ー夏休み編ー技と力と策
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「悠、柏はこの中にいる」
「そう……か。なら、ちょっとぶっ飛ばしてくるから。そこ、退いてくれるかな」
「通りたきゃ……どかしてみろよ。力づくで」
やるしかない。このエンカウントは絶対だ。逃げられない、倒さなければ進めない敵。おれは拳を握る。この位置、この距離ならベストだ。必殺の間合い。全力全開(ガチガチ)で龍剄気孔弾針剄をぶち込む。金剛には悪いがこれがやおれのやり方だ。両足の裏から右手の先まで氣を装填していっていると奴がいった。
「撃って来いよ」
「あー?」
金剛は両手を広げて胸を張った。仁王立ち。ガードなんかしねぇぶつけて来いと挑発しているのだ。
「金剛……なんのつもりだ?」
「お前はここに来るまでに大分ダメージを負っている。その龍剄なんたらだって何発も撃てないんだろ。だったら一発撃たせてやる。やってみな。」
舐められてる。この男は完全におれをなめてかかっているのだ。いいだろう。なら、後悔するといい……龍の咆哮に身を震わせて、そのアギトに喰いちぎられてしまえっ。腰を切って溜まりに溜まった氣を右腕へと送り込み、拳を空にぶつけた。空気の壁を圧して圧して圧して……どんどん研ぎ澄まされ鋭利な針と変貌を遂げる。龍がその身を高速でうねり進ませたような空気の摩擦音とともに弾針剄は真っ向一直で立ちふさがる巨人へとぶつかった。
「ぐっ……!!」
超全力全開で打ち込んだ結果、拳の先から二の腕まで中も外も新しい傷を増やした。裂け口から吹き出る血液は瞬時に摩擦で蒸発して生肉を電気のこぎりでミンチにしたような鉄くさい匂いが充満した。同時にプップップップッ……ミカンを入れて売る目の細かいゴムネットを引き千切るような音が足首から太ももまで走る。
「おおおぉぉおぉぉぉぉっ!!!」
放った龍剄気孔の音をかき消さんばりの咆哮。おれの目に映ったのは巨大な山。衝撃を物ともせず、風を遮り強大な壁となり弾き返した。
「……マジかっ。」
「ふしゅぅぅ……。」
極限全力全開フルショットで打ち込んだ弾針剄を真っ向から、その鍛え上げて岩のように固まって筋肉の鎧で受け止めきったのだ。金剛は三度大きく息を吸っては吐いてを繰り返した。痛くないわけがない……が、致命傷ほどでもないらしく呼吸が落ち着くと身体に残っている服だった布を払い落とした。おれと同じ恰好になって巨人はいう。
「流石に……かなり痛てぇ。けど、全然イケるぜ?」
「はは……初体験は痛いもんだからな……っか、絶倫だな。」
冗談どころの騒ぎじゃない。摩耶には龍剄気孔の出鼻を潰されて撃てなくされて封殺。金剛は真正面から弾き飛ばし相殺。おれの必殺技は洗礼琢磨されし技術と圧倒的に鍛え抜かれた筋肉の前に完全に無力化されてしまったのだ。封殺ならまだ体内に蓄えができたが、力押しで相殺されてしまうと同じ手は使えない。あの鎧を貫けるほどおれは気を練ることは例え万全な状態でも無理だった。
ならば……ゼロ距離。弾針剄を腕に乗せて直接あの合金みたいな腹へ叩きこんでやる。摩耶にやられたアレと同じだ。
「はああぁぁ……。」
気を練る。残り少ない気を圧縮し、圧縮する。巨神が動きだす。今度は攻めてくる気なのだろう。好都合、間合いに入った瞬間……どてっ腹を穿つ、やつに殴られるよりも速く。一歩、一歩に大地を揺らしそうな進軍、まだだ、退くな、引きつけろ。ギリギリまで敵を恐れるな、恐れの先へ……。
二人の影が重なるそのとき、おれは叫んでがむしゃらに拳を突き付けた。岩の塊のような硬さがおれの腕突きあたる。
「うおぉぉぉ!!」
「ぐっ……!」
摩耶の使った零距離崩拳+爆発剄は溜めた剄をおれの体内に撃ち込んで爆発させた。それを真似して今おれのやったことは溜めた龍剄を自分の肩で爆発させた。その結果、腕はパイルバンカーの役割を果たして金剛の腹筋をぶち抜いた。
パイルバンカーとは金属製の槍(あるいは杭)を炸薬や電磁力など、爆発的または瞬間的な勢いにより射出し、敵の装甲を打ち抜く近接戦闘装備の事をいう。射出される杭(パイル)は「本体から遠方へ飛翔する弾ではない」と言うところが重要である。刃渡りの長い飛び出しナイフを接近戦で突きつける……土木作業機械「杭打ち機」を想像してくれるといい、あれは「パイルドライバー」と呼ばれる。
「そう……か。なら、ちょっとぶっ飛ばしてくるから。そこ、退いてくれるかな」
「通りたきゃ……どかしてみろよ。力づくで」
やるしかない。このエンカウントは絶対だ。逃げられない、倒さなければ進めない敵。おれは拳を握る。この位置、この距離ならベストだ。必殺の間合い。全力全開(ガチガチ)で龍剄気孔弾針剄をぶち込む。金剛には悪いがこれがやおれのやり方だ。両足の裏から右手の先まで氣を装填していっていると奴がいった。
「撃って来いよ」
「あー?」
金剛は両手を広げて胸を張った。仁王立ち。ガードなんかしねぇぶつけて来いと挑発しているのだ。
「金剛……なんのつもりだ?」
「お前はここに来るまでに大分ダメージを負っている。その龍剄なんたらだって何発も撃てないんだろ。だったら一発撃たせてやる。やってみな。」
舐められてる。この男は完全におれをなめてかかっているのだ。いいだろう。なら、後悔するといい……龍の咆哮に身を震わせて、そのアギトに喰いちぎられてしまえっ。腰を切って溜まりに溜まった氣を右腕へと送り込み、拳を空にぶつけた。空気の壁を圧して圧して圧して……どんどん研ぎ澄まされ鋭利な針と変貌を遂げる。龍がその身を高速でうねり進ませたような空気の摩擦音とともに弾針剄は真っ向一直で立ちふさがる巨人へとぶつかった。
「ぐっ……!!」
超全力全開で打ち込んだ結果、拳の先から二の腕まで中も外も新しい傷を増やした。裂け口から吹き出る血液は瞬時に摩擦で蒸発して生肉を電気のこぎりでミンチにしたような鉄くさい匂いが充満した。同時にプップップップッ……ミカンを入れて売る目の細かいゴムネットを引き千切るような音が足首から太ももまで走る。
「おおおぉぉおぉぉぉぉっ!!!」
放った龍剄気孔の音をかき消さんばりの咆哮。おれの目に映ったのは巨大な山。衝撃を物ともせず、風を遮り強大な壁となり弾き返した。
「……マジかっ。」
「ふしゅぅぅ……。」
極限全力全開フルショットで打ち込んだ弾針剄を真っ向から、その鍛え上げて岩のように固まって筋肉の鎧で受け止めきったのだ。金剛は三度大きく息を吸っては吐いてを繰り返した。痛くないわけがない……が、致命傷ほどでもないらしく呼吸が落ち着くと身体に残っている服だった布を払い落とした。おれと同じ恰好になって巨人はいう。
「流石に……かなり痛てぇ。けど、全然イケるぜ?」
「はは……初体験は痛いもんだからな……っか、絶倫だな。」
冗談どころの騒ぎじゃない。摩耶には龍剄気孔の出鼻を潰されて撃てなくされて封殺。金剛は真正面から弾き飛ばし相殺。おれの必殺技は洗礼琢磨されし技術と圧倒的に鍛え抜かれた筋肉の前に完全に無力化されてしまったのだ。封殺ならまだ体内に蓄えができたが、力押しで相殺されてしまうと同じ手は使えない。あの鎧を貫けるほどおれは気を練ることは例え万全な状態でも無理だった。
ならば……ゼロ距離。弾針剄を腕に乗せて直接あの合金みたいな腹へ叩きこんでやる。摩耶にやられたアレと同じだ。
「はああぁぁ……。」
気を練る。残り少ない気を圧縮し、圧縮する。巨神が動きだす。今度は攻めてくる気なのだろう。好都合、間合いに入った瞬間……どてっ腹を穿つ、やつに殴られるよりも速く。一歩、一歩に大地を揺らしそうな進軍、まだだ、退くな、引きつけろ。ギリギリまで敵を恐れるな、恐れの先へ……。
二人の影が重なるそのとき、おれは叫んでがむしゃらに拳を突き付けた。岩の塊のような硬さがおれの腕突きあたる。
「うおぉぉぉ!!」
「ぐっ……!」
摩耶の使った零距離崩拳+爆発剄は溜めた剄をおれの体内に撃ち込んで爆発させた。それを真似して今おれのやったことは溜めた龍剄を自分の肩で爆発させた。その結果、腕はパイルバンカーの役割を果たして金剛の腹筋をぶち抜いた。
パイルバンカーとは金属製の槍(あるいは杭)を炸薬や電磁力など、爆発的または瞬間的な勢いにより射出し、敵の装甲を打ち抜く近接戦闘装備の事をいう。射出される杭(パイル)は「本体から遠方へ飛翔する弾ではない」と言うところが重要である。刃渡りの長い飛び出しナイフを接近戦で突きつける……土木作業機械「杭打ち機」を想像してくれるといい、あれは「パイルドライバー」と呼ばれる。