ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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気がついた時には悠が消えた。
その存在を二人が捉えた時には目の前だった。
少なくとも5メートル以上は離れた場所に居たのに一瞬にして紅の前に移動していた。
咆哮をあげながら悠は打ち付けるように拳を振り下ろす。
ダートを粉々に砕きバンッと何かが破裂して砂煙と水が吹き上がった。
「っ…」「きゃっ!」
紅は砂ぼこりに飲まれないようにコマリを背負ったまま後ろに跳ねた。
砂塵が晴れてうっすらと見える後ろ姿は悠、それに対面している誰かがいった。
「九頭竜の龍剄気孔・赤龍、夏喜の縮地…やっと本性が出てきたね。」
「……。」
二人の間でバシャバシャとスプリンクラーが壊れて水がふき上がっている。
「安心したよ。弱い者イジメみたいでテンションが上がらなかったんだ。そうだ…自己紹介が遅れたね。鳥居本家現当主、鳥居弩躬(とりいいしゅみと)。罷(まか)りて候(そうろう)。」
ッギギギギギっと手弓を構えるイシュミト。
右手をひき、左腕を縦に構える悠。
「弾針勁か…この距離はお互いに必殺の間合いというわけだ。いざっ!」
ヒュッ!
ゴッ!
ッッドッッッ!
ダートと勁弾がぶつかり合った。
地面に広がる水溜まりが破裂して水の幕が二人を包み抜ける。
威力は拮抗。
イシュミトは第二の矢を目にも止まらぬ動きでセットする。
構えから発射まで二秒もかからない。
第二射が放たれる前に悠は跳んだ。空中で身体を捻り、拳を打つ。
ゴンッ!っと空気が破裂し弾針勁がイシュミトに直撃した。
ドオッ!
今まででもっとも大きな衝撃と共に水が爆発した。
コマリと紅はただ茫然と二人の闘いを傍観していた。バラバラと水滴が自分にかかるのも気にせずにいった。
「す…凄い。弾針勁の二連撃。」
「ちょいまち、嬢ちゃんまだだ!」
「そんな?!直撃だったのに!!」
オオッ!
叫び声の先に見えたのは無傷のイシュミト。
気合いを入れるように両腕を振り広げて威嚇する。
この弓は同時に鎧。あらゆる衝撃を吸収・分散する。地雷処理車にも使われる特殊ゴム。
イシュミトはいった。
「君は僕を追い詰めていたつもりかもしれないが……逆だ。君がこの状況に『誘い込まれた』時点で勝負はついた。」
その言葉の意味に気がついたのはコマリだった。
「っ!ダメ!悠君!そこから離れて!」
「嬢ちゃんどういうことだ!」
「夏喜の縮地も龍剄気孔・赤龍も、力は地の力なんです!」
地面のないところ、水があるところだとせっかくの氣能(ちから)も使えない。
ドッ!ドッ!ドッ!
「っ?!」
「「!?」」
悠の胸にの辺りに三つの穴が開いた。
ダートではない何かを射たれ、口から血を吹きだす。
「これはケンカじゃない。戦(いくさ)だ。」
その存在を二人が捉えた時には目の前だった。
少なくとも5メートル以上は離れた場所に居たのに一瞬にして紅の前に移動していた。
咆哮をあげながら悠は打ち付けるように拳を振り下ろす。
ダートを粉々に砕きバンッと何かが破裂して砂煙と水が吹き上がった。
「っ…」「きゃっ!」
紅は砂ぼこりに飲まれないようにコマリを背負ったまま後ろに跳ねた。
砂塵が晴れてうっすらと見える後ろ姿は悠、それに対面している誰かがいった。
「九頭竜の龍剄気孔・赤龍、夏喜の縮地…やっと本性が出てきたね。」
「……。」
二人の間でバシャバシャとスプリンクラーが壊れて水がふき上がっている。
「安心したよ。弱い者イジメみたいでテンションが上がらなかったんだ。そうだ…自己紹介が遅れたね。鳥居本家現当主、鳥居弩躬(とりいいしゅみと)。罷(まか)りて候(そうろう)。」
ッギギギギギっと手弓を構えるイシュミト。
右手をひき、左腕を縦に構える悠。
「弾針勁か…この距離はお互いに必殺の間合いというわけだ。いざっ!」
ヒュッ!
ゴッ!
ッッドッッッ!
ダートと勁弾がぶつかり合った。
地面に広がる水溜まりが破裂して水の幕が二人を包み抜ける。
威力は拮抗。
イシュミトは第二の矢を目にも止まらぬ動きでセットする。
構えから発射まで二秒もかからない。
第二射が放たれる前に悠は跳んだ。空中で身体を捻り、拳を打つ。
ゴンッ!っと空気が破裂し弾針勁がイシュミトに直撃した。
ドオッ!
今まででもっとも大きな衝撃と共に水が爆発した。
コマリと紅はただ茫然と二人の闘いを傍観していた。バラバラと水滴が自分にかかるのも気にせずにいった。
「す…凄い。弾針勁の二連撃。」
「ちょいまち、嬢ちゃんまだだ!」
「そんな?!直撃だったのに!!」
オオッ!
叫び声の先に見えたのは無傷のイシュミト。
気合いを入れるように両腕を振り広げて威嚇する。
この弓は同時に鎧。あらゆる衝撃を吸収・分散する。地雷処理車にも使われる特殊ゴム。
イシュミトはいった。
「君は僕を追い詰めていたつもりかもしれないが……逆だ。君がこの状況に『誘い込まれた』時点で勝負はついた。」
その言葉の意味に気がついたのはコマリだった。
「っ!ダメ!悠君!そこから離れて!」
「嬢ちゃんどういうことだ!」
「夏喜の縮地も龍剄気孔・赤龍も、力は地の力なんです!」
地面のないところ、水があるところだとせっかくの氣能(ちから)も使えない。
ドッ!ドッ!ドッ!
「っ?!」
「「!?」」
悠の胸にの辺りに三つの穴が開いた。
ダートではない何かを射たれ、口から血を吹きだす。
「これはケンカじゃない。戦(いくさ)だ。」