ｰ大江戸学園:大江戸城天守閣ｰ

詠美「では、次の議題に移りたいと思います。」

悠「もはや、おれが爆破されるのかスルー……」

久秀「余計なこと言わなきゃ何もないのよ。」

悠「…………」

詠美「エヴァの一件から私はずっと考えていました。生徒たちの中では今でも派閥があります。もちろん、それは仕方がないことではありますが今後、また大きな危機に直面したとき奉行や火盗改めで手が回らない事があるとも限りません。」

「「「「……」」」」

詠美「そこで剣徒ではなくともそれに匹敵する生徒でに遊撃隊を結成したいと考えました。そこで右京山君」

寅「……あ?」

詠美「あなた達にその任を担っていただきたいのです。」

寅「いやいや、あり得ねぇよ」

悠「おれもそう思う」

寅「あ?」

悠「お口チャックノリス」

道玄「……」
ゴンッ!
悠「い゛だぃ!」

寅「そもそも「達」ってなんだ」

詠美「疾楽さんと迅野さんにも声をかけるつもりです」

寅「風雷コンビと俺が組めると本気で思ってんのか…」

詠美「思っています。」

寅「……」

詠美「もちろん、それ相応の報酬はご用意します。」

寅「……聞こうか」

悠「わりと金で動くんだよな…」

詠美「御伽ヶ島さん」

左近「はい、用心棒代替わりにお給金のの約束、こちらの要請で動いていただく場合には特別手当。さらには現在住んでいる長屋よりよい別途の屋敷をご用意します。トレーニング器具も豊富な施設のの近くです。そして、悠さんと存分に戦える場所の提供」

寅「乗った」

悠「おれ、聞いてない!」

左近「承諾していただきました。」

想「ありがとうございます」

悠「あのー、ほくは承諾してませんよぉ?」

寅「うるせぇ黙れ」

悠「誰かひとりぐらいおれの味方はいないのかっ!!」

金剛「なんていうか……ドンマイ」

詠美「そして本日最後の議題。生徒外の部外者についてです。一部の方は部外者とは言いづらいのですが……悠」

悠「ふむ。……心当たりがある様なないような。」

詠美「ほぼほぼ悠の関係者なのだけど」

悠「え?」

金剛「いや、俺とかの事だろ……。自分でいうのもなんだけど」

悠「……ああ。すまん、もうナチュラルすぎて部外者と思ってなかった。」

詠美「しっかりしてください」

悠「ははっ、申し訳ない。」

道玄「口を挟ませてもらうが、こればかりは小僧のせいではない。」