ｰ新宿:茶屋小鳥遊堂ｰ

悠「そういや、想は？」

寅「大岡なら同心達とまだ工場の処理中だろ」

雷太郎「アレだけ」

風太郎「人員を動かした」
雷太郎「報告だけでも」

風太郎「手一杯だろ」

悠「それもそうか……」

久秀「大山鳴動してネズミ一匹。しかもそのネズミを取り逃がしたんだから笑えるわね」

悠「笑えないだろ」

雲山「申し訳ない…」

悠「いや、アンタを責めてる分けでも無いんだが」

魁斗「雲山さん。とりあえず、治療しましょう」

雲山「あぁ、すまん。」

魁斗「失礼しますよ」
ササッ
雲山「……」

悠「うへ……傷浅くないじゃん」

雲山「致命的な傷はない」

悠「いや、なぁ？」

久秀「正直、久秀は見てて死んだと思ったわ。至近距離で対人地雷くらったようなもんよ？」

悠「ひぇ」

寅「お前も平気だろ。」

悠「え？」

雷太郎「身体が」

風太郎「半分に」

「「なっても生きてそうだ」」

悠「死んじゃうよ！」

久秀「でも、股間が本体なんでしょ？」

悠「本体ってなんだ！本体って！」

久秀「はっきりいって欲しいの？」

悠「……淫語プレイはいいや」

久秀「久秀を抱きたいならそれ相応の男になりなさい」

寅「お前ら何の話してるんだ」

久秀「悠にセクハラされてるのよ」

悠「今のおれ？！」

魁斗「悠、暇なら濡らしたタオルとか持ってきてくれないか？」

悠「みんなしておれを小間使いにしおって……」

吉音「悠……」

悠「あ？」

吉音「お、お腹空いたよぉ…」

悠「……」

寅「ちゃんとペットに餌やれよ」

悠「ペットじゃねーよ！」

久秀「肉奴隷？」

悠「やめい！」

雷太郎「正直」

風太郎「引く」

悠「あーもー、とりあえず、ほらタオル」

魁斗「ありがとう」

雲山「すまない」

悠「っで、飯だけど食う奴は？」

吉音「はい！食べます！」

雷太郎「今日は肉よりは」

風太郎「魚がいい気分だ」

雲山「私は血を作れるものがいいな」

魁斗「肉じゃが食べたいな」

久秀「冷たいスープ」

悠「全員食う気だし、しかも、統一性がないけん！」

吉音「ごはん大盛り、焼き魚、肉じゃが、スープ、あと血を作るものってなに？」

久秀「ホウレン草とかレバーね」

吉音「じゃあ、ホウレン草のおひたし！」

悠「作れと？今からそのメニューを作れと？」

久秀「ちゃんと、ひとり五百円よ。五百円」

悠「金とらないで！作らなきゃいけなくなるから！」

雲山「今日は私が出そう」

「「「ごちになります」」」

吉音「わーい！ありがとうございまーす！」

悠「……」

久秀「キリキリ働きなさい」

悠「シクシク…。頑張らせていただきますぅ……。」

寅「なんか、色々哀れだな…。」