ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【2】
ー大江戸学園:元発電所前ー
左近「静かなもんですねぇ」
久秀「まったくねぇ。もっと爆発とか起こらないかしら。爆発。」
左近「こんな場所で爆発とか勘弁ですよ」
久秀「こんな場所だからこそ爆破よ。あの施設の周りは何もないし、ここらも引火しそうな物がない。爆破すれば一発じゃない」
左近「久秀さん、あなた発破業者でしたっけ?」
久秀「花火師よ」
左近「え?」
久秀「なに?」
左近「いえ……」
久秀「……あら?」
左近「どうしました?」
久秀「地下から剣魂反応が消えたわ。アースシェイカー隊はやったみたいね。」
左近「マジですか。そいつは一安心ですね。」
久秀「あ……」
左近「あ?あってなんです?」
久秀「うーん……」
左近「あのぉ、久秀さん?」
久秀「ねぇ、左近」
左近「はい」
久秀「生体コアがなくなっても、剣魂自体は動くのよね。」
左近「そりゃそうでしょう。生体コアってのはあくまで強化素材みたいなもんですから……」
久秀「そうよねぇ」
左近「それがなんですかい?」
久秀「例えばね。久秀だったら生体コアを使った特別な木偶が機能停止になった場合、次の一手を仕込んでおくのよ」
左近「そりゃまぁ、第二第三の手は用意しときますよね。」
久秀「そうよねぇ……」
左近「あの、久秀さん?」
久秀「生体コアシステムは止まったけど、剣魂システムが起動したみたいよ。それも大量に」
左近「つまり……?」
同心「報告!!」
左近「どうしました?」
久秀「木偶が出た?」
同心「え、あ、はいっ!」
左近「数の方はどうです?」
同心「不明ですが、相当な数が至る所から出現しているそうです」
左近「あちゃぁ……これが第二の手ですか」
久秀「どの辺りから出てきているの?」
同心「はっ、この辺りの古小屋からこちらの包囲を取り囲むように……」
左近「ははーん。なるほどなるほど、発電施設のまわりに何もないようにしたのは我々が包囲しやすいように誘い込んでたいわけですかい」
久秀「そして、その包囲外から、さらに木偶で包囲する。見事に嵌められちゃったわね。」
左近「やれやれ、腕もたつし頭も切れるつていうのが私なんですけどねぇ。」
久秀「それじゃあ、その腕が立つってところで周りの木偶を排除してもらえるかしら」
左近「それはさすがに荷が重い何で……」
同心「どうしましょうか、ご支持を」
左近「そうですねぇ。発電施設を包囲している北町の同心を外へ向けてください。南町の同心はそのまま待機、指揮は私と真留さん、往水さんには残りの同心で施設を頼むと連絡してきてくださいよ。」
同心「はっ!!」
久秀「半分で大丈夫かしら。」
左近「ま、中のひと達が逃がさないことを祈っておきましょう。久秀さん、ついでに何かこちらからの一手はないんですかい?」
久秀「あるわよ」
左近「マジですか?」
久秀「策略ていうのは二手三手用意しておくものでしょ。包囲を包囲し返してやるわよ」
左近「どうやって?」
久秀「こんなこともあろうかと思って、ここの回りよりさらに大きく一回りを火盗改めに包囲させてるのよ。」
左近「……やりますねぇ」
左近「静かなもんですねぇ」
久秀「まったくねぇ。もっと爆発とか起こらないかしら。爆発。」
左近「こんな場所で爆発とか勘弁ですよ」
久秀「こんな場所だからこそ爆破よ。あの施設の周りは何もないし、ここらも引火しそうな物がない。爆破すれば一発じゃない」
左近「久秀さん、あなた発破業者でしたっけ?」
久秀「花火師よ」
左近「え?」
久秀「なに?」
左近「いえ……」
久秀「……あら?」
左近「どうしました?」
久秀「地下から剣魂反応が消えたわ。アースシェイカー隊はやったみたいね。」
左近「マジですか。そいつは一安心ですね。」
久秀「あ……」
左近「あ?あってなんです?」
久秀「うーん……」
左近「あのぉ、久秀さん?」
久秀「ねぇ、左近」
左近「はい」
久秀「生体コアがなくなっても、剣魂自体は動くのよね。」
左近「そりゃそうでしょう。生体コアってのはあくまで強化素材みたいなもんですから……」
久秀「そうよねぇ」
左近「それがなんですかい?」
久秀「例えばね。久秀だったら生体コアを使った特別な木偶が機能停止になった場合、次の一手を仕込んでおくのよ」
左近「そりゃまぁ、第二第三の手は用意しときますよね。」
久秀「そうよねぇ……」
左近「あの、久秀さん?」
久秀「生体コアシステムは止まったけど、剣魂システムが起動したみたいよ。それも大量に」
左近「つまり……?」
同心「報告!!」
左近「どうしました?」
久秀「木偶が出た?」
同心「え、あ、はいっ!」
左近「数の方はどうです?」
同心「不明ですが、相当な数が至る所から出現しているそうです」
左近「あちゃぁ……これが第二の手ですか」
久秀「どの辺りから出てきているの?」
同心「はっ、この辺りの古小屋からこちらの包囲を取り囲むように……」
左近「ははーん。なるほどなるほど、発電施設のまわりに何もないようにしたのは我々が包囲しやすいように誘い込んでたいわけですかい」
久秀「そして、その包囲外から、さらに木偶で包囲する。見事に嵌められちゃったわね。」
左近「やれやれ、腕もたつし頭も切れるつていうのが私なんですけどねぇ。」
久秀「それじゃあ、その腕が立つってところで周りの木偶を排除してもらえるかしら」
左近「それはさすがに荷が重い何で……」
同心「どうしましょうか、ご支持を」
左近「そうですねぇ。発電施設を包囲している北町の同心を外へ向けてください。南町の同心はそのまま待機、指揮は私と真留さん、往水さんには残りの同心で施設を頼むと連絡してきてくださいよ。」
同心「はっ!!」
久秀「半分で大丈夫かしら。」
左近「ま、中のひと達が逃がさないことを祈っておきましょう。久秀さん、ついでに何かこちらからの一手はないんですかい?」
久秀「あるわよ」
左近「マジですか?」
久秀「策略ていうのは二手三手用意しておくものでしょ。包囲を包囲し返してやるわよ」
左近「どうやって?」
久秀「こんなこともあろうかと思って、ここの回りよりさらに大きく一回りを火盗改めに包囲させてるのよ。」
左近「……やりますねぇ」