ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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電気が非常灯しかついていな薄暗い廊下をゆっくりと進む。
人の気配はまるでない。
本当なら係りや受付なんかがいるはずだが、居ないのは当然だった。
それでも道順を示すプレート通りに進んでいくと分厚そうな扉が見えてきた。
蛇がでるか鬼が出るか……取っ手を掴み扉を勢いよく開いた。
突然カッと目の前が真っ白になり温い風が吹く。
目を細めて前をみると、蛇でも鬼でもなくヒラヒラと一枚の花びらが落ちてくる。
昼間のように明るくい空間。
ビオプラートのなかは植物園になっているとは聞いていたがその光景に悠は状況を忘れて息を飲んだ。
真夏であるはずだが、季節外れの桜が咲いている。
それも一本や二本では無い、見渡す限り桜の樹が立ち並びソメイヨシノや紅桜のが満開になって花びらの雨を降り撒いていた。
「コイツは凄いな…」
悠が中に入ると後からはいってきた三人も同じように驚いて息を飲んだ。
「悠くん、これは…?」
「あぁ、空調なんかを調整して春の花を咲かせてるんだろう。きっと、進めば夏も冬も秋のゾーンもあるはずだ……」
ポカポカと跳ねたくなるような陽気をつくり、花が薫る優雅な夜に騒がしい余興だった。
だが、悠は感じていた紙一重で愚かしさと血なまぐささが薫っているのを……その気配がする方へ向かって歩いていく。
花びらのシャワーのなかを進んでいくと、人影が見えた。
その周りに突き立つ多種多様の武器が桜という美しい物と相反して未知の美しさを際立てる。
悠は今までとは違い気を張らずにその男の前まで歩みを進めた。
「アンタがここの門番てわけか?」
「……」
片側だけ異常に長い奇抜なヘアスタイルをした男はなにも言わない。
それどころか何処か遠くを眺めている。
悠はふと足を止めた。
違和感。
さっきから感じている血なまぐささがこの男からは感じない。
そうして、その瞳にまるで力を感じないのだ。
「おい……アンタ大丈夫か」
悠が駆け寄ろうとすると男はグラリと揺れて力なく倒れた。
その背後に現れた物に目を見開いた。
「なっ……お前…摩耶?」
自分よりはるかに小さい男の子。
他の誰かと見間違うはずがない。
だが、いつもとまるで服装が違っていた。
真っ黒のカンフーパンツに真っ黒のアオザイ、真っ黒のカンフーシューズ…
いつもは白や薄紫などの柔らかい色で決めているはず。
だが、目の前に居る彼は全身黒ずくめの服装だった。そのせいか色白の肌がスゴく際だっている。
摩耶はいつもの優しい微笑みを浮かべていった。
「悠くん。ただいま」
「摩耶、お帰り。中国からは帰国したんだ。けど、どうして?いや、なんでここにいるんだ。それより、この男は…」
「うん、あのね…僕はね。悠君と…闘いに来たんだよ。」
「なに?」
人の気配はまるでない。
本当なら係りや受付なんかがいるはずだが、居ないのは当然だった。
それでも道順を示すプレート通りに進んでいくと分厚そうな扉が見えてきた。
蛇がでるか鬼が出るか……取っ手を掴み扉を勢いよく開いた。
突然カッと目の前が真っ白になり温い風が吹く。
目を細めて前をみると、蛇でも鬼でもなくヒラヒラと一枚の花びらが落ちてくる。
昼間のように明るくい空間。
ビオプラートのなかは植物園になっているとは聞いていたがその光景に悠は状況を忘れて息を飲んだ。
真夏であるはずだが、季節外れの桜が咲いている。
それも一本や二本では無い、見渡す限り桜の樹が立ち並びソメイヨシノや紅桜のが満開になって花びらの雨を降り撒いていた。
「コイツは凄いな…」
悠が中に入ると後からはいってきた三人も同じように驚いて息を飲んだ。
「悠くん、これは…?」
「あぁ、空調なんかを調整して春の花を咲かせてるんだろう。きっと、進めば夏も冬も秋のゾーンもあるはずだ……」
ポカポカと跳ねたくなるような陽気をつくり、花が薫る優雅な夜に騒がしい余興だった。
だが、悠は感じていた紙一重で愚かしさと血なまぐささが薫っているのを……その気配がする方へ向かって歩いていく。
花びらのシャワーのなかを進んでいくと、人影が見えた。
その周りに突き立つ多種多様の武器が桜という美しい物と相反して未知の美しさを際立てる。
悠は今までとは違い気を張らずにその男の前まで歩みを進めた。
「アンタがここの門番てわけか?」
「……」
片側だけ異常に長い奇抜なヘアスタイルをした男はなにも言わない。
それどころか何処か遠くを眺めている。
悠はふと足を止めた。
違和感。
さっきから感じている血なまぐささがこの男からは感じない。
そうして、その瞳にまるで力を感じないのだ。
「おい……アンタ大丈夫か」
悠が駆け寄ろうとすると男はグラリと揺れて力なく倒れた。
その背後に現れた物に目を見開いた。
「なっ……お前…摩耶?」
自分よりはるかに小さい男の子。
他の誰かと見間違うはずがない。
だが、いつもとまるで服装が違っていた。
真っ黒のカンフーパンツに真っ黒のアオザイ、真っ黒のカンフーシューズ…
いつもは白や薄紫などの柔らかい色で決めているはず。
だが、目の前に居る彼は全身黒ずくめの服装だった。そのせいか色白の肌がスゴく際だっている。
摩耶はいつもの優しい微笑みを浮かべていった。
「悠くん。ただいま」
「摩耶、お帰り。中国からは帰国したんだ。けど、どうして?いや、なんでここにいるんだ。それより、この男は…」
「うん、あのね…僕はね。悠君と…闘いに来たんだよ。」
「なに?」