ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「じゃあ、悠くんの手当てしましょう。本当ならすぐにでも病院でちゃんとした治療を受けるべきですけど……」
コマリは上目使いに見た。俺と紅は顔を見合わせていった。
「柏のツラに一発入れるまでは病院なんかいくかよ。」
「嬢ちゃん。諦めなってコイツ頑固だから言い出したら死んでも意見曲げねぇよ。」
ガーゼの束に消毒液を染み込ませながら、ですよねっと飽きれた笑い顔をする。
「じゃあ、座って上着脱いでください。」
上着とインナーをいっぺんに脱いでそれを紅に預ける。
力一杯雑巾みたいに絞ってくれてびしゃびしゃと水が滴る。
俺の胸元には蒸しパンに指を突き刺したような穴が三つと肩に一つ穴が出来ていた。
紅は少しだけ顔をしかめた、痛々しいというかグロイ。
コマリは傷口を見ていった。
「水と泥の弾だから、中に残ってないとは思いますけど雑菌が入ってるといけないので傷の中を消毒します。かなり痛いですから……いいですね?」
傷の回りをガーゼで拭ったあと、なにかの液体に浸された綿玉の入った小瓶と細長いピンセット。
へんてつのない治療用具だが、アレで今から俺の傷口をかき回されるかと思うとゾッとした。
まだ、イシュミトの弾の方が怖くないかもしれない。
「はい、やりますよ~。」
……いじくり回されるのを見ている勇気が無かったので俺は視線を身体からはずした。
いっとくがヘタレではない。
気をそらしたいので紅の方を見る。
「悠、いま話して平気か?」
「ウェルカムだ。どんどん話せ、さぁ話せ。気を紛らわさせろ。」
今なら抱き締めてキスをしてやってもいい。
紅はコマリを挟んで俺の前に座った。
ケツが水に濡れないようにヤンキー座りだ。
「さっきのヤツ、俺らとさほど変わんない歳っぽかったけど、柏の旦那の仲間か?」
「わからん。柏は手下は使うけど仲間とかは持たない主義だ。ただ、鳥居ったら……。」
俺は言葉をきった。
鍛練に参加してくれてさんざん扱いてくれた、鳥居鳳の姉さん(?)。
あの年齢不詳の超乳と苗字が同じだ…。
胸の穴に綿玉をぐりぐりさせながらコマリがいった。ものすごく滲みる…。
「悠さんはもう気づいていると思いますけどイシュミト君は鳥居鳳さんの親戚筋です。現在鳥居本家を納めてるのがイシュミト君。それ以外の分家を纏めていらしゃるのが鳳さんです。」
どうやら、コマリはイシュミトと面識があって、内部事情も知っているようだ。俺はヒリヒリとする痛みに耐えながら聞いた。
「もう少し聞かせてくれるかアイツのこと。」
コマリは小さくうなづいた。
「私も詳しくは知りませんが、鳥居本家で残っているのはイシュミト君だけらしいんです。」
俺は紅と目を合わせて、一緒に首を傾げた。
なんだか、ゼンマイ仕掛けの人形になったように息ぴったりだったのが気持ち悪かった。
コマリは上目使いに見た。俺と紅は顔を見合わせていった。
「柏のツラに一発入れるまでは病院なんかいくかよ。」
「嬢ちゃん。諦めなってコイツ頑固だから言い出したら死んでも意見曲げねぇよ。」
ガーゼの束に消毒液を染み込ませながら、ですよねっと飽きれた笑い顔をする。
「じゃあ、座って上着脱いでください。」
上着とインナーをいっぺんに脱いでそれを紅に預ける。
力一杯雑巾みたいに絞ってくれてびしゃびしゃと水が滴る。
俺の胸元には蒸しパンに指を突き刺したような穴が三つと肩に一つ穴が出来ていた。
紅は少しだけ顔をしかめた、痛々しいというかグロイ。
コマリは傷口を見ていった。
「水と泥の弾だから、中に残ってないとは思いますけど雑菌が入ってるといけないので傷の中を消毒します。かなり痛いですから……いいですね?」
傷の回りをガーゼで拭ったあと、なにかの液体に浸された綿玉の入った小瓶と細長いピンセット。
へんてつのない治療用具だが、アレで今から俺の傷口をかき回されるかと思うとゾッとした。
まだ、イシュミトの弾の方が怖くないかもしれない。
「はい、やりますよ~。」
……いじくり回されるのを見ている勇気が無かったので俺は視線を身体からはずした。
いっとくがヘタレではない。
気をそらしたいので紅の方を見る。
「悠、いま話して平気か?」
「ウェルカムだ。どんどん話せ、さぁ話せ。気を紛らわさせろ。」
今なら抱き締めてキスをしてやってもいい。
紅はコマリを挟んで俺の前に座った。
ケツが水に濡れないようにヤンキー座りだ。
「さっきのヤツ、俺らとさほど変わんない歳っぽかったけど、柏の旦那の仲間か?」
「わからん。柏は手下は使うけど仲間とかは持たない主義だ。ただ、鳥居ったら……。」
俺は言葉をきった。
鍛練に参加してくれてさんざん扱いてくれた、鳥居鳳の姉さん(?)。
あの年齢不詳の超乳と苗字が同じだ…。
胸の穴に綿玉をぐりぐりさせながらコマリがいった。ものすごく滲みる…。
「悠さんはもう気づいていると思いますけどイシュミト君は鳥居鳳さんの親戚筋です。現在鳥居本家を納めてるのがイシュミト君。それ以外の分家を纏めていらしゃるのが鳳さんです。」
どうやら、コマリはイシュミトと面識があって、内部事情も知っているようだ。俺はヒリヒリとする痛みに耐えながら聞いた。
「もう少し聞かせてくれるかアイツのこと。」
コマリは小さくうなづいた。
「私も詳しくは知りませんが、鳥居本家で残っているのはイシュミト君だけらしいんです。」
俺は紅と目を合わせて、一緒に首を傾げた。
なんだか、ゼンマイ仕掛けの人形になったように息ぴったりだったのが気持ち悪かった。