ー夏休み編ー命を燃やせ、今がその時だ
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「どうしたことだろうな……さっきまでは見えてたのにここに来てお前の拳が見えなくなってきたぜ。」
金剛が拳をあげた。おれはすぐに距離を開ける。長期戦上等なんだから、殴り合うやり方はなしだ。確実に攻めぎわを選ぶ。そして叩く、躱して、打つ、潜って、叩く、避けて叩き続けて勝つんだ。おれはいった。
「それは単にダメージが蓄積してきたんだろ。今に見てるといいおれの姿すら捉えられなくなるぜ。」
「いいや……ちがうな。お前の打撃なんて蚊に刺された程度も聞いちゃいない」
「蟹に刺されたら……かなり痛いだろお前」
「蟹じゃなく蚊だっ!」
ヤツの腕が伸びる。速いっ、そして長いっ、距離を置いたのに間合いが簡単につぶされる……こいつどれだけ腕が長いんだ。とっさに顔を後ろに引いて衝撃を逃がしたが鼻から血を吹いたのがわかった。痛いってより焦げたように熱い。
「ガラ空きだぜっ!!」
「ぐぁっ?!」
巨神は踏み込んで前蹴りをブチかましてくる。
「ぁん?」
「ぐっのやろっぉ!!」
間にあった……腰僅かに落とし胸の下、腹の前で両手をクロス。顔面のパンチは防げなかったが腹だけは腕で守(ガード)れたが衝撃は腕を貫通して内臓にぶつかりうねり踊っている。肺が押し上げられ口から空気が吹きだすほどの威力。たまんないぞこれっ……。
「ガードしたか、けどカンケーねぇ……当たったところからブッ壊していく。」
「ふっ……ひゃひゃ、なるほどな。金剛神だけでなく破壊神宣言かよ。だったら、もっかいゼロ距離戦だ!!」
「三度も同じ手がつうじるかっ!!!」
両足に加えられるだけの力を送り込んで走りだすおれ。向かい来る獲物を狙い打つように金剛は大きく身体を下げた。中国雑技団員みたいな柔軟性を見せつけて、ブルドーザーの勢いとロケットが発射したような迫力の拳を振りあげてきやがった。
「うぉぉぉぉぉおぉぉぉぉっ!」
「だぁぁぁぁぁりゃゃゃゃゃっ!」
ここで引いたら捕まる。おれは奴を捕まえなきゃならないのだ奥歯を食いしばって右腕を折り曲げて肘を落とした。ぶつかった瞬間におれの身体は肘から浮き上がった。こぶしひとつで大の男をひとり吹き飛ばす力があるのだ。この大男は……。メリペキッ……細かく骨が砕ける音が肘から伝わってくる。だけど、痛くないっ。左手で右の拳を抑えつけ、体重と気合を乗せて押し返した。足が地に戻っておれは金剛にむかってブチかました。
「むっ!」
「はぁはぁ……確保だっ!」
ゼロ距離どころではない。今度はこの男に抱きついた、相撲で言う所のガブリつきだが両手いっぱいに伸ばしてやっと抱きしめられる状況。何をするつもりだと疑問していた金剛もさすがにおれの狙いを理解したらしい。
「ッ……!!お前……これを狙って……」
「コノヤロォ~~…本当に当てるところ当てるところ壊そうとしやがって……!!ふんっ!」
ガブリついたままヤツの背に回る。腕の力は抜かない常に全力を注いでおかないとおれのホールドなんて容易くぶち切られかねないパワーを持ってやがるからな。間は与えないすぐに実行した。
「……とりあえず、大きいの喰らえ!」
「お前が俺をあげら……っ?!」
食いしばると奥歯がメリメリいってる。身体のどこか分からないところで何かが砕けたり千切れたりする音がする。それでも、おれはこのデカブツを吊りあげるのをやめない。奥歯が潰れようが骨の一、二本逝こうが関係ない。
「ふんぬぬぬぬッ……!これが神姫直伝……全てのおれ(小鳥遊悠)ファンに捧げる……バックドロップだあぁ――――っ!!」
「ぐおあぁっ?!」
大仏でも抱えるような重さと焼いた石でも抱いたような熱量。バチあたりだろうが、無謀だろうがどうでもいい。おれは今、金剛を持ちあげて頭から落としてやったんだっ!!投げたこっちの背骨が恐ろしく痛い!
「がぁっ……ぁ……!」
コンクリートだったら確実に死んでるだろう。下は地面、しかも雨でぬかるんでいるから衝撃はかなり緩和されたはず。それでもバックドロップはバックドロップ。頭から投げ落としてやったんだ。無事で済むわけがない。投げ技ってのは自身の体重が重いほどダメージは増加するしな……。
それでもおれはすぐにふり返って臨戦態勢になった。
金剛が拳をあげた。おれはすぐに距離を開ける。長期戦上等なんだから、殴り合うやり方はなしだ。確実に攻めぎわを選ぶ。そして叩く、躱して、打つ、潜って、叩く、避けて叩き続けて勝つんだ。おれはいった。
「それは単にダメージが蓄積してきたんだろ。今に見てるといいおれの姿すら捉えられなくなるぜ。」
「いいや……ちがうな。お前の打撃なんて蚊に刺された程度も聞いちゃいない」
「蟹に刺されたら……かなり痛いだろお前」
「蟹じゃなく蚊だっ!」
ヤツの腕が伸びる。速いっ、そして長いっ、距離を置いたのに間合いが簡単につぶされる……こいつどれだけ腕が長いんだ。とっさに顔を後ろに引いて衝撃を逃がしたが鼻から血を吹いたのがわかった。痛いってより焦げたように熱い。
「ガラ空きだぜっ!!」
「ぐぁっ?!」
巨神は踏み込んで前蹴りをブチかましてくる。
「ぁん?」
「ぐっのやろっぉ!!」
間にあった……腰僅かに落とし胸の下、腹の前で両手をクロス。顔面のパンチは防げなかったが腹だけは腕で守(ガード)れたが衝撃は腕を貫通して内臓にぶつかりうねり踊っている。肺が押し上げられ口から空気が吹きだすほどの威力。たまんないぞこれっ……。
「ガードしたか、けどカンケーねぇ……当たったところからブッ壊していく。」
「ふっ……ひゃひゃ、なるほどな。金剛神だけでなく破壊神宣言かよ。だったら、もっかいゼロ距離戦だ!!」
「三度も同じ手がつうじるかっ!!!」
両足に加えられるだけの力を送り込んで走りだすおれ。向かい来る獲物を狙い打つように金剛は大きく身体を下げた。中国雑技団員みたいな柔軟性を見せつけて、ブルドーザーの勢いとロケットが発射したような迫力の拳を振りあげてきやがった。
「うぉぉぉぉぉおぉぉぉぉっ!」
「だぁぁぁぁぁりゃゃゃゃゃっ!」
ここで引いたら捕まる。おれは奴を捕まえなきゃならないのだ奥歯を食いしばって右腕を折り曲げて肘を落とした。ぶつかった瞬間におれの身体は肘から浮き上がった。こぶしひとつで大の男をひとり吹き飛ばす力があるのだ。この大男は……。メリペキッ……細かく骨が砕ける音が肘から伝わってくる。だけど、痛くないっ。左手で右の拳を抑えつけ、体重と気合を乗せて押し返した。足が地に戻っておれは金剛にむかってブチかました。
「むっ!」
「はぁはぁ……確保だっ!」
ゼロ距離どころではない。今度はこの男に抱きついた、相撲で言う所のガブリつきだが両手いっぱいに伸ばしてやっと抱きしめられる状況。何をするつもりだと疑問していた金剛もさすがにおれの狙いを理解したらしい。
「ッ……!!お前……これを狙って……」
「コノヤロォ~~…本当に当てるところ当てるところ壊そうとしやがって……!!ふんっ!」
ガブリついたままヤツの背に回る。腕の力は抜かない常に全力を注いでおかないとおれのホールドなんて容易くぶち切られかねないパワーを持ってやがるからな。間は与えないすぐに実行した。
「……とりあえず、大きいの喰らえ!」
「お前が俺をあげら……っ?!」
食いしばると奥歯がメリメリいってる。身体のどこか分からないところで何かが砕けたり千切れたりする音がする。それでも、おれはこのデカブツを吊りあげるのをやめない。奥歯が潰れようが骨の一、二本逝こうが関係ない。
「ふんぬぬぬぬッ……!これが神姫直伝……全てのおれ(小鳥遊悠)ファンに捧げる……バックドロップだあぁ――――っ!!」
「ぐおあぁっ?!」
大仏でも抱えるような重さと焼いた石でも抱いたような熱量。バチあたりだろうが、無謀だろうがどうでもいい。おれは今、金剛を持ちあげて頭から落としてやったんだっ!!投げたこっちの背骨が恐ろしく痛い!
「がぁっ……ぁ……!」
コンクリートだったら確実に死んでるだろう。下は地面、しかも雨でぬかるんでいるから衝撃はかなり緩和されたはず。それでもバックドロップはバックドロップ。頭から投げ落としてやったんだ。無事で済むわけがない。投げ技ってのは自身の体重が重いほどダメージは増加するしな……。
それでもおれはすぐにふり返って臨戦態勢になった。