ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「撤退だ!!撤退!のびてる奴らを引っ張っていけ!!」
野太い号令とともに迷彩の軍服に身を包んだ屈強そうな男たちは武器を収めて闇夜の森に四散する。
迷いのない統一のとれた行動は一端の軍人だ。
一気に静けさに包まれた林道は土埃と汗と血のまじった戦場のようなにおいと熱気がこもっていた。
抜き身の日本刀のように殺気立ったままのマツリはペッと唾を吐き出す。
口の中が切れてるのかうっすらと唾液には血が交じっていた。
「けっ、もう終いかよ。」
マツリの後ろでため息が聞こえる。
「……十分だろ。向こうには数の利があるんだ。アレ以上続けても時間がたてばたつだけ、こちらが不利になる。それに……もう弾が無いんじゃないのか?」
宮塚は地面に転がっている空っぽのマガジンをバスケットシューズの爪先で蹴る。
どれだけ持ってきていて消費したのかは解らないがバックはペチャンコになっていた。
「うるせぇ。まだ、余裕綽々だっーの!」
イライラした様子で空っぽのマガジンを蹴り飛ばし続けている。回収する気はさらさら無いらしい。
宮塚は深くため息をついた。
マツリがキレやすいのはいつもの事だが、この蒸し暑い空間でイライラされるとたまったものじゃないと口には出さずにいる。
「……紅が戻ってこないがどうする?」
マツリはバリバリと頭をかいた。
宮塚のほうに振り返ってどーでも良さそうな表情でいった。
「ほっとけ、どうせ迷子だろ。」
「……だな。じゃあどうする適当に身を隠すか?」
絶対断る!っとマツリは叫んだ。
「なら、もう勝手に……炎、ふたり近づいてる。」
「ぁん?」
黒が支配する林道に人の気配はなかった。
だが、二つの人影が揺れて肉眼でも確認できる距離にまで近づいてきた。
くせ毛頭の男でダークグリーンのサマーコートは改造品なのかポケットが無数についてて、中着の白いブラウスシャツはヨレヨレでだらしなくすそがでている。
下はコートと同じ色のズボンで靴はジャングルブーツ。
もうひとりは金髪で細い針みたいな髪質。
ツナギに似たまず既製品ではない黒い着衣をきている。
くせ毛頭がいった。
「おや、どうも気づかれちまったみたいだな…どうする?」
金髪はどこを見ているかわかない目で空虚を捉えながらいった。
「目のまえに対峙して気が付いていないわけがないでしょう。三人と報告があったが……まぁ、この二人を拘束しておけば問題ない…でしょう。うん。」
「街の喧嘩自慢相手ってのは気が引けるんだけど。これもお仕事か……仕方ないね。」
マツリはわかりやすくブチ切れた。
「テメェら…!!ぶっ殺すぞ!この野郎……どっちがあいてだコんぐっ?!!」
宮塚は飛びかかりそうになるマツリの口を手で塞いで制した。
マツリは殺しそうな目で睨みつけたが、宮塚は無視して内の敵意ではなく、対立している敵意にいった。
「そっちの目的は?」
金髪がいった。
「足止めだね。うん。」
野太い号令とともに迷彩の軍服に身を包んだ屈強そうな男たちは武器を収めて闇夜の森に四散する。
迷いのない統一のとれた行動は一端の軍人だ。
一気に静けさに包まれた林道は土埃と汗と血のまじった戦場のようなにおいと熱気がこもっていた。
抜き身の日本刀のように殺気立ったままのマツリはペッと唾を吐き出す。
口の中が切れてるのかうっすらと唾液には血が交じっていた。
「けっ、もう終いかよ。」
マツリの後ろでため息が聞こえる。
「……十分だろ。向こうには数の利があるんだ。アレ以上続けても時間がたてばたつだけ、こちらが不利になる。それに……もう弾が無いんじゃないのか?」
宮塚は地面に転がっている空っぽのマガジンをバスケットシューズの爪先で蹴る。
どれだけ持ってきていて消費したのかは解らないがバックはペチャンコになっていた。
「うるせぇ。まだ、余裕綽々だっーの!」
イライラした様子で空っぽのマガジンを蹴り飛ばし続けている。回収する気はさらさら無いらしい。
宮塚は深くため息をついた。
マツリがキレやすいのはいつもの事だが、この蒸し暑い空間でイライラされるとたまったものじゃないと口には出さずにいる。
「……紅が戻ってこないがどうする?」
マツリはバリバリと頭をかいた。
宮塚のほうに振り返ってどーでも良さそうな表情でいった。
「ほっとけ、どうせ迷子だろ。」
「……だな。じゃあどうする適当に身を隠すか?」
絶対断る!っとマツリは叫んだ。
「なら、もう勝手に……炎、ふたり近づいてる。」
「ぁん?」
黒が支配する林道に人の気配はなかった。
だが、二つの人影が揺れて肉眼でも確認できる距離にまで近づいてきた。
くせ毛頭の男でダークグリーンのサマーコートは改造品なのかポケットが無数についてて、中着の白いブラウスシャツはヨレヨレでだらしなくすそがでている。
下はコートと同じ色のズボンで靴はジャングルブーツ。
もうひとりは金髪で細い針みたいな髪質。
ツナギに似たまず既製品ではない黒い着衣をきている。
くせ毛頭がいった。
「おや、どうも気づかれちまったみたいだな…どうする?」
金髪はどこを見ているかわかない目で空虚を捉えながらいった。
「目のまえに対峙して気が付いていないわけがないでしょう。三人と報告があったが……まぁ、この二人を拘束しておけば問題ない…でしょう。うん。」
「街の喧嘩自慢相手ってのは気が引けるんだけど。これもお仕事か……仕方ないね。」
マツリはわかりやすくブチ切れた。
「テメェら…!!ぶっ殺すぞ!この野郎……どっちがあいてだコんぐっ?!!」
宮塚は飛びかかりそうになるマツリの口を手で塞いで制した。
マツリは殺しそうな目で睨みつけたが、宮塚は無視して内の敵意ではなく、対立している敵意にいった。
「そっちの目的は?」
金髪がいった。
「足止めだね。うん。」