―悠の部屋―

ピピピピピピピ
目覚ましが鳴り響く

「うるさ～い・・」

ピタッ
目覚ましを止めて俺は何とか体を起こす。

「ふぁあぁ～あ・・・んーー!!」

立ち上がり思いっきり背伸びをする。

「よし、朝飯作るか」

俺は気合を入れて一階に降りていく。

―台所―

「とりあえずベーコンエッグでも作るか」

フライパンを火に掛けて油を引き

「よっと」

じゅうぅぅぅ
ベーコンの香ばしい匂いが広がる。

「卵を落としてコショウを軽くふって～・・・ほい上手に焼けました～」

皿に移して三人分作っていると

「おはよう、悠いい匂いだな」

亮が顔を覗かせる。

「おはよ、眠れたか?」

「ああ、おかげさまで」

っと亮と会話していると

「おはようございます亮にぃゆうお兄さん」

「や、月美ちゃんおはよう」

「いい匂いですね」

「少し待っててくれ、もうすぐ出来るから」

・・・
・・
・

―大広間―

「ほい、お待たせ」

ご飯、ベーコンエッグ、ポテトサラダ、味噌汁

「わぁ、すご～いゆうお兄ちゃんお料理上手なんですね。」

「ふふん、料理については自信あるからなさぁ食べてくれ。」

「「いただきます」」

「美味い!」

月美ちゃんは笑顔になる。

「悠美味いよ。」

「おう、亮しっかり食っとけよ昼にトレーニングして今夜出かけるからな」

「どこか行くのか?」

「闘路連れてってやるよ」

「本当か!!」

「ああ本当だちょいとごたごたしてるから人手も居るしな・・」

「お出かけするんですか?」

月美ちゃんが俺と亮の顔を交互に見る。

「夜に少し出てくるから月美ちゃんは先に休んでていいからね」

俺は月美ちゃんの頭を撫でながら言い

皆で話しながら朝食を堪能した。


―道場―

朝食の片付けを終えて俺は亮を連れて道場に来た。

「さて、始めるか」

「最初は何をしたらいい?」

亮は動きやすい服に着替えている。

「とりあえず、爺さんにやらされた事と同じようにするからなまずは・・・」

俺は亮にまず基本の構えや型を教えた

「こうか?」

「おう、それが防の型だ基本中の基本だしっかり頭に叩き込んどけんじゃ次は足をだな・・」

「ふんふん・・・」

・・・
・・
・

「よし、次はコイツの上でさっき教えた歩法で歩いてみろ」

俺はルームランナーを指差す

「そんな事で良いのか?」

「ふふふ、まぁいいからやってみろ」

俺は不敵に笑いスイッチを入れる。

「どれ・・むっ・・うわ!」

トッ　トッ　トッ

ステーン!

亮は2、3歩進むと盛大にこける。

「ははは、むずいだろ?これを低速で最低10分持つように頑張れ今日からは朝は柔軟とスクワット昼は歩法の練習夜は闘路の繰り返しだからな」

「っ痛てて、わかった」

亮は再び始める。

「それじゃ俺は買出し行って来るからしっかりやっとけ」

俺は手を振って道場から出て行く。