ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「それは…どーゆうアレだ?」
「簡単にいえば衰退と繁栄ですよ。前にも少し話しましたけど、今の次代武家は昔ほどの威光はありません。それは鳥居家も同じで、本家は収縮する一方だったらしいです。それと同時に分家は本家を見か切って次代に合わせバラバラに成長を遂げたそうです。」
そこで話を切って。
コマリは俺の胸から肩にたすき掛けの形で包帯を巻き固定バンドで止めた。
応急措置どころか本格的な治療だ。
「肩の傷が一番深かったですけど違和感はありませんか?」
腕を回したり、伸ばしたりしてみた。
多少の痛みはあるけど動き自体にはなんの問題もない。
俺は大丈夫と笑顔でいった。コマリは良かったですっと安心したような笑顔で返してくれる。
額には汗のたまが浮かんでいた本当に真剣にやってくれたみたいだ。
「悠、ほら服。」
紅から受け取ったインナーはジットリしていた。
いくら運動用に優れてるといっても生乾き状態で着るのは少し気持ち悪かったが今から替えの着替えを取りにいくことはできないので仕方ない。
「それで、分家と争いが?」
「いいえ、イシュミト君が本家当主になってすぐに分家の中でも信頼していた鳳さんに弟子入りしたんです。」
「…なんとなく動きが似てると思ったよ。っか、あの人もやっぱ凄いんだな。」
コマリはアレだけあった治療用具をもう片付け終えていた。
やっぱドラえもんか?
「十神将の方は皆さん凄いですよ。また、鳳さんは生まれが本家の血筋なら確実今の頂点に立てる技量があると噂された方です。それを凌駕する程の才気を見せたのがイシュミト君で…。鳳さんはその実力を気に入りすぐに弟子をやめさせて本家当主と分家当主として協定を結んだらしいです。本家の再建に力を注ぐなら他の分家のことは鳳さんが纏めるっと……ここまでが私の知ってる事です。」
うなずく俺の横で紅は右、左へと頭を振っていた。
オサゲが振り子のように揺れている。
「うーん…いまいち解らないな。悠はわかったのか?」
「概ねはな。簡単にいったら金も権力もあるうちは親戚だからって仲良くして、力が無くなったら相手にしなくなった。って訳だ。」
胸くその悪い親類がいるのはどこも同じだと思った。けど、イシュミトの評価はかなり高くなっていた。
正々堂々と再建を進めてちゃんと当主という立場を両立してるからな。
俺は自分の自由のために邪魔な親類を潰して、終わったら全部を投げ出した……まぁ、もとから背負う気も無かったんだけど。
「それじゃあ…柏の旦那との関係は?」
「さぁ、それは俺にも検討がつかない。コマリは?」
「私も解りません。ただ…小鳥遊家も武術界で有名なので十神将の方々と面識があっても変じゃないです。」
ふむ、確かに柏も一応は小鳥遊流の継承者じゃああるけど基本的に社交的なことは梔姉さんが受けてるはずだ。
微妙にひっかかりは残ったが俺は納得することにした。
「簡単にいえば衰退と繁栄ですよ。前にも少し話しましたけど、今の次代武家は昔ほどの威光はありません。それは鳥居家も同じで、本家は収縮する一方だったらしいです。それと同時に分家は本家を見か切って次代に合わせバラバラに成長を遂げたそうです。」
そこで話を切って。
コマリは俺の胸から肩にたすき掛けの形で包帯を巻き固定バンドで止めた。
応急措置どころか本格的な治療だ。
「肩の傷が一番深かったですけど違和感はありませんか?」
腕を回したり、伸ばしたりしてみた。
多少の痛みはあるけど動き自体にはなんの問題もない。
俺は大丈夫と笑顔でいった。コマリは良かったですっと安心したような笑顔で返してくれる。
額には汗のたまが浮かんでいた本当に真剣にやってくれたみたいだ。
「悠、ほら服。」
紅から受け取ったインナーはジットリしていた。
いくら運動用に優れてるといっても生乾き状態で着るのは少し気持ち悪かったが今から替えの着替えを取りにいくことはできないので仕方ない。
「それで、分家と争いが?」
「いいえ、イシュミト君が本家当主になってすぐに分家の中でも信頼していた鳳さんに弟子入りしたんです。」
「…なんとなく動きが似てると思ったよ。っか、あの人もやっぱ凄いんだな。」
コマリはアレだけあった治療用具をもう片付け終えていた。
やっぱドラえもんか?
「十神将の方は皆さん凄いですよ。また、鳳さんは生まれが本家の血筋なら確実今の頂点に立てる技量があると噂された方です。それを凌駕する程の才気を見せたのがイシュミト君で…。鳳さんはその実力を気に入りすぐに弟子をやめさせて本家当主と分家当主として協定を結んだらしいです。本家の再建に力を注ぐなら他の分家のことは鳳さんが纏めるっと……ここまでが私の知ってる事です。」
うなずく俺の横で紅は右、左へと頭を振っていた。
オサゲが振り子のように揺れている。
「うーん…いまいち解らないな。悠はわかったのか?」
「概ねはな。簡単にいったら金も権力もあるうちは親戚だからって仲良くして、力が無くなったら相手にしなくなった。って訳だ。」
胸くその悪い親類がいるのはどこも同じだと思った。けど、イシュミトの評価はかなり高くなっていた。
正々堂々と再建を進めてちゃんと当主という立場を両立してるからな。
俺は自分の自由のために邪魔な親類を潰して、終わったら全部を投げ出した……まぁ、もとから背負う気も無かったんだけど。
「それじゃあ…柏の旦那との関係は?」
「さぁ、それは俺にも検討がつかない。コマリは?」
「私も解りません。ただ…小鳥遊家も武術界で有名なので十神将の方々と面識があっても変じゃないです。」
ふむ、確かに柏も一応は小鳥遊流の継承者じゃああるけど基本的に社交的なことは梔姉さんが受けてるはずだ。
微妙にひっかかりは残ったが俺は納得することにした。