでるでしょ。そのハエを目で追ってるとふいに消えたように見失うことがある。」
そう特別速い動きでもない。目で追ってた予想方向を急激に裏切る動きで姿を見失う。それを超高度にした動きなのだ。
悠「……ふーーっ、はーーっ。こんな、感じかっ!」
おれはやや前傾姿勢をとって手を振るう。見様見真似の消える腕を発動する。
夜見「ほう食い下がるな。じゃあ、特別サービスしてやろう。これならどうだ?」
悠「……!?」
おれは動かしていた手が止まった。夜見の消えている部分は腕だけだったが、今は全身が消えている。
蓬明「うわっきっ、キモ!!」
メタラ「かっ……体がバラバラに見えル!?」
頭だけを残してほかの部分が消えたり現れたりするせいで新手の怪物のようだ。
悠「オーケー、参った。鳥肌もんだ。」
おれは両手を上にあげて降参のポーズをとる。すると斑状に崩れていた夜見の体が完全に消えた。
夜見「降参するのは勝手だがこっちは止める気はないぞ。」
姿が現れたのはおれの背後、そして後頭部をつかまれると、そまのの地面へとたたきつけられた。
悠「ぎぃゃぁっ!」
夜見「急に油断するからそういうことになる。」
さっき避けたことを完全に根に持っての仕打ちだろという言葉を吐きかけてやりたいのを必死に耐えた。
城「夜見さん、今の!技は!」
興奮気味にカメラを回しながら城が駆け寄ってくる。
夜見「消える手に関しては技というほどのものではない。アレは技に入る前の予備動作のオマケだ体の方もな。手だけでなく全身で作用しただけのこと。」
城「では、最後に見せた動きは?」
夜見「予備動作から技に入った結果だな。歩法の一種で、俺は「風歩(ふうぶ)」と呼んでいる。」
城「ふうぶ…。」
夜見「小僧がもう少し気合を入れてたなら、その上の「雷歩(らいぶ)」の触りくらいは見せてやろうと思ったんだがな」
城「まだ上があるんですか!!」
夜見「全力を出せばそらにその上の出せんことはないが……さすがに小僧をひき肉にするのは問題があるからな。おら、いつまで寝ている起きろ。」
悠「いででっ!髪を引っ張るな!いいか、投げても蹴っても殴ってもいいが、髪を引っ張るな!もう一度言う、髪の毛は引っ張るなっ!!」
夜見「やかましい!」
城「その上のさらに上……」
いったい……いったい100%の夜見さんはどれほどの高みに達しているのだろう……。