ｰ新宿:茶屋小鳥遊堂ｰ

想「おはようございます。」

悠「想ちゃん、おっはよー!朝ごはんなんにする?」

雲山「おはようございます。酒は脂がのっていておいしいですよ。」

寅「味噌汁の具は油揚げより豆腐がよかった。」

雷太郎「納豆のからしが足りない」

風太郎「卵焼き、なんか入れてほしかった」

悠「小姑かお前らは!!っか、細かい注文は始めっからしとけ!!」

想「今日も朝から大変ですね。」

悠「全くです…」

久秀「遅かったわね。」

想「すいません。彼女を呼んでいたもので」

朱金「よーっす。悠」

悠「朱金、どした。」

朱金「どしたもこしたも、水臭せーじゃねーか。困ってるならオレにも相談しろよ」

想「南町奉行所だけでは困難と判断して北町奉行所にも手伝ってもらおうと相談し、遠山さんにも来ていただきました。」

悠「あー……なるほど」

久秀「使える駒は多いほうがいいものね。」

朱金「あぁん?駒だと?」

悠「まぁまぁ、朱金。朝飯どうだ?想さんもよかったら」

吉音「おにぎり美味しいよ。おにぎりおかわり!」

悠「お前は遠慮しろ……」

雲山「……あれ?」

寅「どした?」

雲山「いえ、灯君が来ていないなと…」

摩耶「さっき呼びに行ったけど留守みたいだったよ」

悠「こんな朝から出かけたのか。」

寅「俺らはトレーニング後だが?」

悠「……そういえばがりゅーも普段は4～5時起きって言ってたな」

吉音「がりゅーちゃんすごいね」

悠「おれは真似できないわ」

灯「おはようございます」

悠「お、噂をすれば」

朱金「おいおい、誰だあのカワイコちゃん」

吉音「灯君っていって悠のお友達」

朱金「ほほー、灯「ちゃん」か」

吉音「灯「君」ね」

朱金「は?」

想「彼は男の子ですよ」

朱金「……マジかよ。あの顔で生えてるのかよ」

想「遠山さん…」

雲山「どこかに行ってたのか?まさか、ひとりで調査とか……」

灯「ううん。ちょっと届け物を取りにね。」

雲山「届け物?」

灯「実家においてきた私の得物を送ってもらいました」
カラン

悠「その腰に吊るしてる袋の中に入ってるのか?」

灯「はい」

摩耶「坤(こん)だね」

灯「よくわかりましたね!」

摩耶「武器については、ね。そっか坤かぁ。」

久秀「とりあえず、これで話し合いに必要な顔ぶれは揃ったわね。悠」

悠「おう……え、なに?」

久秀「お茶用意して。喋ると喉乾くから」

悠「へーい……」