ー夏休み編ー命を燃やせ、今がその時だ
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「む……なんだ?ブリッジ……!?」
「んんんんっなろっ!!」
大地を蹴って下半身を前へと振った。首が、腕が、金剛の腕の中でねじ切れそうになりながら一回転してやった。むちゃくちゃな動きと腕が正位置に戻り隙間が出来て頭をひっこ抜いた。鼻と口をひらけるだけ広げて溜まっていた空気を吐き出し、新鮮な空気を体内の隅々まで吸いこんだ。
「かはぁぁぁっ……!!」
「っ……ぎ、逆方向に逃げただと?!」
金剛が驚愕(おどろ)くのも無理はなかった。本来逆に逃げるのは何倍も苦しく。普通は絶対にできない行為なのだ。
「うおおお――ッ!!」
復活と同時におれは呆けている金剛の顔へ一発拳をぶち込んだ。
「うぐっ……?!」
「もう一発!」
二発目も顔面狙いの左ストレート。しかし、巨拳が伸び受け止められる。
「すげぇぜ……!絞め技をぬけるなんてなあっ!」
掴まれた左こぶしを引っ張られてヤツの右こぶしが近づいてくる。これは当たる。当たってしまう。絞め技よりも手っ取り早く意識が飛んでいってしまうだろう一撃をおれは頭で受けた。ギャドッ……もはや何を殴っているのか分からないような音がした。おれも唸るが金剛も唸る。
「っぁ……頭が割れるっ……。」
「くそっ……相変わらず何製だ。お前の頭はこぶしが壊れるかと思ったぞ……!」
片や頭を抑えつつ後づ去り、片やこぶしを抑えて後ろに飛ぶ。今の打撃で塞がっていた傷が開いたのかまた血が垂れてくる。どうせすぐ固まるからいいんだが前髪をひっ詰めてるのでダラダラと顔をつたって口にはいっきた。おれは唇の周りの血を舐めぬぐう。テラアイアンフレーバー。おれは人差し指自分の頭に向けていった。
「こんなこともあろうかと頭蓋骨をしこんであるんだよ。それに、こぶしが痛いのはおれみたくバンテージを巻いてないから悪い。」
「バンテージじゃなくてパンツだろうが」
「まだ、二枚あるが……つかうか?」
おれは端っこで見ているデコとカゲコの方をみた。
「いらねーよ……ったく。」
「まぁ、脱ぎたてだったらおれが間違いなく貰うけどな」
「お前さ……やっぱり頭打ち過ぎただろ。普段の感じじゃなくてなんかおかしいぞ。」
しこたま殴られてるんだ。おかしくもなって当然だといったような気がするんだが……それにしてもコイツ余裕ありありだ。もっともっと攻める必要がある。余力関係なしに出しきる、絞り出しつくしてやるしかない。そうだ……おれって人間は出し惜しみして勝利を手にできる奴じゃないじゃないか。いつもどおりだ。いつもどおりに全部使う。
おれは右腕を天高く伸ばして人差し指を立てる。金剛は即臨戦態勢になった。些細な動きにも敏感になっているようだ。そりゃ当然か……ゼロ距離で蹴りまくってるし。ヤツは訝(いぶか)しみつついった。
「何の真似だ。グレートマジンガーか?」
サンダーブレイク!
「お前、おれより面白い事いうなよ…………金剛、月が見えるか?」
「月……だと?」
「そうさ、ほら、言い月が見えてるぞ」
雨雲に覆われて当然月など見えはしないし、金剛もおれから目を離さない。
「にぃっ!」
おれは笑った。瞬間、ヤツは驚いた顔をする。
「……なにっ?消えっ……こっ!!」
金剛の死角にもぐりこんで殴りかかるも受け止められた。くそっ、どんな反射神経と勘の良さだ。
「チッ!」
せめて一発でもとつま先でパッツンパッツンの太股を蹴りつけてやる。掴まれている手が緩み振り払って、もう一度太ももを蹴り飛ばした反動で後ろに飛んだ。ダメだ、コイツにこの技は通用しない。
「っ……テメェ、終いには消えれるようになったのか」
「べーっ、もうお前にはつかわねぇよ」
「別に使ってもいいぞ……。次はカウンターでお前の顔面を潰す」
技の正体を分かってる訳ではない癖に、突破宣言。悔しいがきっと宣言通りに次は無いのだろう。完全な力技でねじ伏せてくるなんて無茶苦茶な相手だぜ……ほんと。
「んんんんっなろっ!!」
大地を蹴って下半身を前へと振った。首が、腕が、金剛の腕の中でねじ切れそうになりながら一回転してやった。むちゃくちゃな動きと腕が正位置に戻り隙間が出来て頭をひっこ抜いた。鼻と口をひらけるだけ広げて溜まっていた空気を吐き出し、新鮮な空気を体内の隅々まで吸いこんだ。
「かはぁぁぁっ……!!」
「っ……ぎ、逆方向に逃げただと?!」
金剛が驚愕(おどろ)くのも無理はなかった。本来逆に逃げるのは何倍も苦しく。普通は絶対にできない行為なのだ。
「うおおお――ッ!!」
復活と同時におれは呆けている金剛の顔へ一発拳をぶち込んだ。
「うぐっ……?!」
「もう一発!」
二発目も顔面狙いの左ストレート。しかし、巨拳が伸び受け止められる。
「すげぇぜ……!絞め技をぬけるなんてなあっ!」
掴まれた左こぶしを引っ張られてヤツの右こぶしが近づいてくる。これは当たる。当たってしまう。絞め技よりも手っ取り早く意識が飛んでいってしまうだろう一撃をおれは頭で受けた。ギャドッ……もはや何を殴っているのか分からないような音がした。おれも唸るが金剛も唸る。
「っぁ……頭が割れるっ……。」
「くそっ……相変わらず何製だ。お前の頭はこぶしが壊れるかと思ったぞ……!」
片や頭を抑えつつ後づ去り、片やこぶしを抑えて後ろに飛ぶ。今の打撃で塞がっていた傷が開いたのかまた血が垂れてくる。どうせすぐ固まるからいいんだが前髪をひっ詰めてるのでダラダラと顔をつたって口にはいっきた。おれは唇の周りの血を舐めぬぐう。テラアイアンフレーバー。おれは人差し指自分の頭に向けていった。
「こんなこともあろうかと頭蓋骨をしこんであるんだよ。それに、こぶしが痛いのはおれみたくバンテージを巻いてないから悪い。」
「バンテージじゃなくてパンツだろうが」
「まだ、二枚あるが……つかうか?」
おれは端っこで見ているデコとカゲコの方をみた。
「いらねーよ……ったく。」
「まぁ、脱ぎたてだったらおれが間違いなく貰うけどな」
「お前さ……やっぱり頭打ち過ぎただろ。普段の感じじゃなくてなんかおかしいぞ。」
しこたま殴られてるんだ。おかしくもなって当然だといったような気がするんだが……それにしてもコイツ余裕ありありだ。もっともっと攻める必要がある。余力関係なしに出しきる、絞り出しつくしてやるしかない。そうだ……おれって人間は出し惜しみして勝利を手にできる奴じゃないじゃないか。いつもどおりだ。いつもどおりに全部使う。
おれは右腕を天高く伸ばして人差し指を立てる。金剛は即臨戦態勢になった。些細な動きにも敏感になっているようだ。そりゃ当然か……ゼロ距離で蹴りまくってるし。ヤツは訝(いぶか)しみつついった。
「何の真似だ。グレートマジンガーか?」
サンダーブレイク!
「お前、おれより面白い事いうなよ…………金剛、月が見えるか?」
「月……だと?」
「そうさ、ほら、言い月が見えてるぞ」
雨雲に覆われて当然月など見えはしないし、金剛もおれから目を離さない。
「にぃっ!」
おれは笑った。瞬間、ヤツは驚いた顔をする。
「……なにっ?消えっ……こっ!!」
金剛の死角にもぐりこんで殴りかかるも受け止められた。くそっ、どんな反射神経と勘の良さだ。
「チッ!」
せめて一発でもとつま先でパッツンパッツンの太股を蹴りつけてやる。掴まれている手が緩み振り払って、もう一度太ももを蹴り飛ばした反動で後ろに飛んだ。ダメだ、コイツにこの技は通用しない。
「っ……テメェ、終いには消えれるようになったのか」
「べーっ、もうお前にはつかわねぇよ」
「別に使ってもいいぞ……。次はカウンターでお前の顔面を潰す」
技の正体を分かってる訳ではない癖に、突破宣言。悔しいがきっと宣言通りに次は無いのだろう。完全な力技でねじ伏せてくるなんて無茶苦茶な相手だぜ……ほんと。