ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「ぁ…っ…ぅ…」
銀色の床に赤いまだらを彩っている液体は自分の血…口からでている?
殴られたのか?
広がる鉄の味と痛みで亮はやっと自分が床に倒れてしまったことを理解する。
なにをされたのかは判らない。そのままではいられないとヨロヨロと立ち上がる。
だが、目に見える世界はぐにゃぐにゃぐにゃぐにゃと歪み動いていた。
顎をやられたらしく脳が揺れている。
揺れる世界に見えるのは柏と…さっきは居なかったもうひとりの誰か…。悪魔がいった。
「立ったか…。光臣。」
このダメージの回復には時間がかかる。
だが、後退はもう無理だ。亮は残る力で拳を握り前に出る。
「終らせます」
ザシュ!
長い棒のような物が亮の喉を潰した。
ぎゅ…っと蛙でも踏み潰したような声漏らして棒が倒れるように崩れ落ちた。
悪魔は髪の毛をつかんで頭を持ち上げる。
「岡崎…ダメだぜ。敵に対面したらすぐに殺らやないとな……。お前に足りないのは実践経験と覚悟だよ。」
意識の無い亮にはもちろん聞こえていない。
悪魔はそれを言い終わると無造作に髪の毛を離した。
スッと黒い棒の先が伸びて亮の頭をこつく。
男はいった。
「柏さま、トドメを刺しておきますか?」
「ほっとけ、そいつはリタイアだ。それより……そこのトイレに誰かいないか?」
俺の身体はビクリと跳ねた。まるでまな板におかれた魚だ。
口を押さえて個室に隠れようと後ずさる。
ガチャンっとドアが開いた。
壊れるんじゃないかと思うほど乱暴に…。
悪魔の声が聞こえる。
「どーだ、誰かいたか?」
「……あぁ、居る。兵が倒れてる。亮にやられたんじゃないか。」
倒れてる大柄の兵士を軽々と担いで金剛は出ていく。
微かに開いたドアの隙間から会話が聞こえる。
まだ、悪魔一行は近くに居るようだ。
「へぇ…これストマック(胃)を一撃でやられてるわね。そこのトゲ頭のボウヤがやったの?」
「多分そうやろな。どないします?」
「雑魚に用は無い、捨てとけ。そろそろ悠にメッセージが届くはずだ。そうしたら作戦通りに動け。エリアBまで全指揮はマリアンと空に任す。Δチームは退かせろ。Ω(オメガ)チームにAAAの残りを出せ、それとお前らのオモチャの実験をすればいい。金剛と光臣は俺についてこい。」
「ハッ、了解しました。」
「わかった。」
「柏さん、オモチャはひどいっすわ。うちらの最高傑作ですよ?」
「ふふふ、いいじゃない。実験、うふふふ。実験は大好きよ。」
足音が二つに分かれて遠ざかっていく。
完全に無音になっても数分は出ていけなかった。
おそるおそるドアを開けて俺は倒れてる亮に駆け寄って名前を呼んだ。
口からは血泡がこぼれて顎と喉に青紫のアザができていて死んでるんじゃないかとゾッとした。
「亮、亮!おい、大丈夫か!亮!」
「っ……ぅ…はっ…ぁ…」
ゲホゲホと血痰を吐き出してゼェゼェと息苦しそうにするが意識を取り戻した。
銀色の床に赤いまだらを彩っている液体は自分の血…口からでている?
殴られたのか?
広がる鉄の味と痛みで亮はやっと自分が床に倒れてしまったことを理解する。
なにをされたのかは判らない。そのままではいられないとヨロヨロと立ち上がる。
だが、目に見える世界はぐにゃぐにゃぐにゃぐにゃと歪み動いていた。
顎をやられたらしく脳が揺れている。
揺れる世界に見えるのは柏と…さっきは居なかったもうひとりの誰か…。悪魔がいった。
「立ったか…。光臣。」
このダメージの回復には時間がかかる。
だが、後退はもう無理だ。亮は残る力で拳を握り前に出る。
「終らせます」
ザシュ!
長い棒のような物が亮の喉を潰した。
ぎゅ…っと蛙でも踏み潰したような声漏らして棒が倒れるように崩れ落ちた。
悪魔は髪の毛をつかんで頭を持ち上げる。
「岡崎…ダメだぜ。敵に対面したらすぐに殺らやないとな……。お前に足りないのは実践経験と覚悟だよ。」
意識の無い亮にはもちろん聞こえていない。
悪魔はそれを言い終わると無造作に髪の毛を離した。
スッと黒い棒の先が伸びて亮の頭をこつく。
男はいった。
「柏さま、トドメを刺しておきますか?」
「ほっとけ、そいつはリタイアだ。それより……そこのトイレに誰かいないか?」
俺の身体はビクリと跳ねた。まるでまな板におかれた魚だ。
口を押さえて個室に隠れようと後ずさる。
ガチャンっとドアが開いた。
壊れるんじゃないかと思うほど乱暴に…。
悪魔の声が聞こえる。
「どーだ、誰かいたか?」
「……あぁ、居る。兵が倒れてる。亮にやられたんじゃないか。」
倒れてる大柄の兵士を軽々と担いで金剛は出ていく。
微かに開いたドアの隙間から会話が聞こえる。
まだ、悪魔一行は近くに居るようだ。
「へぇ…これストマック(胃)を一撃でやられてるわね。そこのトゲ頭のボウヤがやったの?」
「多分そうやろな。どないします?」
「雑魚に用は無い、捨てとけ。そろそろ悠にメッセージが届くはずだ。そうしたら作戦通りに動け。エリアBまで全指揮はマリアンと空に任す。Δチームは退かせろ。Ω(オメガ)チームにAAAの残りを出せ、それとお前らのオモチャの実験をすればいい。金剛と光臣は俺についてこい。」
「ハッ、了解しました。」
「わかった。」
「柏さん、オモチャはひどいっすわ。うちらの最高傑作ですよ?」
「ふふふ、いいじゃない。実験、うふふふ。実験は大好きよ。」
足音が二つに分かれて遠ざかっていく。
完全に無音になっても数分は出ていけなかった。
おそるおそるドアを開けて俺は倒れてる亮に駆け寄って名前を呼んだ。
口からは血泡がこぼれて顎と喉に青紫のアザができていて死んでるんじゃないかとゾッとした。
「亮、亮!おい、大丈夫か!亮!」
「っ……ぅ…はっ…ぁ…」
ゲホゲホと血痰を吐き出してゼェゼェと息苦しそうにするが意識を取り戻した。