―裏闘路―
約４時ごろ

「金剛君休憩しよ、休憩」

「はぁはぁ、ああそうさしてくれ・・」

ぱちぱちぱちぱち
俺と摩耶の戦いに拍手が鳴る。

「すげーこれが上位ランカー同士の戦いか」

「ってかもう次元違うよなプロより強いんじゃねーの??」

「はぁはぁ(わかって無いな・・6位の俺と4位の摩耶の差が)」

小一時間は戦っていたのだろうが摩耶は息を切らさず悠々としている

「飲み物買ってくるよ何がいい?」

「水で頼む」

「了解他の人～先に戦ってていいよ～」

摩耶は手を振りながら離れていく。

「ふぅ・・」

とりあえず腰を下ろし休憩して
数分すると

「おぉ～いたいた、しかも上位ランカー様だ」

「ラッキー!ちょうどいいじゃん」

頭の悪そうなのに囲まれる

「なんだお前等?」

「ランカー狩りでーす!はじめましてさようなら!」

ビュッ
バットを振り下ろしてくるが

「ふん!!」

グァシ!!バキィ!!　
振り下ろしてきたバットを受け止めへし折る。

「なっ!!」

「ちょうどいい暇つぶしだ」

金剛はゆっくり立ち上がると
大木のような腕でバットを持っていた奴を胸ぐら片手でをつかみ持ち上げる。

「ひぃぃ」

「おらぁ」

ブンッと放り投げて他の奴もまとめて倒す。

「や、やろぉ皆囲め!!」

ドドドっと一斉に押し寄せてくるが

「お前等ここを何処だと思ってる」

「こっちも応戦して金剛さんを手伝え」

他に集まって居たランカー達も戦いだそうとするが

「皆離れてた、方がいいよ」

摩耶がそれを止める

「摩耶さん、けど」

「まぁ見てたら分かるよ」

摩耶は壁にもたれて買ってきた飲み物を開けて観戦する。

「すうぅーー」

金剛は息を大きく吸い

「うぉらぁ」

ドコォバキィズコォドコォドコン

拳を幾度も突き出すと同時に向ってきた雑魚どもは拳の重さに耐え切れず何人かまとめて倒れ吹っ飛ぶ奴も居るが

ブチチィ

「っ痛」

腕に痛みが走る

「金剛くん??」

「くっ・・、やられた」

ポタッ　ポタッっと手首から血が流れる

「・・・誰がやったの?」

ヒュン
一瞬にして摩耶はまだ残っている居るランカー狩りに近づく

「な、なんだこのガキ」

「君じゃ無いね」
摩耶は笑顔で呟くと同時に

ストン

ドタン・・

男は地面に倒れる。

「「なっ!」」

ランカー狩りもランカー達も驚く何が起こったか誰もわかって居なかった金剛を除いては・・

「(高速でしかも的確に延髄に打ち込んだ手刀その気になれば折れてたな・・・)」

金剛は手首を押さえながら考えていた。

「居なくなったみたいだね・・・」

摩耶は辺りを見回すが残っているのは雑魚しか居ないとわかると

「五分あげるから消えてくるかな?」

「うっ・・わ、わかったよ」

残っていた雑魚は勝ち目が無いと悟り慌てて逃げ出す。

「ちっ、いつの間にやられたかわからなかった・・」

「手見せて」

ダクダクと血が流れている

「金剛さんこれ使ってください!!」

1人がタオルを差し出し

「悪いな」

手首に巻きつけて簡易的処置を済ます。

「って訳だ・・・」