ー夏休み編ー技と力と策
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「チェックメイトだな。」
窓の外で巨神と裸の王様。色々あったが、結果は変わらない。すべてはこの男、小鳥遊柏の想定内だった。悠はここに来る。 金剛に叩き潰されて強制的にその身をさらしに来て全ての幕が閉じるのだ。
「よくやったな……金剛。そして、悠。」
終わってもいない喧嘩中の二人にそう吐き捨てた柏だったが、いきなりその額に深い皺が刻まれる。邪魔もの(氷室達)は光臣が抑え、悠は金剛が倒す。自分はここで傍観して終わる。それが筋書きだったのだが……あらぬ来客に、柏の血圧が上がった。
ゆっくりとふり返りそいつを睨みつける。
「なにをしている……匣ぉぉっ?」
「きひひっ。」
格納庫と同時に工場のような造りになっている此処は至るところに非常口がある。そして地下いくつかは地下のエレベーターと直結しているところもあるため車いすに乗った少女が階段や梯子でしか登れない様な所にいくのも不可能ではなかったが……八雲匣がここに現れる筋書きも予定もないはずだった。
幽霊のような少女はいった。
「高みの見物なんてらしくないんじゃないかい?イトコ小鳥遊カシワ?」
「何をしているのだと聞いている。」
柏は足元に転がっている鉄パイプを拾った。質問に答えなければ貴様を貫くという意思表示だ。匣はまるで意に返さず続けた。
「ボクはね……」
「答えないなら死ねっ。」
会話を遮って悪魔は鉄パイプを投げつけた。それは脅しや威嚇ではなくストレートに匣の心臓を狙っている。柏の握力を持って投げられたものはソレがそのまま凶器へと変貌を遂げる。
投槍の如き鉄パイプが突きささろうとしたその時、紅い閃光がソレを叩き落とした。ガィンっと鉄打つ音が格納庫内を反響する。
「っ……おぉっ……痛ってぇ……ハンパねぇな。」
「きっさまぁ……!!」
匣の前に現れた男、特徴的な前髪のオサゲと紅い金属バットわ構えたそいつは赤木皇こと紅だった。奴だけではない。
「やっと会えたな。」
「さっきの借りは返させてもらうぞ。」
和辰千夜に岡崎亮の二人も現れる。さっきまで居なかった三名がここで雁首を揃えていたのだ。
柏ははち切れそうになる血管を額に浮かべていった。
「なんのつもりだ……貴様ら。」
答えたのは匣だった。
「何のつもりも……これがボクの駒だよ。きひひ、従兄カシワはボクが裏切ることを想定していたらしいね。」
「当たり前だ。お前なんぞ信用できるか……どうせ、ハッキングされたのもわざと何だろう。」
車いすの少女は小さく手を打った。正解正解とどこか馬鹿にしたように薄笑いを浮かべている。
「いやぁ、従兄カシワだ。そのとおりだよ。ちなみに古川稲葉だっけ?彼女と彼女の友人はボクを上回ったと思っているようだけど、それは不正解。ぜーぇんぶボクがそうできるように誘導してあげたんだよ。おかげでボクの策はなった。ボクの実験は完成しつつある。」
この言葉には紅たちの顔色も変った。稲葉とその友達は禅の事だろう。その二人が利用されている事までは知らされていなかったらしい。
柏は興味が無いのか吐き捨てるようにいった。
「だから、なんだ?そんな雑魚どもを引き連れてきてどうにかなると思ってるのか?」
「さぁねぇ……ここからは彼ら次第だ。ボクは彼らをここへ連れてくることを約束しただけ。まぁ、結構期待しているんだけどねぇ。さぁ、悪魔は手ごわいよ頑張りたまえ。」
匣は言いたいことだけ言い終わると亮の背中を叩いて自分は登って来たとエレベーターで地下へと戻って、扉を閉めると機動した鉄の箱はゴウンゴウンと音が鳴って下がっていき第四軍の軍師様は安全圏へと逃げ去った。
柏は外で闘っている悠と金剛を流し眼に見たあと残った三人の愚者をひとりひとり睨みつけていく。
「貴様ら……何を唆されたか知らんが……もう、楽に死ねると思うなよ」
摩耶との激闘の末、歩みを止めず悪魔へと近づいた悠は巨人に遮られ、悪魔の館のなかでは新たな壮絶バトルの幕が開かれたのであった。
Tobecontinced……
窓の外で巨神と裸の王様。色々あったが、結果は変わらない。すべてはこの男、小鳥遊柏の想定内だった。悠はここに来る。 金剛に叩き潰されて強制的にその身をさらしに来て全ての幕が閉じるのだ。
「よくやったな……金剛。そして、悠。」
終わってもいない喧嘩中の二人にそう吐き捨てた柏だったが、いきなりその額に深い皺が刻まれる。邪魔もの(氷室達)は光臣が抑え、悠は金剛が倒す。自分はここで傍観して終わる。それが筋書きだったのだが……あらぬ来客に、柏の血圧が上がった。
ゆっくりとふり返りそいつを睨みつける。
「なにをしている……匣ぉぉっ?」
「きひひっ。」
格納庫と同時に工場のような造りになっている此処は至るところに非常口がある。そして地下いくつかは地下のエレベーターと直結しているところもあるため車いすに乗った少女が階段や梯子でしか登れない様な所にいくのも不可能ではなかったが……八雲匣がここに現れる筋書きも予定もないはずだった。
幽霊のような少女はいった。
「高みの見物なんてらしくないんじゃないかい?イトコ小鳥遊カシワ?」
「何をしているのだと聞いている。」
柏は足元に転がっている鉄パイプを拾った。質問に答えなければ貴様を貫くという意思表示だ。匣はまるで意に返さず続けた。
「ボクはね……」
「答えないなら死ねっ。」
会話を遮って悪魔は鉄パイプを投げつけた。それは脅しや威嚇ではなくストレートに匣の心臓を狙っている。柏の握力を持って投げられたものはソレがそのまま凶器へと変貌を遂げる。
投槍の如き鉄パイプが突きささろうとしたその時、紅い閃光がソレを叩き落とした。ガィンっと鉄打つ音が格納庫内を反響する。
「っ……おぉっ……痛ってぇ……ハンパねぇな。」
「きっさまぁ……!!」
匣の前に現れた男、特徴的な前髪のオサゲと紅い金属バットわ構えたそいつは赤木皇こと紅だった。奴だけではない。
「やっと会えたな。」
「さっきの借りは返させてもらうぞ。」
和辰千夜に岡崎亮の二人も現れる。さっきまで居なかった三名がここで雁首を揃えていたのだ。
柏ははち切れそうになる血管を額に浮かべていった。
「なんのつもりだ……貴様ら。」
答えたのは匣だった。
「何のつもりも……これがボクの駒だよ。きひひ、従兄カシワはボクが裏切ることを想定していたらしいね。」
「当たり前だ。お前なんぞ信用できるか……どうせ、ハッキングされたのもわざと何だろう。」
車いすの少女は小さく手を打った。正解正解とどこか馬鹿にしたように薄笑いを浮かべている。
「いやぁ、従兄カシワだ。そのとおりだよ。ちなみに古川稲葉だっけ?彼女と彼女の友人はボクを上回ったと思っているようだけど、それは不正解。ぜーぇんぶボクがそうできるように誘導してあげたんだよ。おかげでボクの策はなった。ボクの実験は完成しつつある。」
この言葉には紅たちの顔色も変った。稲葉とその友達は禅の事だろう。その二人が利用されている事までは知らされていなかったらしい。
柏は興味が無いのか吐き捨てるようにいった。
「だから、なんだ?そんな雑魚どもを引き連れてきてどうにかなると思ってるのか?」
「さぁねぇ……ここからは彼ら次第だ。ボクは彼らをここへ連れてくることを約束しただけ。まぁ、結構期待しているんだけどねぇ。さぁ、悪魔は手ごわいよ頑張りたまえ。」
匣は言いたいことだけ言い終わると亮の背中を叩いて自分は登って来たとエレベーターで地下へと戻って、扉を閉めると機動した鉄の箱はゴウンゴウンと音が鳴って下がっていき第四軍の軍師様は安全圏へと逃げ去った。
柏は外で闘っている悠と金剛を流し眼に見たあと残った三人の愚者をひとりひとり睨みつけていく。
「貴様ら……何を唆されたか知らんが……もう、楽に死ねると思うなよ」
摩耶との激闘の末、歩みを止めず悪魔へと近づいた悠は巨人に遮られ、悪魔の館のなかでは新たな壮絶バトルの幕が開かれたのであった。
Tobecontinced……