ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【3】
ー???:???ー
悠「ッ……うぅ……ん?」
目が覚めると緑だった。正確には辺りを覆い尽くすような木々たち。呼吸、酸素を取り込むで立ち上がった。しかし、ガクッとよたつき倒れかけたが何とか踏みとどまる。
意識が飛んでいたあいだ雑にでも扱われたのか全身が軋んで痛い。
「やっと気がついたか」
声がしたほうに視線を向けると冬花夜見……と、城に行く前に絡んできた制服女と中華女とガンマン女もいた。なぜかボロボロでだが。
悠「すこし手荒すぎないか?あの牙とかいうのに蹴られたところ以外も痛いんだが……。」
というか、痛み以外にもなにか不自然な調子の悪さがある。
夜見「本格的なことを始める前に……おい、お前ら」
顎をしゃくると三人娘が前に出て今さら自己紹介をしてきた。
城「改めまして城厘(きづき りん)です。」
蓬明「蓬明(ホーメイ)どす。」
メタラ「メタラよ。」
制服が城、チャイナがホーメイ、ガンマンがメタラというらしい。
悠「はぁ、えーと、もう知ってるだろうけど小鳥遊悠だ。」
互いの自己紹介が終わったところで夜見がすぐに話を始めた。
夜見「小僧、構えろ。」
悠「いきなりかよ。」
夜見「俺はお前らに何かをちゃんと教えるつもりはない。その代わり、特別に身体に技を叩きこんでやる。」
身体で覚えろ、というのは道玄や雲水にも通じるところがあるがコイツは違うもっと雑な何かだ。
悠「せめて一つだけ聞かせてくれ。ゴールはどこだ?」
拳を握って構えながら聞いた。
夜見「死なずに俺を納得されられたらだ。」
悠「つまり、ブッ倒せればOkってことだな!」
大きく踏み込んで拳を放った。
夜見「……」
視界が一回転、すぽーっと簡単に軽く投げられたのだ。素早く立ち上がってもう一度攻めに出るが、同じように子供でもあしらうようにかるーく投げられた。
悠「あ、あれ~~?」
おかしい、いくら回復しきってなくて調子が悪いからってここまで自分が簡単に転がされるのは……。
夜見「ようやく気がついたか」
悠「おれになんか……したのか?」
夜見「寝ている間にお前の関節のあちこちを外して着けなおした。お前はもう龍はおろか鬼も使えんし、半分の力もだせん。」
悠「な、なんだとっ!?」
夜見「お前はできることが多すぎる。褒めてやるつもりはないが、その才は本物だろう。しかし、広く浅い、突き詰められたものが少なすぎる。……さぁ、立て、かかってこい。」
悠「だから、この状態で鍛錬しろってか?けど、このぐらいの軋みならちょっと我慢すりゃあ……。」
夜見「ほう?やってみろ」
悠「オラァッ!!」
今度は今のさっきより力を込めて拳を放った……と、同時にゴキンッと歪な音がした。
夜見「どした?」
振るった拳が夜見には届いていない。それどころかおれはへたり込んでいる。
悠「か、肩が外れた!!こっ、股関節も……!?」
夜見「だからいったろーが。今のお前は全力は出せん。全力を出そうとすると関節が耐えきれず外れるように調節した。」
悠「むっ、無茶苦茶だろ……。ざけやがって……。」
夜見「ふんっ、その「枷」はお前にはちょうどいい障害物になる。さぁ、ハメ直して立て、小僧。でないと、俺の方から行くぞ。」
悠「くそっ。」
外れた右腕をハメこみ、次に股関節をハメ直して立ち上がる。全力での踏み込む股関節が外れたということは、逆に言えば回避に力が入りすぎても外れて大惨事になってしまう。今の動きを見る限り夜見の戦闘スタイルは合気……。捌ききれないと地獄を見ることになる。
悠「ッ……うぅ……ん?」
目が覚めると緑だった。正確には辺りを覆い尽くすような木々たち。呼吸、酸素を取り込むで立ち上がった。しかし、ガクッとよたつき倒れかけたが何とか踏みとどまる。
意識が飛んでいたあいだ雑にでも扱われたのか全身が軋んで痛い。
「やっと気がついたか」
声がしたほうに視線を向けると冬花夜見……と、城に行く前に絡んできた制服女と中華女とガンマン女もいた。なぜかボロボロでだが。
悠「すこし手荒すぎないか?あの牙とかいうのに蹴られたところ以外も痛いんだが……。」
というか、痛み以外にもなにか不自然な調子の悪さがある。
夜見「本格的なことを始める前に……おい、お前ら」
顎をしゃくると三人娘が前に出て今さら自己紹介をしてきた。
城「改めまして城厘(きづき りん)です。」
蓬明「蓬明(ホーメイ)どす。」
メタラ「メタラよ。」
制服が城、チャイナがホーメイ、ガンマンがメタラというらしい。
悠「はぁ、えーと、もう知ってるだろうけど小鳥遊悠だ。」
互いの自己紹介が終わったところで夜見がすぐに話を始めた。
夜見「小僧、構えろ。」
悠「いきなりかよ。」
夜見「俺はお前らに何かをちゃんと教えるつもりはない。その代わり、特別に身体に技を叩きこんでやる。」
身体で覚えろ、というのは道玄や雲水にも通じるところがあるがコイツは違うもっと雑な何かだ。
悠「せめて一つだけ聞かせてくれ。ゴールはどこだ?」
拳を握って構えながら聞いた。
夜見「死なずに俺を納得されられたらだ。」
悠「つまり、ブッ倒せればOkってことだな!」
大きく踏み込んで拳を放った。
夜見「……」
視界が一回転、すぽーっと簡単に軽く投げられたのだ。素早く立ち上がってもう一度攻めに出るが、同じように子供でもあしらうようにかるーく投げられた。
悠「あ、あれ~~?」
おかしい、いくら回復しきってなくて調子が悪いからってここまで自分が簡単に転がされるのは……。
夜見「ようやく気がついたか」
悠「おれになんか……したのか?」
夜見「寝ている間にお前の関節のあちこちを外して着けなおした。お前はもう龍はおろか鬼も使えんし、半分の力もだせん。」
悠「な、なんだとっ!?」
夜見「お前はできることが多すぎる。褒めてやるつもりはないが、その才は本物だろう。しかし、広く浅い、突き詰められたものが少なすぎる。……さぁ、立て、かかってこい。」
悠「だから、この状態で鍛錬しろってか?けど、このぐらいの軋みならちょっと我慢すりゃあ……。」
夜見「ほう?やってみろ」
悠「オラァッ!!」
今度は今のさっきより力を込めて拳を放った……と、同時にゴキンッと歪な音がした。
夜見「どした?」
振るった拳が夜見には届いていない。それどころかおれはへたり込んでいる。
悠「か、肩が外れた!!こっ、股関節も……!?」
夜見「だからいったろーが。今のお前は全力は出せん。全力を出そうとすると関節が耐えきれず外れるように調節した。」
悠「むっ、無茶苦茶だろ……。ざけやがって……。」
夜見「ふんっ、その「枷」はお前にはちょうどいい障害物になる。さぁ、ハメ直して立て、小僧。でないと、俺の方から行くぞ。」
悠「くそっ。」
外れた右腕をハメこみ、次に股関節をハメ直して立ち上がる。全力での踏み込む股関節が外れたということは、逆に言えば回避に力が入りすぎても外れて大惨事になってしまう。今の動きを見る限り夜見の戦闘スタイルは合気……。捌ききれないと地獄を見ることになる。