ｰ大江戸学園:南町奉行所ｰ

想「みなさん、ご苦労様でした。」

悠「お疲れ様です」

シオン「斬り足らない」

寅「壊したりねぇ」

悠「……」

想「しかし、悠くん達がいてくれて助かりました。急なことだったので…」

悠「確かに、予想外だよな。こんな真昼間から木偶人形を投入してくるなんて」

寅「ただの挑発だろ」

シオン「趣味のいい玩具じゃないな。なぁ、悠」
ググッ
悠「なぜおれを引き寄せたんすか…」

シオン「玩具はやっぱり見た目も性能も良くなくてはな。くくっ」

悠「……」

寅「ちなみにほかに被害は」

想「今のところは大丈夫みたいですが。念のために同心たちに見回りしてもらっています」

往水「お奉行さまー。こっちの方も片づけ終わりましたよ」

想「中村さんも、ご苦労様です。帰ってこられたところ、なんですが見回りをお願いします」

往水「え～、ちょ、今帰ってきたところなんですよ」

想「申し訳ありませんがお願いします、ね?」

往水「……はい」

悠「……」

寅「微笑みの奉行か」

シオン「笑顔というのは本来敵を威嚇するためのものだ」

想「聞こえてますよ」

悠「おれはなにもいってません」

寅「他に用事がないなら俺は行くぞ」

往水「暇なんでしたら見回り手伝ってくださいよ」

寅「……いくら出す?」

往水「あたしにお金を要求するなんて……財布を逆さにしても何も落ちてきませんよ?」

悠「それはそれでどうなんだろうな」

想「はぁ……」

悠「……あれ?シオンは?」

寅「帰ったみたいだな」

悠「自由人だな…」

寅「お前も相当だけどな」

悠「へへっ」

寅「……」

悠「そこでの無視はやめてよ!!」

往水「お奉行様、暇そうだしこちらのお二人にも見回りをしてもらいましょうよ」

想「ええと……」

悠「いいっすよ。遠回りしながら店につくまででいいなら」

寅「それ、俺もかよ」

悠「暇だろ」

寅「ふん」

想「では、すいませんがお願いします。それと、中村さん」

往水「はい?」

想「中村さんは、ほかの同心の指揮をお願いします。」

往水「あ、休憩は……」

想「みんな働いているのに中村さんだけ休憩するのはどうなんでしょうか?」

往水「はい、すいません…」

寅「……俺は風魔とかより、あの女が怖い」

悠「いやいや、やさしいよおもいさんはー」

寅「……」

悠「ツッコミ無視はやめてよ!!」