ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【3】
ー大江戸学園:茶屋小鳥遊堂ー
吉音「おはよー」
悠「ああ、おはよう。」
久秀「おはよう」
吉音「悠、なんか表で女の子が呼んでるよ。」
悠「誰?」
吉音「知らない女の子。知らない制服だったから学園の子じゃないと思うよ。」
悠「おれを呼んでるのか?」
吉音「うん、小鳥遊悠さんを呼んでくださいって。」
誰だろうと頭をひねっていると背中にため息が飛んできた。
久秀「はーー」
悠「いやいや、まだ何か厄介ごとを頼まれるって訳じゃないし。」
吉音「困ってるなら話を聞いてあげないと!」
冷たい視線と明るい声の板挟から逃れるべくおれは外へと出た。すると確かに女の子が居た。ショートヘアにこじんまりとした体躯、そして吉音が言った通り見たことがない制服だ。高校…中学生……ぐらいだろうか。
悠「えーと、おれが小鳥遊悠だけどアンタは?」
少女はおれが話しかけると背筋をピンッと伸ばして一礼した。
「突然失礼します。すみませんが、私と闘ってもらいませんか?」
悠「もらえません。さようなら。」
そう答えて店の中に戻ろうとしたら右と左から手が伸びてきた片方は筋肉質、片方は細身。チラッと筋肉質の方に視線を向ける。するとマッシブなチャイナ服の女がいった。
チャイナ服「拒否権はねぇんどす」
今度は反対側に視線を向けてみるとこちらは金髪で女カウボーイみたいな恰好かつ伸ばしてない手にはリボルバーが握られている。
ガンガール「そうそう、ちょっと相手してやられてくれたらイイのよ。」
闘え、闘って負けろ、闘わなきゃボコボコにする……という念をビシビシとぶつけてきている。なんだか面倒くさくなってきておれはため息をついた。
悠「わかったわかった。闘えばいいんだろ。」
両手をあげて制服少女の方へと振りかえった。
制服少女「すみません…。では、いきます。」
申し訳なさそうに謝罪をしたが、闘ることは闘るらしい。すぐに構えを取って向かってきた。間合いを素早く詰めておれを腕を取ると一気に投げ飛ばされた。
悠「わーーっ!」
それは綺麗な投げで背中から叩きつけられた。
チャイナ女「さすがお嬢!」
ガンマン女「完璧です!」
制服少女「……」
悠「……」
やんややんやと喜びの声を上げる二人を無視してぶっ倒れたおれをジッと見下ろす少女。望み通りやられてやったのに不服そうだ。
久秀「……なにやってんの?」
呆れた声で割ってきたのは久秀だった。どうやらガチャガチャやってるので出てきたらしい。
悠「投げられたー」
久秀「ああそう。で、もういいなら仕込みに戻って欲しいんだけど?」
悠「アッハイ」
おれは慌てて立ち上がった。それを見て驚くチャイナ服とガンマン娘、本気でブッ倒したと思われていたらしい。
制服少女「やっぱり……。すみません、どうやら相手にもされませんでした。」
制服少女、誰かに謝ると見知った顔がぞろぞろと出てきた。できれば朝からは見たくない顔の連中だ。
道玄「まぁ……そうだろうな。」
雲水「がはは。これに関しては夜見が悪いわな。」
夜見「……」
制服少女「すみません、師匠。」
夜見「……勝手に師匠にするな。小僧を少しは本気にできたならという話だっだろ。」
チャイナ女「おっしゃいますけど、こんなボンクラがお嬢より強いとは思えませんよ」
ガンマン女「そーそー」
制服少女「蓬明(ほーめい)、メタラやめて。多分、悠さんが本気だったら私たち三人でかかっても倒せないから。」
「「ええっー?」」
夜見「……小僧、お前はどう思った?」
悠「え?いいんじゃねぇの?今のままでも十分強い方だろ。まぁ、強いていうなら足りない打撃力をマッシブチャイナに遠距離攻撃をガンマン女に補ってる感は否めないが……そもそも、そ嬢ちゃんはこれ以上強くなるのはしんどいだろ。」
道玄「歯に衣を着せることを知らん奴だな」
雲水「がははっ。まぁ、スバリそういう事だからな。」
悠「そんなことよりアンタらが仕組んだのか何事だよこれ。琴と次第によったら久秀が切れるぞ。」
久秀「なんで久秀が切れなきゃいけないのよ。仮にキレるとしてもこの面倒ごとの根源であるアンタによ?」
悠「ひぇっ。藪蛇!」
吉音「ねぇねぇ、よく分かんないけどお話するなら中に入ったら?」
吉音がそう進めるのでそうするかと思ったとき、またひとり増えた。
左近「あーー、もしもし、ちょっといいですかい?」
走ってきたのか汗だくで声をかけてきたのは左近だった。
悠「今度は何だ!今取り込み中なんだよ!」
左近「そうみたいですけど、こっちはこっちで緊急なんでさぁ。」
悠「緊急ってどんぐらい?」
左近「こうやって話してる暇もないぐらいなんで吉音将軍、それに小鳥遊さん……あとついでなんでそちらの九頭竜さんと道玄さんと……十神将の方ですよね?とにかく今すぐ白の方まで来てください。詠美将軍さんら呼んでます。」
悠「は?このおっさんたちも?っか、詠美さん「ら」の「ら」って誰だよ」
左近「小鳥遊さんの父親でさぁ。」
吉音「おはよー」
悠「ああ、おはよう。」
久秀「おはよう」
吉音「悠、なんか表で女の子が呼んでるよ。」
悠「誰?」
吉音「知らない女の子。知らない制服だったから学園の子じゃないと思うよ。」
悠「おれを呼んでるのか?」
吉音「うん、小鳥遊悠さんを呼んでくださいって。」
誰だろうと頭をひねっていると背中にため息が飛んできた。
久秀「はーー」
悠「いやいや、まだ何か厄介ごとを頼まれるって訳じゃないし。」
吉音「困ってるなら話を聞いてあげないと!」
冷たい視線と明るい声の板挟から逃れるべくおれは外へと出た。すると確かに女の子が居た。ショートヘアにこじんまりとした体躯、そして吉音が言った通り見たことがない制服だ。高校…中学生……ぐらいだろうか。
悠「えーと、おれが小鳥遊悠だけどアンタは?」
少女はおれが話しかけると背筋をピンッと伸ばして一礼した。
「突然失礼します。すみませんが、私と闘ってもらいませんか?」
悠「もらえません。さようなら。」
そう答えて店の中に戻ろうとしたら右と左から手が伸びてきた片方は筋肉質、片方は細身。チラッと筋肉質の方に視線を向ける。するとマッシブなチャイナ服の女がいった。
チャイナ服「拒否権はねぇんどす」
今度は反対側に視線を向けてみるとこちらは金髪で女カウボーイみたいな恰好かつ伸ばしてない手にはリボルバーが握られている。
ガンガール「そうそう、ちょっと相手してやられてくれたらイイのよ。」
闘え、闘って負けろ、闘わなきゃボコボコにする……という念をビシビシとぶつけてきている。なんだか面倒くさくなってきておれはため息をついた。
悠「わかったわかった。闘えばいいんだろ。」
両手をあげて制服少女の方へと振りかえった。
制服少女「すみません…。では、いきます。」
申し訳なさそうに謝罪をしたが、闘ることは闘るらしい。すぐに構えを取って向かってきた。間合いを素早く詰めておれを腕を取ると一気に投げ飛ばされた。
悠「わーーっ!」
それは綺麗な投げで背中から叩きつけられた。
チャイナ女「さすがお嬢!」
ガンマン女「完璧です!」
制服少女「……」
悠「……」
やんややんやと喜びの声を上げる二人を無視してぶっ倒れたおれをジッと見下ろす少女。望み通りやられてやったのに不服そうだ。
久秀「……なにやってんの?」
呆れた声で割ってきたのは久秀だった。どうやらガチャガチャやってるので出てきたらしい。
悠「投げられたー」
久秀「ああそう。で、もういいなら仕込みに戻って欲しいんだけど?」
悠「アッハイ」
おれは慌てて立ち上がった。それを見て驚くチャイナ服とガンマン娘、本気でブッ倒したと思われていたらしい。
制服少女「やっぱり……。すみません、どうやら相手にもされませんでした。」
制服少女、誰かに謝ると見知った顔がぞろぞろと出てきた。できれば朝からは見たくない顔の連中だ。
道玄「まぁ……そうだろうな。」
雲水「がはは。これに関しては夜見が悪いわな。」
夜見「……」
制服少女「すみません、師匠。」
夜見「……勝手に師匠にするな。小僧を少しは本気にできたならという話だっだろ。」
チャイナ女「おっしゃいますけど、こんなボンクラがお嬢より強いとは思えませんよ」
ガンマン女「そーそー」
制服少女「蓬明(ほーめい)、メタラやめて。多分、悠さんが本気だったら私たち三人でかかっても倒せないから。」
「「ええっー?」」
夜見「……小僧、お前はどう思った?」
悠「え?いいんじゃねぇの?今のままでも十分強い方だろ。まぁ、強いていうなら足りない打撃力をマッシブチャイナに遠距離攻撃をガンマン女に補ってる感は否めないが……そもそも、そ嬢ちゃんはこれ以上強くなるのはしんどいだろ。」
道玄「歯に衣を着せることを知らん奴だな」
雲水「がははっ。まぁ、スバリそういう事だからな。」
悠「そんなことよりアンタらが仕組んだのか何事だよこれ。琴と次第によったら久秀が切れるぞ。」
久秀「なんで久秀が切れなきゃいけないのよ。仮にキレるとしてもこの面倒ごとの根源であるアンタによ?」
悠「ひぇっ。藪蛇!」
吉音「ねぇねぇ、よく分かんないけどお話するなら中に入ったら?」
吉音がそう進めるのでそうするかと思ったとき、またひとり増えた。
左近「あーー、もしもし、ちょっといいですかい?」
走ってきたのか汗だくで声をかけてきたのは左近だった。
悠「今度は何だ!今取り込み中なんだよ!」
左近「そうみたいですけど、こっちはこっちで緊急なんでさぁ。」
悠「緊急ってどんぐらい?」
左近「こうやって話してる暇もないぐらいなんで吉音将軍、それに小鳥遊さん……あとついでなんでそちらの九頭竜さんと道玄さんと……十神将の方ですよね?とにかく今すぐ白の方まで来てください。詠美将軍さんら呼んでます。」
悠「は?このおっさんたちも?っか、詠美さん「ら」の「ら」って誰だよ」
左近「小鳥遊さんの父親でさぁ。」