ー夏休み編ー命を燃やせ、今がその時だ
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奴は首を大きく左右に振って、一瞬――馬鹿野郎といって笑った。そしてすぐに表情を無に戻していった。
「そうだよな。お前はそういうやつだった。随分と久しぶりな気がするよ。お前の顔をハッキリと見て、お前の減らず口を真向から聞いく。はっはっはぁぁーーー!!こうじゃねーとなっ!もう止めんぞ!悠!!」
「へっ、最初っからやるってんだろ。さぁ……喧嘩(愛しあおう)しょーぜっ!!」
おれと金剛は同時にこぶしを放った狙いは互いの顔面。ザリリッと頬肉を削り合って肩越しにこぶしを貫き合う。力んでしまってドーパミンが溢れだしたのか額から更に勢いを増して液体が流れ落ちていくが不思議と痛みは感じない。
「悠、悠!!どこにそんな力を隠してやがったんだ!ははははっ、今の危うく当たるところだったぜ!!」
「不思議と力が湧いてくる的なアレだよ。」
「……龍剄いや、鬼状態か!!」
「違う、ぜっ!!」
おれはヤツのふっとい首に腕を回して、左足で地面を蹴って右膝をぶち当てた。全体重に反動も利用したニーショットでもまだ悲鳴はあげない。鼻と鼻がぶつかるような顔の距離で金剛は力強い笑みを浮かべて見せつけてくれる。
「つまり……龍でも鬼でもなくてお前か!これがお前自身の力ってやつかっ!!」
やつは一瞬身を絞るようにかためて、急にふくれやがった。半端ない勢いのエアーバックが作動したみたいにおれを弾き飛ばす。投げられるとも突き飛ばされるとも違うバウンド感覚、頭から落下するが下半身に重心を無理矢理移動させて腰を九十度ひねって着地した。
「このっ……人間バンカーめっ!」
「ふんっ!黙れ、不死身野郎!けどな、こんな軽い蹴りじゃ俺は倒れんぞッ!!」
「わかってるよっ!っか、おれは根本から間違ってたよ。」
「なに?」
おれは両手を降ろして歩きながら早口に言った。
「摩耶の時もそうだ。闘い方を間違ってた。一撃で金剛を倒そうっていう考えがありえない。だったらどうする?ほら、お前も思い出してきただろ。おれに、このおれにお前はどうやって倒されたよ?お前が起き上らなくなるまで殴りつける、蹴り続ける。王道かつ究極の攻略法は単純で正攻法なんだよな!!そうだろっ!金剛!!」
互いの胸板が当たる距離まで詰めておれは金剛を睨みあげた。第二度目超接近戦だ。やつは睨み下ろしながらいった。
「お前……その身体で長期戦で殴り合うっていうのか、というか根本的にタイムオーバーだろ」
「柏のルール何ぞ知るかっ!アイツが勝手に決めたことだ。おれはおれの前に現れて邪魔する奴をぶっ飛ばしていって最終的に柏をぶっ飛ばせればいいんだよ。時間何か関係ねぇんだよっ!ぜーんっぶ、終わってからカゲコの身体を堪能するっ!!全裸ニーソにしゃれこむぜ!!」
「だぁーからっ!!あたいで変な妄想すんなっーーーばかぁぁぁぁっ!!!」
影子のツッコミを無視して金剛が言った。
「お前……よっぽど頭のダメージが大きかったんだな。いつも以上に無茶苦茶なうえ煩悩垂れ流してるぞ。」
「でも、不思議と身体が楽なんだよ。さっきもいったけど……っか、金剛だって実は痛いんだろ。平然な顔してっけど。ダメージがゼロなんてありえねーもん。」
「ふんっ……そういうセリフは俺に悲鳴の一つでも上げさせてから言えよ」
「そうだな……じゃ、蹴るぞ。」
「この距離で蹴りか?さっきと同じようなのが当たるわけねぇだろっ!!」
金剛は抉りこむように右のこぶしを振ってくるのをギリギリまで引きつけて右に身体をねじった。こぶしが空を切っても更に腰を折りながら
左足を垂直につり上げて前に落とした。ほとんど顔の高さと一緒になった踝を顔面にブチ当ててやる。
「ぐっ……!」
「はひゃーっひゃひゃっ!!蹴るっただろ!!」
「野郎っ……どんな体勢から蹴りくれてやがる!」
垂直蹴りを顔面に喰らっても怯みすらしない可愛げのない奴は普通に殴りかかってくる。おれは足の腱がミチミチと悲鳴をあげるがつま先から頭まで回転してヤツの打撃を避けながら左拳を固めて伸ばした。遠心力をのせて顎を穿った。ヤツの巨体が大きく揺らぐ。今のは完全に入った。
「がっ……可愛いパンチじゃねーかよっ!」
唇の端からちょびっと血が出ているが顔色一つ変わっていない。
「お前は……お前の皮膚は鋼鉄製かっ!!このやろっ!!!」
右左のワンツー、こからアッパーと全ての打撃を顔にぶつけた。ガクンッと金剛の頭が天を拝む。それでも笑いながら首を倒しておれと視線を合わせてきた。タフすぎる、完全に固めた拳で顎をブチ打ってるのにまるで意識が飛びやがらない。超ド級のバケモノだな、この野郎……。
「そうだよな。お前はそういうやつだった。随分と久しぶりな気がするよ。お前の顔をハッキリと見て、お前の減らず口を真向から聞いく。はっはっはぁぁーーー!!こうじゃねーとなっ!もう止めんぞ!悠!!」
「へっ、最初っからやるってんだろ。さぁ……喧嘩(愛しあおう)しょーぜっ!!」
おれと金剛は同時にこぶしを放った狙いは互いの顔面。ザリリッと頬肉を削り合って肩越しにこぶしを貫き合う。力んでしまってドーパミンが溢れだしたのか額から更に勢いを増して液体が流れ落ちていくが不思議と痛みは感じない。
「悠、悠!!どこにそんな力を隠してやがったんだ!ははははっ、今の危うく当たるところだったぜ!!」
「不思議と力が湧いてくる的なアレだよ。」
「……龍剄いや、鬼状態か!!」
「違う、ぜっ!!」
おれはヤツのふっとい首に腕を回して、左足で地面を蹴って右膝をぶち当てた。全体重に反動も利用したニーショットでもまだ悲鳴はあげない。鼻と鼻がぶつかるような顔の距離で金剛は力強い笑みを浮かべて見せつけてくれる。
「つまり……龍でも鬼でもなくてお前か!これがお前自身の力ってやつかっ!!」
やつは一瞬身を絞るようにかためて、急にふくれやがった。半端ない勢いのエアーバックが作動したみたいにおれを弾き飛ばす。投げられるとも突き飛ばされるとも違うバウンド感覚、頭から落下するが下半身に重心を無理矢理移動させて腰を九十度ひねって着地した。
「このっ……人間バンカーめっ!」
「ふんっ!黙れ、不死身野郎!けどな、こんな軽い蹴りじゃ俺は倒れんぞッ!!」
「わかってるよっ!っか、おれは根本から間違ってたよ。」
「なに?」
おれは両手を降ろして歩きながら早口に言った。
「摩耶の時もそうだ。闘い方を間違ってた。一撃で金剛を倒そうっていう考えがありえない。だったらどうする?ほら、お前も思い出してきただろ。おれに、このおれにお前はどうやって倒されたよ?お前が起き上らなくなるまで殴りつける、蹴り続ける。王道かつ究極の攻略法は単純で正攻法なんだよな!!そうだろっ!金剛!!」
互いの胸板が当たる距離まで詰めておれは金剛を睨みあげた。第二度目超接近戦だ。やつは睨み下ろしながらいった。
「お前……その身体で長期戦で殴り合うっていうのか、というか根本的にタイムオーバーだろ」
「柏のルール何ぞ知るかっ!アイツが勝手に決めたことだ。おれはおれの前に現れて邪魔する奴をぶっ飛ばしていって最終的に柏をぶっ飛ばせればいいんだよ。時間何か関係ねぇんだよっ!ぜーんっぶ、終わってからカゲコの身体を堪能するっ!!全裸ニーソにしゃれこむぜ!!」
「だぁーからっ!!あたいで変な妄想すんなっーーーばかぁぁぁぁっ!!!」
影子のツッコミを無視して金剛が言った。
「お前……よっぽど頭のダメージが大きかったんだな。いつも以上に無茶苦茶なうえ煩悩垂れ流してるぞ。」
「でも、不思議と身体が楽なんだよ。さっきもいったけど……っか、金剛だって実は痛いんだろ。平然な顔してっけど。ダメージがゼロなんてありえねーもん。」
「ふんっ……そういうセリフは俺に悲鳴の一つでも上げさせてから言えよ」
「そうだな……じゃ、蹴るぞ。」
「この距離で蹴りか?さっきと同じようなのが当たるわけねぇだろっ!!」
金剛は抉りこむように右のこぶしを振ってくるのをギリギリまで引きつけて右に身体をねじった。こぶしが空を切っても更に腰を折りながら
左足を垂直につり上げて前に落とした。ほとんど顔の高さと一緒になった踝を顔面にブチ当ててやる。
「ぐっ……!」
「はひゃーっひゃひゃっ!!蹴るっただろ!!」
「野郎っ……どんな体勢から蹴りくれてやがる!」
垂直蹴りを顔面に喰らっても怯みすらしない可愛げのない奴は普通に殴りかかってくる。おれは足の腱がミチミチと悲鳴をあげるがつま先から頭まで回転してヤツの打撃を避けながら左拳を固めて伸ばした。遠心力をのせて顎を穿った。ヤツの巨体が大きく揺らぐ。今のは完全に入った。
「がっ……可愛いパンチじゃねーかよっ!」
唇の端からちょびっと血が出ているが顔色一つ変わっていない。
「お前は……お前の皮膚は鋼鉄製かっ!!このやろっ!!!」
右左のワンツー、こからアッパーと全ての打撃を顔にぶつけた。ガクンッと金剛の頭が天を拝む。それでも笑いながら首を倒しておれと視線を合わせてきた。タフすぎる、完全に固めた拳で顎をブチ打ってるのにまるで意識が飛びやがらない。超ド級のバケモノだな、この野郎……。