ー夏休み編ー悪と邪鬼・続
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「ザッケンナアァァ!!なに考えてやがる!このボケ!」
俺は手加減、いや、足加減無しのフルスイングで蹴った。
戌塚は危ないっといって全力で回避する。
「落ち着けだぞと!まさか、ここまで緊急事態だと思わなかったんだぞと!」
「黙れ!お前から殺す。絶対ブッコロス!」
「ちょ、ストップ!話せばわかるぞと!」
戌塚の胸ぐらをつかみあげていると横から叫び声がした。
キサマラなめてんのか!
軍服の男が俺を目掛けて殴りかかってきた。
「うるせぇ!」
「取り込み中だぞと!」
俺は身を屈め、男の脚を真横に蹴り払った。
戌塚がすぐに倒れ込んだ男のツラに両足で飛び乗った。ゴシャッとぐぐもった鈍い音がする。
男は一瞬ビンッと張ったように手足が伸びてすぐにピクピクと痙攣をおこして動かなくなる。
歯は折れ、鼻は潰れて顔面陥没骨折の全治一ヶ月コースだな。
戌塚は踏み潰した顔から飛び降りていった。
「はんっ、これが俺たちのコンビネーションだぞと!なぁ、千夜!」
「あぁ、そうだな。………………あとで殺すけどな。」
きっちりと釘をさして俺は残る一人を見た。
コンクリートブロックみたいな顔のオッサンは特殊警棒を手放した。
ゴトリと床に落ちるのを確認して俺はいった。
「なんのつもりだ?」
「どうやら、私は君たちを見誤っていたらしい、柏様も手を抜くなといっておられたのに……それがどうだ、部下をやられ、目標にも他のガキどもにも逃げられた…。こうなったらせめて私の手で逃がした奴ら全員を拘束させてもらおう。」
奴は軍服の上着を脱ぎ捨てた。
着痩せするタイプらしく中年には似つかわしくない引き締まった肉体が現れる。
俺は警戒した。
最初の攻防でコイツは床に転がっている奴らとは一線をおいた存在だった。
わざわざ武器を捨てたのも気になる。
だが、そんな俺の考えを無視して戌塚は仕掛けた。
「偉そうにすんなだぞと!」
体重の乗った右ストレートを打つ。
奴は左に身体を反らして拳を避けた。
伸びる腕を右脇に挟んで締め上げた。
戌塚はうっ…と顔を歪める…。
野郎…へし折る気だ。
俺は冷静に左からハイキックを仕掛けた。
奴は捕縛していた戌塚を突き飛ばして左腕でガードして、右腕は俺の腹を打った。
ドンピシャのカウンターに俺は後ろに倒れてしまった。
「千夜!大丈夫かだぞと!」
「っ……。平気だ。」
胃から逆流して喉にせり上がる液体を呑み込んだ口の中に嫌な塩気が広がる。
男がいった。
「蹴りやテレフォンパンチが私に当たるわけがないのだ。」
どうやら…こいつの戦闘スタイルはカウンターと絞め技。
それと厄介なのは、あの見かけに似つかわしくない小回りのきいた機敏なフットワーク。
戌塚みたいに、ばか正直に正面からの攻撃(蹴り)を仕掛けて、捕まれてらいっかんの終わりになりかねない。
正直やりずらい。
俺は手加減、いや、足加減無しのフルスイングで蹴った。
戌塚は危ないっといって全力で回避する。
「落ち着けだぞと!まさか、ここまで緊急事態だと思わなかったんだぞと!」
「黙れ!お前から殺す。絶対ブッコロス!」
「ちょ、ストップ!話せばわかるぞと!」
戌塚の胸ぐらをつかみあげていると横から叫び声がした。
キサマラなめてんのか!
軍服の男が俺を目掛けて殴りかかってきた。
「うるせぇ!」
「取り込み中だぞと!」
俺は身を屈め、男の脚を真横に蹴り払った。
戌塚がすぐに倒れ込んだ男のツラに両足で飛び乗った。ゴシャッとぐぐもった鈍い音がする。
男は一瞬ビンッと張ったように手足が伸びてすぐにピクピクと痙攣をおこして動かなくなる。
歯は折れ、鼻は潰れて顔面陥没骨折の全治一ヶ月コースだな。
戌塚は踏み潰した顔から飛び降りていった。
「はんっ、これが俺たちのコンビネーションだぞと!なぁ、千夜!」
「あぁ、そうだな。………………あとで殺すけどな。」
きっちりと釘をさして俺は残る一人を見た。
コンクリートブロックみたいな顔のオッサンは特殊警棒を手放した。
ゴトリと床に落ちるのを確認して俺はいった。
「なんのつもりだ?」
「どうやら、私は君たちを見誤っていたらしい、柏様も手を抜くなといっておられたのに……それがどうだ、部下をやられ、目標にも他のガキどもにも逃げられた…。こうなったらせめて私の手で逃がした奴ら全員を拘束させてもらおう。」
奴は軍服の上着を脱ぎ捨てた。
着痩せするタイプらしく中年には似つかわしくない引き締まった肉体が現れる。
俺は警戒した。
最初の攻防でコイツは床に転がっている奴らとは一線をおいた存在だった。
わざわざ武器を捨てたのも気になる。
だが、そんな俺の考えを無視して戌塚は仕掛けた。
「偉そうにすんなだぞと!」
体重の乗った右ストレートを打つ。
奴は左に身体を反らして拳を避けた。
伸びる腕を右脇に挟んで締め上げた。
戌塚はうっ…と顔を歪める…。
野郎…へし折る気だ。
俺は冷静に左からハイキックを仕掛けた。
奴は捕縛していた戌塚を突き飛ばして左腕でガードして、右腕は俺の腹を打った。
ドンピシャのカウンターに俺は後ろに倒れてしまった。
「千夜!大丈夫かだぞと!」
「っ……。平気だ。」
胃から逆流して喉にせり上がる液体を呑み込んだ口の中に嫌な塩気が広がる。
男がいった。
「蹴りやテレフォンパンチが私に当たるわけがないのだ。」
どうやら…こいつの戦闘スタイルはカウンターと絞め技。
それと厄介なのは、あの見かけに似つかわしくない小回りのきいた機敏なフットワーク。
戌塚みたいに、ばか正直に正面からの攻撃(蹴り)を仕掛けて、捕まれてらいっかんの終わりになりかねない。
正直やりずらい。