ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕【2】

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

久秀「さて、じゃあ、皆地図に注目して。ここよ。ここ」

悠「ここは……なんだ?」

想「ここは発電所ですね。」

悠「発電所……」

詠美「えぇ、学園島の大半エネルギーは電気で賄われているわ。最近では太陽光発電の施設を作ってるわよ」

吉音「そうなの?」

詠美「……その会議にあなたも出席していたでしょう」

吉音「あ、あれ?そうだっけ」

詠美「はぁぁ…」

悠「他にはどんな発電が?」

想「今のところでは、波力、海流、潮流、潮力(※)がメインでしたが。陸地、島内にも熱電や風力の施設があります。」


波力発電:波の運動エネルギーによる発電。
海流発電:海流の運動エネルギーによる発電。潮流発電ともいう。
潮力発電:潮の干満の位置エネルギーによる発電。潮汐発電ともいう。

寅「俺も見たことがある。たしか、ここは元火力発電の施設だったな」

悠「元?」

想「小さな発電施設はほとんど大型施設へと移したんです。なので、ここも廃墟同然に建物が残っているだけのはずですが……」

久秀「えぇ、建物自体は今まで潰してきた工場より小さいわ。だけど、これを見て」

悠「もう一枚地図?」

久秀「これは大江戸学園の地下地図なんだけど」

詠美「ちょっと待って!」

久秀「なにかしら?」

詠美「学園の地下地図がここにあるの!これは極秘地図よ!!」

久秀「まぁ、今はそれはいいじゃない」

詠美「よくないわよ!!」

悠「ま、まぁまぁ、今回は、今回だけは大目に見てください。あとでおれがちゃんと回収しておくんで……(久秀のことだからコピーは取ってあるんだろうな)」

久秀「ちゃんと後で返すわよ(まぁ、コピーはもうとってあるけど)。」

詠美「はぁぁ……」

吉音「詠美ちゃん大変だね」

詠美「その原因の一つがあなたでもあるのだけどね」

吉音「えぇっ?!」

寅「話しを続けろ」

久秀「そうね。この地下地図を見ると、ほらここ。ちょうど元発電所の地下なんだけど、ここだけやけに広い空間があるの。」

想「それは電線とかが通っているのでは?」

悠「ああ、おれ達も何度か移動したな」

久秀「えぇ、本来ならね。でも、今は配線何かは取り除かれてるでしょ。」

想「ええ、そうなります。」

久秀「そこに例のコアを装置が置かれているのよ」

悠「コア装置?」

久秀「エヴァが徳河吉彦を取り込んでいたあのコアよ」

悠「はぁ?!」

久秀「そもそもおかしいと思っていたのよね。木偶人形には剣魂コアを使ってるにしても、どこから剣魂システムを送電していたのかを……。それでここ最近、一番剣魂を発信していたのかを比良賀に調べさせた。その結果……が」

寅「ここからだったと」

久秀「えぇ、それで一応、忍者に調べさせたら」

灯「ビンゴだっということです」
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