ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「よかった…。亮…ごめん…俺…」
「げほっ…ごほっ…はぁ…っ…はぁ…なに…ごほっ…謝ってる…げっ…ともきこそ…見つからなくて…よかったな。」
亮は真っ赤に染まった歯を見せて無理やり笑った。
俺はどうしょうもない気持ちでいっぱいだった。
なにもできなかった自分が情けない。
「…見逃してくれた…。」
さっき、隠れるのが間に合わなかった俺はハッキリと目があっていた。
けど、金剛さんは黙っててくれた。
「そ…はぁ…っか。…俺をやった…ごほっ…奴は…どんなだった?」
俺は出来るだけ細かく容姿を伝えた。
身長は柏さんと同じぐらい。かなり細身。手足が長かった。ホウキみたいな髪型。
「それで…武器は刀。あれは日本刀とかじゃないと思う。普通に俺の身長よりでかかったし…あんな長いのは見たことない。」
「っ…そのドデカイ刀の鞘で殴られたのか。くそっ、全然相手にされなかった。俺は役たたずかよ!」
亮は何度も床を叩きつけた。
ベコベコと凹むたびに拳が傷ついて血が落ちる。
俺は止めなかった。
いや、やり場のない怒りを無理やり吐き出している姿を止めるのは無理だった。
「くそっ……。」
「亮、落ちつ…」
「落ち着けるか!意気揚々と対面して、なにもできなかったんだぞ!相手にもされずにこの様だ!結局、アイツのいったとおりなんだよ俺は悠の…」
「いい加減にしろよ!それ以上いったら本気で怒るぞ。お前は悠の友達じゃないのかよ。悠は負けたからって役立たずだの何だのいう奴じゃないの知ってるだろ。そうやって卑屈になってどうすんだよ。」
俺は亮の肩をつかんでいった。
何故だがわからないけど悔しくて仕方ない。
くそ、なんで俺が泣きそうにならなきゃならないんだ。
「……ともき、悪い。そうだよな、泣き言なんかいってる場合じゃないよな。けど、俺にもまだ出来ることがあるかな?」
ヨロヨロと立ち上がる亮に肩を貸しながら俺はいった。
「俺にもじゃなくて俺たちにもだろ。歩けるか?」
やれる事ならある。
今わかってる情報を悠に伝えることだ。
とりあえず上に戻ろうとしてると着信音が鳴った。
俺はズボンのポケットから携帯を抜いた。
非通知表示。
だが、なにか妙な予感がしてすぐに出た。
「…もしもし?…え、なんで……あ、あぁ。みんなバラバラだ。亮と一緒にいる。悠の居場所は……」
亮はこっちを見た。
どうやら電話相手が気になるらしい。
俺は電話を切っていった。
「亮、上にいこう。」
「どうしたんだ。っか、今の電話の相手は誰だ?」
「詳しいことは俺もまだハッキリしないんだけど、進みながら話すよ。急ごう。もしかしたら、柏さんに一泡吹かせられるかもしれないぞ。」
「げほっ…ごほっ…はぁ…っ…はぁ…なに…ごほっ…謝ってる…げっ…ともきこそ…見つからなくて…よかったな。」
亮は真っ赤に染まった歯を見せて無理やり笑った。
俺はどうしょうもない気持ちでいっぱいだった。
なにもできなかった自分が情けない。
「…見逃してくれた…。」
さっき、隠れるのが間に合わなかった俺はハッキリと目があっていた。
けど、金剛さんは黙っててくれた。
「そ…はぁ…っか。…俺をやった…ごほっ…奴は…どんなだった?」
俺は出来るだけ細かく容姿を伝えた。
身長は柏さんと同じぐらい。かなり細身。手足が長かった。ホウキみたいな髪型。
「それで…武器は刀。あれは日本刀とかじゃないと思う。普通に俺の身長よりでかかったし…あんな長いのは見たことない。」
「っ…そのドデカイ刀の鞘で殴られたのか。くそっ、全然相手にされなかった。俺は役たたずかよ!」
亮は何度も床を叩きつけた。
ベコベコと凹むたびに拳が傷ついて血が落ちる。
俺は止めなかった。
いや、やり場のない怒りを無理やり吐き出している姿を止めるのは無理だった。
「くそっ……。」
「亮、落ちつ…」
「落ち着けるか!意気揚々と対面して、なにもできなかったんだぞ!相手にもされずにこの様だ!結局、アイツのいったとおりなんだよ俺は悠の…」
「いい加減にしろよ!それ以上いったら本気で怒るぞ。お前は悠の友達じゃないのかよ。悠は負けたからって役立たずだの何だのいう奴じゃないの知ってるだろ。そうやって卑屈になってどうすんだよ。」
俺は亮の肩をつかんでいった。
何故だがわからないけど悔しくて仕方ない。
くそ、なんで俺が泣きそうにならなきゃならないんだ。
「……ともき、悪い。そうだよな、泣き言なんかいってる場合じゃないよな。けど、俺にもまだ出来ることがあるかな?」
ヨロヨロと立ち上がる亮に肩を貸しながら俺はいった。
「俺にもじゃなくて俺たちにもだろ。歩けるか?」
やれる事ならある。
今わかってる情報を悠に伝えることだ。
とりあえず上に戻ろうとしてると着信音が鳴った。
俺はズボンのポケットから携帯を抜いた。
非通知表示。
だが、なにか妙な予感がしてすぐに出た。
「…もしもし?…え、なんで……あ、あぁ。みんなバラバラだ。亮と一緒にいる。悠の居場所は……」
亮はこっちを見た。
どうやら電話相手が気になるらしい。
俺は電話を切っていった。
「亮、上にいこう。」
「どうしたんだ。っか、今の電話の相手は誰だ?」
「詳しいことは俺もまだハッキリしないんだけど、進みながら話すよ。急ごう。もしかしたら、柏さんに一泡吹かせられるかもしれないぞ。」