ｰ大江戸学園:元発電施設近くｰ

想「見た目はやはりただの発電施設ですね。」

豊久「……」

寅「どうした?」

豊久「うむ。若干じゃが嫌な気配がする」

灯「どの辺りからですか?」

豊久「あっちの横道じゃ」

想「突入を考えていた経路ですね。」

寅「……どうする?」

灯「豊久君の野性的直感を信じて別ルートから突入しましょう」

想「別ルート……そうなると、裏手ですか?」

豊久「いんや、正面じゃ。」

想「……正面って、正面ですか?」

豊久「正面には嫌な気配はせん」

左近「ってことは、逆に言えば正面から出迎えてるってこと……かな。どう想います?」

往水「とりあえず、私は包囲班なので作戦に関しては口出ししないでおきますよ。」

左近「はっは、それが安定ですね。」

久秀「ぐすぐずしてる暇はないわよ。地下班はもう突入したわよ。」

想「では、こちらも……予定を変更して正面突入でいきます。包囲側の指揮と通信は……」

久秀「久秀に任せときなさい。」

左近「まぁ、やってくれるんならお任せしますけどね。」

往水「私らが楽できるっていいっすよねぇ」

想「往水さん、左近さん…」

真留「逢岡様!こちらのことは任せてください!しっかりと援護します!」

想「銭方さん、松永さんと連携を取りながよろしくお願いします」

真留「はい!」

左近「……私らもちゃんと仕事しますか」

往水「ですね」



ｰ大江戸学園:地下通路ｰ

悠「あーあー、こちら地下班のアースシェーカー隊。そっちの様子は?」

久秀『こちら包囲班。地上班のわくわく動物園隊、突入したわ』

悠「オーケー。こちらも迅速に行動する。オーバー」

朱金「なぁ、わくわく動物園て何だ?」

雲山「虎、猿、侍チームだからだそうです」

朱金「サムライは動物じゃねーよな」

魁人「ちなみになぜこっちはアースシェーカーなんです?」

悠「天元突破かチームゲッターでいこうと思ったけど鬼が地下で暴れたら揺れそうだからアースシェイカーにした」

朱金「なんでもいいけど……せめぇな」

悠「でかいのが多いしな。人選ミスったかもしれない」

雲山「最悪、壁を壊して道を広げていくとしよう」

悠「アンタ、やっぱり雲水のおっさんの息子だな」

雲山「……」

悠「え?」

魁人「今のは雲山さんなりの冗談だったんだと思う」

悠「わかりにくい?!」

朱金「いいから、進もうぜ。なんか暑いしムシムシしてやがる。」

悠「確かに何か熱気がすごいな…」

魁人「剣魂システムっていうのをフル活動させててオーバーヒート気味なんじゃないですか?」

悠「げぇ…」