ｰ新宿:茶屋小鳥遊堂ｰ

悠「……」

寅「朝飯。味噌汁にしろ」

雷太郎「俺納豆」

風太郎「卵焼き」

雲山「私はやはり朝は魚がいいですね。」

吉音「ねぇねぇ、悠!おにぎり!大きいおにぎり食べたいな!」

悠「……何屋だよここ!」

摩耶「茶屋でしょ?」

久秀「茶屋よ」

悠「そーじゃなくてですね…」

吉音「えっ?!茶屋じゃなかったの!!」

悠「茶屋だよ!」

久秀「茶屋なんじゃない」

摩耶「茶屋だよね。」

悠「WRYYY!!」

摩耶「あはは。最高にハイになった」

寅「いいから飯作れよ」

悠「倦怠期の夫婦か!」

寅「アホか」

悠「……ご飯作ってきます」

摩耶「平和な朝だねぇ」

久秀「そうねぇ」

摩耶「ところで、雲山さん。体のほうは?」

雲山「なんの問題もない。もう傷も塞がったいつでもいける。」

久秀「どういう身体のつくりをしているのかしら……」

雷太郎「塞がったといっても浅い傷だけで」

風太郎「深い傷はまだ開く可能性があるし」

「「あまり無茶はしないで下さいよ」」

雲山「なぁに。多少傷が開いてもどてっ腹に穴が開いてるとか手足がもげかけているわけじゃない。なんとでもなる。」

雷太郎「でしょうね」
風太郎「でしょうね」

寅「アンタだったら刀が二、三本突き刺さってても平気そうだしな…」

雲山「場所によるかな」

摩耶「金剛君も似たようなこと言ってたなぁ。致命的な場所じゃなきゃ刃物が刺さっても大丈夫だって」

寅「どいつもこいつもタフネス(耐久力)が化け物すぎだろ」

摩耶「僕から見たらトラチー君もタフネスありありだけどね。」

吉音「摩耶君は堅そう!とか、頑丈!って感じじゃないもんね。」

摩耶「紙装甲もいいところだよ。」

寅「紙ねぇ」

雷太郎「外は紙でも」

風太郎「中身は……」

摩耶「やだなぁ。中身なんて僕は僕だよ」

寅「蛇」

雷太郎「蠍」

風太郎「蜂」

摩耶「そんな人を有毒生物みたいに言って～。悠君に失礼だよ」

寅「あぁ、確かにあれは毒があるな」

悠「毒なんてないよー。」

久秀「それにしても逢岡奉行はまだかしら」

吉音「想ちゃんが遅れることなんてないよ」

久秀「吉音将軍様とは違うものね」

吉音「そーそー!」

寅「……馬鹿にされてんだぞ」

吉音「ほへ?」

摩耶「あはは。」

風太郎「一番の毒持ちはあいつだね。雷」

雷太郎「ああ、間違いなく一番だな。風」

久秀「ふんっ」