―外―

「悠さん、ほんとすいません払っていただいて」

歩いてる途中みゆきは頭を下げてくる。

「おいおい、いいって」

俺はみゆきの頭をぽんぽんする。

「ですけど・・」

まだ何か言いたげなので
俺は先手を打つ

「あのな、つかさもみゆきも遠慮しすぎだ今回は俺に格好つけさしてくれ」

俺はぽんぽんしていた手を止めて

みゆきの顔を覗き込む。

「・・・わかりました、じゃあ遠慮しませよ悠さん//」

「おう、ドンと来い」

俺は自分の胸を叩く

「「あはははは」」

そうやって談笑しながら
歩いているうちにゲームセンターに着く。


―ゲームシティ―

「さて、どんなゲームがしたい?」

俺はとりあえず要望があるか聞く。

「では、まずは簡単なゲームからお願いできますか?」

簡単といえば落ちゲーだろ
っと思い

「わかったじゃこいつにするか」

ぷよぷよフィーバー定番といえば定番だし
なにより、前俺の家でやった時の意外な強さを考えると余裕だろう。

「あっ、これ前に」

「そうだ、前は俺との対戦だったけど今回はCPが相手だ」

俺は小銭を入れてみゆきを座らす。

「えっとこちらのスティックだ動かすんですね」

「そ、で横のボタンで回転だ。さっ始まるぞ」

対戦が始まる

・・・
・・
・

勝利!

約二十秒

「・・・うそぉ!!」

いくら最弱キャラが相手でも早すぎ。

「えっ//えと何か問題でも//」

「い、いや凄いぞ」

「そうですか//悠さんに言われると何か嬉しいです///」

そう言いつつもみゆきはドンドン倒していく。

「うわぁ～うめ～」
「しかも美人だぁ」
「可憐な姿に萌え～」

またまたギャラリーが出来上がる。

「あっ全部終わったみたいですね」

十分も経たない内に全クリ

「みゆき、これは俺と勝負だな」

俺の闘志に火がつき反対側に座る。

「わかりました、お手柔らかに」

「はは、こちらこそ・・」

勝負が始まると同時にみゆきは一気にぷよをためる。

「(さすが、ってか俺よりつむの早いぞ・・)なら超速全けしコンボ」

俺は
全けし→連鎖(2倍)→連鎖(2倍)→連鎖(2倍)

得意戦法で攻めるが

相殺→相殺→相殺→相殺→連鎖→連鎖

相殺された上におまけつきで返ってくる。

「この位は計算のうちだ」

すさまじい攻防戦が続き

ざわざわざわ

次第に人も増えていき周りが騒がしくなる。

・・・
・・
・

「っぁぁあ、負けたぁ」

俺は前半怒涛の攻めだったが
後半になると俺の攻め癖を見破られて逆転されてしまった。

「さすが悠さんさすがですね勝てるとは思いませんでした。」

「はは、みゆき強すぎ。俺ここまで本気出して負けたの初めてだぞ」

そう言ってみゆきし握手をする

と

ぱちぱちぱちぱちぱち

拍手大喝采

「何かあったんですか?」

みゆきは自分に向けられたものとわかっていない様だ。