ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【2】

ー大江戸学園:元発電施設ー

豊久「うむ、問題なく来れたな」

寅「むしろ、それが逆に不気味だろ」

想「そうですね。油断せずに行きましょう」

豊久「じゃな。とりあえず扉をぶち破るか」

想「あの、私慎重にといったんですけど……」

豊久「聞いたぞ?」

想「……」

寅「なんかスマンな。コイツがこんなのでスマンな」

想「い、いえ、大丈夫です」

灯「私が中に入って内側から開けてきましょうか?」

寅「それがいいな」

想「どこから入るつもりですか?」

灯「あさこの割れた窓からなら飛び込めると思います。豊久さん私を投げあげてもらえますか?」

豊久「任せい」

想「ちょ、もう少し安全な……」

豊久「うおりゃあぁぁぁぁ!」
ブォンッ!

想「……」

寅「なんか、ホントすまんな。」

想「いえ、もう大丈夫です」

ガチャン!

豊久「お、開いたか」

寅「ちょっと待て、いくらなんでも速すぎじゃ……」

木偶人形【……】
木偶人形【……】
木偶人形【……】

想「しまった!罠です!」

豊久「せぇぇぃっ!」

スバッッッ!!

想「……」

豊久「ふんっ。他愛なし!」

灯「みなさん、大丈夫でしたか?」

寅「こっちは問題ない。そっちも平気そうだな。」

灯「はい、入った途端に木偶が起動したので驚きましたけど」

豊久「コイツらは普通の木偶か。あの強い木偶じゃなか」

灯「とりあえず、中に入りましょう」

想「そう、ですね。」



ー大江戸学園:地下通路ー

悠「あちぃ…」

雲山「ふぅ……確かにこれはきつい」

魁人「いっそ敵に囲まれてる方が楽ですね。精神的に」

悠「いや、それはそれで嫌なんだけど」

朱金「あー……これだったら地上班側に着くんだったぜ」

悠「いきなり愚痴るなよ。一応、奉行だろ」

朱金「わーってるよ!」

雲山「……」

魁人「雲山さん、どうかしました?」

雲山「いや、罠も何もなく進めていることが少し不自然じゃないかと思って……」

悠「そういうのフラグだからな」

雲山「先に進んでもらえるか?」

悠「えー……」
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