ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【3】
ー大江戸学園:大江戸城ー
久秀「なるほど、だいたいの話はわかったわ。過去の事はもういいとして先の話をすべきじゃないかしら。」
詠美「そうね。私はこれから橋渡しや滞りなく事が進むように人員を用意しないと……。」
吉音「詠美ちゃんファイト!」
詠美「アンタもやるのよ!」
吉音「えぇっ!?」
詠美「光姫さんにも相談しないといけないし……。サボってなんかいられないのだからしっかりしてちょうだい。」
久秀「兜馬社長にお聞きしたいのだけど、そちらの会社の代表闘士は悠を使わない……でいいのかしら?」
兜馬「当然だ。今のさっき負けた者を使っても結果は見えている。」
久秀「わかりました。では、小鳥遊悠はこの松永久秀の代表闘士とさせていただきますわ。」
悠「勝手に決めるな。会社の代表として小鳥遊堂の闘士として出るに決まってんだろ。」
久秀「久秀の会社の闘士とした方が話が早いでしょ?」
悠「そうすると利益とかが全部お前のもんになるだろ。100歩譲ってもうちとの連名にしろっ!」
久秀「チッ、仕方ないわね。」
柏「おい、ボンクラ。出る出る騒いでるがテメーはまだ参加権も持ってねぇんだからな。」
悠「あ?」
兜馬「闘技会に出たいです、はい決定……なんて簡単に出れるものではないということだ。」
悠「どうやってその参加権を手に入れるんだよ。」
兜馬「……」
悠「おい」
久秀「それはこっちでどうにかするわ。アンタがしなきゃいけないことは別のことでしょ?」
道玄「鍛える、だな。」
雲水「がはははっ!まかせろ徹底的に鍛えてやる!」
夜見「それは、俺がやってる。」
「「えっ?」」
夜見「……また、闘技会の話を聞くことになるとは思わなかったが、やるというのなら徹底すべきだ。俺でいいな、小僧?」
悠「い、いいけど」
軽く返事をしたのがまずかった。そうか、っと短い返事が聞こえたと同時に夜見がおれの首に手をかけるとコキッと音がして、また意識を失った。
雲水「夜ぁぁぁ見ぃぃぃぃぃーーー!」
夜見「…フンッ。」
叫びをあげて捕えようとした雲水だが伸びた腕を弾かれて床を転がった。その隙に夜見は自分よりデカい小鳥遊悠を軽々と肩に抱えると最上階だというのに平然と窓から飛び降りて消えてしまった。
~~
時間は今に戻って、小鳥遊堂。いきさつを語り終えると、久秀は大きく息を吐いた。
久秀「ふーー……まぁ、こんなところね。」
道玄「やれやれ、雲水、お前の落ち度だぞ」
雲水「くっそ、スマン。頭に血が上っちまった。」
バツが悪そうに傷のできてる頬を指で掻く雲水。黙って聞いていた寅が口を開いた。
寅「話は分かったが、それでここで何してる?」
久秀「闘技会の詳しい仕組みなどを聞いていたのよ。あと、商談とか、他にもいろいろとね。」
兜馬「愚息に期待はしていないが、な。」
寅「……左近、その闘技会ってのに出るには企業の後ろ盾が居るのか?」
左近「後ろ盾というよりは会社の代表選手って感じでさぁ。いや、まぁ、後ろ盾といっても間違いじゃないですかね……。何にしても企業同士の争いに闘士を使うわけですから、会社ってのは必要ですね。」
寅「おい、アンタ。悠を使わねぇんなら俺を雇えよ。」
話を聞く限りすでに小鳥遊兜馬は出場の権利を持っていると察した寅は兜馬に自信を売り込むが首を横に振った。
兜馬「残念だが、君を使うつもりはない。私もこの戦いに少なからず因縁じみたものを感じている。なので勝つためには最大限の戦力を用意するつもりなのだ。」
寅「俺じゃ戦力にならねぇってのか?」
兜馬「……私自身は武というものに才能は無いが、これでも弥一という化け物を見てきた目は持っている。君も強いのは強いのだろうが……それでも、私はもっと強い者を知っているという事だ。」
ハッキリと拒否し、寅がキレないかと左近がハラハラしていたが以外に舌打ちひとつしただけで椅子に乱暴に座った。
柏「兜馬さん、そろそろ…」
兜馬「そうだな。私は失礼させてもらう。」
兜馬、柏、ミッシェルの三人は小鳥遊堂から出ていった。
柏「で、兜馬さん、誰を使うつもりですか?」
兜馬「この話を聞いた時に考えていたことなのだが……」
ミッシェル「任せてください。私が出ます。」
兜馬「いや、喜美ではない。」
ミッシェル「えぇっ?!」
柏「お前は秘書兼護衛だろ。色んな敵が多くなる大会中に誰が兜馬さんを守るんだよ……。」
兜馬「それで柏君、君にこんなことを頼むのは少々気が引けるのだが「雲」を探してきてくれ。」
柏「はぁっ?!し、失礼……「雲」って「浮雲」をですか?」
珍しく柏の驚いた反応にミッシェルも驚いていた。そして「浮雲」と呼ばれるものはいったい誰なのかと疑問だった。
兜馬「ああ、腹の立つ男だと思うが……頼む。金はいくらかかって構わないから闘士として産するように話をつけてくれ。」
柏「いや、俺は問題ないんですが……。わかりました、「浮雲」はそう急に見つけて、発見次第に届けます。じゃあ、すいませんが、ここからは別行動ってことで……。」
兜馬「大丈夫だ。あ、そうだ……ところで柏君はどうするのだ?」
柏「これからちょっとその件で話をしにくいつもりです。俺の手札の中で最高の戦力……金剛とね。」
久秀「なるほど、だいたいの話はわかったわ。過去の事はもういいとして先の話をすべきじゃないかしら。」
詠美「そうね。私はこれから橋渡しや滞りなく事が進むように人員を用意しないと……。」
吉音「詠美ちゃんファイト!」
詠美「アンタもやるのよ!」
吉音「えぇっ!?」
詠美「光姫さんにも相談しないといけないし……。サボってなんかいられないのだからしっかりしてちょうだい。」
久秀「兜馬社長にお聞きしたいのだけど、そちらの会社の代表闘士は悠を使わない……でいいのかしら?」
兜馬「当然だ。今のさっき負けた者を使っても結果は見えている。」
久秀「わかりました。では、小鳥遊悠はこの松永久秀の代表闘士とさせていただきますわ。」
悠「勝手に決めるな。会社の代表として小鳥遊堂の闘士として出るに決まってんだろ。」
久秀「久秀の会社の闘士とした方が話が早いでしょ?」
悠「そうすると利益とかが全部お前のもんになるだろ。100歩譲ってもうちとの連名にしろっ!」
久秀「チッ、仕方ないわね。」
柏「おい、ボンクラ。出る出る騒いでるがテメーはまだ参加権も持ってねぇんだからな。」
悠「あ?」
兜馬「闘技会に出たいです、はい決定……なんて簡単に出れるものではないということだ。」
悠「どうやってその参加権を手に入れるんだよ。」
兜馬「……」
悠「おい」
久秀「それはこっちでどうにかするわ。アンタがしなきゃいけないことは別のことでしょ?」
道玄「鍛える、だな。」
雲水「がはははっ!まかせろ徹底的に鍛えてやる!」
夜見「それは、俺がやってる。」
「「えっ?」」
夜見「……また、闘技会の話を聞くことになるとは思わなかったが、やるというのなら徹底すべきだ。俺でいいな、小僧?」
悠「い、いいけど」
軽く返事をしたのがまずかった。そうか、っと短い返事が聞こえたと同時に夜見がおれの首に手をかけるとコキッと音がして、また意識を失った。
雲水「夜ぁぁぁ見ぃぃぃぃぃーーー!」
夜見「…フンッ。」
叫びをあげて捕えようとした雲水だが伸びた腕を弾かれて床を転がった。その隙に夜見は自分よりデカい小鳥遊悠を軽々と肩に抱えると最上階だというのに平然と窓から飛び降りて消えてしまった。
~~
時間は今に戻って、小鳥遊堂。いきさつを語り終えると、久秀は大きく息を吐いた。
久秀「ふーー……まぁ、こんなところね。」
道玄「やれやれ、雲水、お前の落ち度だぞ」
雲水「くっそ、スマン。頭に血が上っちまった。」
バツが悪そうに傷のできてる頬を指で掻く雲水。黙って聞いていた寅が口を開いた。
寅「話は分かったが、それでここで何してる?」
久秀「闘技会の詳しい仕組みなどを聞いていたのよ。あと、商談とか、他にもいろいろとね。」
兜馬「愚息に期待はしていないが、な。」
寅「……左近、その闘技会ってのに出るには企業の後ろ盾が居るのか?」
左近「後ろ盾というよりは会社の代表選手って感じでさぁ。いや、まぁ、後ろ盾といっても間違いじゃないですかね……。何にしても企業同士の争いに闘士を使うわけですから、会社ってのは必要ですね。」
寅「おい、アンタ。悠を使わねぇんなら俺を雇えよ。」
話を聞く限りすでに小鳥遊兜馬は出場の権利を持っていると察した寅は兜馬に自信を売り込むが首を横に振った。
兜馬「残念だが、君を使うつもりはない。私もこの戦いに少なからず因縁じみたものを感じている。なので勝つためには最大限の戦力を用意するつもりなのだ。」
寅「俺じゃ戦力にならねぇってのか?」
兜馬「……私自身は武というものに才能は無いが、これでも弥一という化け物を見てきた目は持っている。君も強いのは強いのだろうが……それでも、私はもっと強い者を知っているという事だ。」
ハッキリと拒否し、寅がキレないかと左近がハラハラしていたが以外に舌打ちひとつしただけで椅子に乱暴に座った。
柏「兜馬さん、そろそろ…」
兜馬「そうだな。私は失礼させてもらう。」
兜馬、柏、ミッシェルの三人は小鳥遊堂から出ていった。
柏「で、兜馬さん、誰を使うつもりですか?」
兜馬「この話を聞いた時に考えていたことなのだが……」
ミッシェル「任せてください。私が出ます。」
兜馬「いや、喜美ではない。」
ミッシェル「えぇっ?!」
柏「お前は秘書兼護衛だろ。色んな敵が多くなる大会中に誰が兜馬さんを守るんだよ……。」
兜馬「それで柏君、君にこんなことを頼むのは少々気が引けるのだが「雲」を探してきてくれ。」
柏「はぁっ?!し、失礼……「雲」って「浮雲」をですか?」
珍しく柏の驚いた反応にミッシェルも驚いていた。そして「浮雲」と呼ばれるものはいったい誰なのかと疑問だった。
兜馬「ああ、腹の立つ男だと思うが……頼む。金はいくらかかって構わないから闘士として産するように話をつけてくれ。」
柏「いや、俺は問題ないんですが……。わかりました、「浮雲」はそう急に見つけて、発見次第に届けます。じゃあ、すいませんが、ここからは別行動ってことで……。」
兜馬「大丈夫だ。あ、そうだ……ところで柏君はどうするのだ?」
柏「これからちょっとその件で話をしにくいつもりです。俺の手札の中で最高の戦力……金剛とね。」