ー客間Ａー

「月美ちゃんはここを使ってくれ」

前にこなた達を泊めた部屋に案内する。

「ありがとうございます」

ぺこりとお辞儀をする。

「いいよ、適当に使ってくれ。じゃ次は亮の部屋だな、こっちだ」

亮を連れて廊下に出る。

「いや～マジで可愛いな～亮もう結婚していいかな」

「はは、悠にお義兄さんと呼ばれるのは逆っぽいな」

「ってゆーか、月美ちゃんみたいないい子がアンタみたいなのと一緒になるのはヤダ!!」

「言ってくれるな千草・・っとここだ」

―客間Ｂ―

「ここも結構広いな」

「あー、ただ奥の箪笥は開けないでくれ」

「ん?ああ解った」

「悪いな後は適当に使ってくれて良いから、じゃ」

「じゃまたね～亮」

俺と千草は部屋を出て。

「・・・肩どうしたの?」

千草は俺の肩に気づいたようだ

「摩耶とちょっとな・・」

「ふぅん・・まっいいやじゃあね、亮と月美ちゃんの事よろしくね。」

「おう、任せろまたな!」

俺は千草を見送り風呂を入れに行く

―風呂―

「今日から二つとも入れないとな・・」

俺は男湯と女湯に湯を張って広間に向った。

―大広間―

「風呂入れといたから適当に入ってくれ」

「わかった」

「わかりました」

月美ちゃんはバロンを撫でている

「動物は好きかい?」

「はい、バロンとってもいい子ですね」

「よかったなバロン、じゃ俺は風呂入るかな」

「俺もいいか?」

亮が立ち上がる。

「OK」

「じゃあ、私も入ります」

俺達は風呂に向う。

―男湯―

「悠!どうしたその肩!!」

脱衣所で服を脱いでいると亮が驚く。

「ちょっと知り合いにな・・・」

俺は肩から肩甲骨まで縦長で紫の痣になっている

「あちゃ～こりゃ治るまで三日は掛かるな・・・」

俺は鏡に写った肩を見て言う。

「凄いな・・」

「まっ、いいから入ろうぜ風邪引く前に」

俺は先に風呂に浸かる

「ふぅ～いい湯だ・・」

「ほんとに世話になるな・・」

亮も湯に静かに浸かりそう呟く。

「いいっての・・それより明日から覚悟しろよ」

俺は拳を伸ばす

「ああ、よろしく先生」

コツンと亮は俺の拳に拳をぶつける。


END