ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「さて、どーすっかなだぞと。」
「……」
千夜は辺りの惨状を見回した。
リーダー格である男が負けたと同時に、動ける奴は倒れてる奴らを引っ張って退却を始めている。
引き際がいいのは奴らが訓練されている証拠だろう。
逃げるやつを無駄に追い詰める必要はない。
だが、ここで微妙な問題があった。
今このまま逃がしたら、第二の襲撃がくるかもしれない。
だが、現状で手を出していいものか。
相手は死兵、ヘタに手を出したらどんな反撃がくるか解らない。
戌塚がいった。
「ところで紅たちはどこだぞと」
「アイツらは悠のところに向かってるはずだ。」
「じゃあ、俺らも行こうだぞと。」
次の行動を決めている二人の後ろで仰向けで気絶してる男の目がゆっくりと開いた。
側に転がっているスタンガン手を伸ばしていく。
音をさせないように静かに確実に……指先が届いた。
ドゴッ!!
「「!?」」
背後から聞こえた、突然の衝突音に千夜と戌塚は振り返った。
「かっ…かぁっ………」
『倒れたからって安心するのはまだまだだな。確実にキッチリととどめは刺しとくのが常だ。』
黒い大木のような腕が倒れてる男の腹を突き刺していた。
「ローガン…」
「おっさん…」
『ところで…コイツらはなんだ。身のこなしがプロだな。傭兵か?』
なんだと聞かれても正確な答えを持っていない二人は「敵だ」といった。
ローガンも「そうか」とだけ返事をする。
千夜はいった。
「そういえばアンタも姿が見えなかったな。今まで何してた。」
『小うるさいお嬢から解放されてるんだ。やることはのんびりするに決まってる。ひと眠りして、一杯やろうと思ってたら部屋に酒が無くてな。買いにいこうとしたら、コイツらに囲まれて、お前らが暴れてるのを見つけたわけだ。』
ローガンはあごの先で二階を指した、階段などにボタボタと人間が倒れてる。
まるで大量殺人現場だ。
『っか、アレだろ。タカナシカシワって奴がなんか始めたんだろコレ。』
千夜は少しだけ眉をつり上げていった。
「どうしてそう思う?」
『ふん…あの男は最初から気に入らなかった。殺気を押さえてないのに感じさせない妙なタイプだ。ああいう奴は腹のなかにヤバイくらいの黒いもんを隠してる。コイツらだって身のこなしが素人じゃない。どう考えてもプロだ。こーゆーやつらを従わせれるのは相当修羅場を潜ってるって事だしな。』
千夜はなるほどと納得して戌塚は理解していないがとりあえずうなずいた。
『っで、これからどうする気だ?』
「それを考え中だ。」
『なら早く決めろ。乗り掛かった船だ俺も付き合ってやる。』
「……一応聞くが、あの金髪触角は?」
『バカヤロウ。お嬢がもし感ずいてたら太鼓叩きながらメチャクチャにかき回してるに決まってるだろ。バレる前にとっとと行動だ。』
三人は確かにとうなずいた。
「……」
千夜は辺りの惨状を見回した。
リーダー格である男が負けたと同時に、動ける奴は倒れてる奴らを引っ張って退却を始めている。
引き際がいいのは奴らが訓練されている証拠だろう。
逃げるやつを無駄に追い詰める必要はない。
だが、ここで微妙な問題があった。
今このまま逃がしたら、第二の襲撃がくるかもしれない。
だが、現状で手を出していいものか。
相手は死兵、ヘタに手を出したらどんな反撃がくるか解らない。
戌塚がいった。
「ところで紅たちはどこだぞと」
「アイツらは悠のところに向かってるはずだ。」
「じゃあ、俺らも行こうだぞと。」
次の行動を決めている二人の後ろで仰向けで気絶してる男の目がゆっくりと開いた。
側に転がっているスタンガン手を伸ばしていく。
音をさせないように静かに確実に……指先が届いた。
ドゴッ!!
「「!?」」
背後から聞こえた、突然の衝突音に千夜と戌塚は振り返った。
「かっ…かぁっ………」
『倒れたからって安心するのはまだまだだな。確実にキッチリととどめは刺しとくのが常だ。』
黒い大木のような腕が倒れてる男の腹を突き刺していた。
「ローガン…」
「おっさん…」
『ところで…コイツらはなんだ。身のこなしがプロだな。傭兵か?』
なんだと聞かれても正確な答えを持っていない二人は「敵だ」といった。
ローガンも「そうか」とだけ返事をする。
千夜はいった。
「そういえばアンタも姿が見えなかったな。今まで何してた。」
『小うるさいお嬢から解放されてるんだ。やることはのんびりするに決まってる。ひと眠りして、一杯やろうと思ってたら部屋に酒が無くてな。買いにいこうとしたら、コイツらに囲まれて、お前らが暴れてるのを見つけたわけだ。』
ローガンはあごの先で二階を指した、階段などにボタボタと人間が倒れてる。
まるで大量殺人現場だ。
『っか、アレだろ。タカナシカシワって奴がなんか始めたんだろコレ。』
千夜は少しだけ眉をつり上げていった。
「どうしてそう思う?」
『ふん…あの男は最初から気に入らなかった。殺気を押さえてないのに感じさせない妙なタイプだ。ああいう奴は腹のなかにヤバイくらいの黒いもんを隠してる。コイツらだって身のこなしが素人じゃない。どう考えてもプロだ。こーゆーやつらを従わせれるのは相当修羅場を潜ってるって事だしな。』
千夜はなるほどと納得して戌塚は理解していないがとりあえずうなずいた。
『っで、これからどうする気だ?』
「それを考え中だ。」
『なら早く決めろ。乗り掛かった船だ俺も付き合ってやる。』
「……一応聞くが、あの金髪触角は?」
『バカヤロウ。お嬢がもし感ずいてたら太鼓叩きながらメチャクチャにかき回してるに決まってるだろ。バレる前にとっとと行動だ。』
三人は確かにとうなずいた。